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【厚切りジェイソン】できるエンジニアほど、“怠け上手”? 
小田 雅一TIS株式会社
もうだいぶ前ですがシリコンバレーに6年ほどいましたが、その頃からエンジニアはリスペクトされていましたね。特にIT系ベンチャーが起業する時、投資家からもらったお金はほとんど優秀なエンジニアを囲うことに使います。オフィスはボロボロの格安、CEO自身の給料はほぼゼロ。 ただ、その頃のエンジニアは強い向上心とプライドを持っていたので、そのベンチャーの目標に合致しさえすれば、多少厳しくなっても成功のために頑張るという傾向があったように思います。その後、エンジニアはちょっと技術があれば高い給与でオファーがあるという時代になり、もしかするとこの頃のようなプライドが無い人も増えたかも知れません(あくまで推測です)。 日本は決してエンジニアをおろそかにはしていないと思いますが、この記事に書かれているように、エンジニアを評価できる人が少ない感じはします。 楠本淳一さんの、日本人の多くは「時間」を基準に評価しようとしたがります、という記載に激しく同意します。 当時のシリコンバレーの形がベストとは言いませんが、エンジニアは自分のミッションを期待通り、あるいはそれ以上に達成することで評価され、それが達成できるなら、余った時間で旅行に行こうが構いません。ただ、優秀なエンジニアほど、余った時間は自分のスキル(価値)をもっと向上させるのに使う傾向があり、そこで遊びまくったら他の人に後れを取ることを知っています。 日本は時間で縛るので、いくら効率よくミッションを達成しても、時間が余れば別の仕事を突っ込まれます。ちゃんとやることはやっていて、いや期待以上にやっているのに、余った時間で遊んでいたら「あいつはさぼっている」と評価されるのがオチです。 エンジニアへのリスペクトが足りないのではなく、エンジニアを信用していないのかも知れませんね。
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データ活用で顧客を捉えなおすためのヒント
小田 雅一TIS株式会社
顧客を見る、というのは正しい経営の在り方だと私も思います。 昔は良いものを作れば売れた、語弊があるかもしれませんが顧客はある意味飢えていたので、何を提供しても有難かった。 今は顧客は満たされているので、そこから更に何を求めているのかを知らないと、提供側論理では誰も買ってくれない。 でも、これってもうかなり前から言い尽くされていることです。もちろん、そのベースにあるのは顧客の声を反映したデータです。 データは重要ですが、データだけを見ることには異論ありです。どうしてもマジョリティの意見が反映され、多い意見、強い意見が尊重され、陰に隠れた貴重な少数意見が見捨てられがちです。でも、そこにこそイノベーションのネタがあると私は思います。 天気予報もデータによる予測が進化したために、データが変わるとコロコロと予報も変わる。あれ?昨日まで「明日は晴天」だったのに雨に変わってる、とか。じいちゃんの腰の痛みが酷くなったから明日は雨だとか、ツバメが低空飛行したからとか、そこまでとは言わないが、データ至上主義はこの先ヤバイ気がします。 先日カーナビを頼りに運転していたら、あるはずの道がなく、とてつもない狭い路地で行き止まりとなってしまいました。データではちゃんと道があることになっていて、カーナビはただそれをドライバーに伝えているだけで、間違ったことは何もしていないのです。 これからは生成AIによってフェイクな顧客データが山のように入ってくるでしょうし(既にその疑いのある顧客レビューなどが見つかっている)、データをただ分析するのでは駄目だという世の中が来ます。 それを考えると近い将来、データ精査というビジネスが儲かるようになるかも知れません。
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過熱する“生成AIブーム”に対する研究者の本音
小田 雅一TIS株式会社
生成AIは公開されている過去のデータがベースです。人間も過去の経験や色々な情報から判断しますが、自分の知っている範囲は狭いし、公開情報を調べて理解するには限界がある。その点で生成AIは人間を遥かに超越している。 人間は処理能力ではかなわないが、「この情報は使えない」とか「これは使ってはマズイ」「この情報ガセじゃない?」などの判断ができる。逆にバイアスが掛かって取捨選択する、いわゆる忖度が起こるという面もある。 このような、遅い、限界がある、理性による判断、忖度といった、とても人間的な面があるからこそ、「彼/彼女は凄い人だ」という尊敬が生まれ、ヒーローが誕生する。 生成AIは便利だし、我々の生活や企業活動を一変するかもしれないが、誰もがその凄さを享受できるようになったら、人間的なヒーローはどうなってしまうのだろうと思う。 最近「あの人は生き字引だ」という言葉をあまり耳にしない。スマホで何でも即座に調べられる今、生き字引は過去のものとなった。 文化的な生活から隔離された民族の中には祈祷師のような人がいて、人々から尊敬され、祈ったところで病気が治るとは思えないが、実際には「信じる」ことで本当の病気が治ったりしていた。そこに医療という文明が入り込み、確かに命が助かる人も増えたが、もはや祈祷師を信じる人がいなくなり、そこにあった奇跡の治癒は消え去る。 人間、誰もが究極的の求めているのは「幸せな人生を送る」ということであって、合理的に何でも手に入る、何でも分かる、ということとはイコールではない気がする。テクノロジーは人間に利便性をもたらすことは間違いないが、果たして幸せももたらしてくれているのだろうか。
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【激闘】続々登場「AIがつくったコンテンツ」を見抜く技術
NewsPicks編集部
小田 雅一TIS株式会社
人間がよかれと思って作ったものが、人間を惑わせ、社会を混乱させる。それでもその良い面を認め、使いつつ、影の部分と戦ってきた。人類は正にその歴史の繰り返しだ。 ただ、そのレベルがどんどん向上し、もはや人間では影の部分を克服できなくなりつつある。でも、ここまで来た以上、我々はAIの影の部分と対峙して行かなければならない。 最近は偽札の話をあまり聞かない。一時は偽札や偽コインが出回り、社会を混乱させたが、これはコピー技術が高度化したことによる。でも人間は、それを上回る偽造防止策を施し戦ってきた。 そのうち現ナマを盗むより電子的に口座を乗っ取った方が手早くなり、偽札をわざわざ作るのは割に合わなくなった。 よかれと思って作られたドローンも、今や無人兵器として使われるようになったが、最初に作った人は悪用されることなど考えもしなかっただろうし、そんなことを気にしていたら新しい技術など生まれない。 CDやビデオが簡単にコピーできるようになり、人は借りたものを複製して買わずに済ませられるようになった。それは大変ということでコピー防止機能が付くようになったが、ソフト的にやっているだけで、専門家にとってみれば何のプロテクションにもならない。 でも、多くの一般の人達には効果は大きいし、世界的に法律ができたことで、万が一コピーしても、バレれば法で裁かれることとなり、良識ある人はコピーできてもしないということで何とかなっている。 ただ、このようなことは個人が無料で楽しみ、クリエーターが打撃を受けるという、ある領域に限られた問題であり、加害者も被害者もはっきりしている。 生成AIは、もはや誰でも社会全体を混乱させられるし、究極的には何が真実で何が嘘なのか、何を信じていいのかも分からなくさせる恐ろしい世界へとつながる。 ゲノム技術が進化し、もはやクローン人間を作れる段階にあるが、倫理を世界中が守ることで歯止めが掛かっている。 生成AIも倫理で歯止めを掛けないといけないのかも知れないが、ゲノムと違い、AIは専門家でなくても簡単に使えてしまうところに難しさがある。 SF映画では、AIやロボットが進化して自分で考えるようになり、邪魔な人間を滅ぼすというストーリーが多いが、AI自身が人間を滅ぼすのではなく、人間がAIを使って人間を滅ぼすというのが来るべき世界であろうと思う。
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【図説】あなたの給料と日本を救うのは「英語」だ
NewsPicks編集部
小田 雅一TIS株式会社
日本で暮らしていると、英語なんか話す機会など一生ない、話せなくたって何不自由なく生きていける、と思ってしまいます。 英語を話す機会があっても、周囲の人達に「私、英語が全然話せないんですけど」と言うと、「俺もだよ」という答えが返ってきて、話せなくても大丈夫、皆話せないんだから、という変な安心感を持ってしまいがち。 これに対して外国の人達は、この複雑怪奇な日本語を、割と短期間に片言でも話せるようになることが多い。この違いは何なのでしょう。 海外の人達は、必要なことだけを覚えて実際に使ってみる、そして「なるほど、こういう時はこう言えば通じるんだな」と学びます。これを繰り返しているうちに、自然と応用もできてきます。 一方の日本人は、「通じなかったらどうしよう」「ちょっと話して相手から弾丸のように返されたら困るな」「変な英語だと恥ずかしいな」ということが頭に浮かび、片言ですら話そうとしません。中には話せるようになりたくて、英語講座やら何やらで一生懸命勉強し、ある程度自信ができてようやく試してみようという人もいます。 つまり、海外の人はよく聴いて、試して学ぶ、日本の人は机上で勉強して自信を付けないと試さない、この違いは大きいです。 言葉はツールでしかないので、使ってナンボです。実際に海外の企業に入って、英語でビジネスをするなら、片言では話にならないし、ネイティブレベルのスキルが必要ですが、あくまで日本人として外人と話をするシチュエーションでは片言でもいいし、お互い完ぺきではないことが前提なので、何も恐れることはありません。 最近、電車のアナウンスを車掌さんが生の英語で話しているのを聞きますが、これは良い取り組みだと思います。まずは決まったフレーズで良いので、繰り返すことによって英語への恐怖心も薄れ、話すことへの壁が低くなります。 とにかく多くの日本人が英語を躊躇わずに話すようになれば変わってくると思うのですが、なかなか難しいですね。
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【専門家集結】バックオフィスDXのカギは、「スモールスタート、連携、スプリント&ダッシュ」
小田 雅一TIS株式会社
私はアメリカに暫く居たので、「日本はシステムを業務に合わせるが、海外では業務をシステムに合わせる」という話はすごく腑に落ちます。 でも、それを単純に「だから効率がわるいんだ」と言って片付けてしまってよいのかは一考の余地があるように思います。 なぜアメリカでは業務をシステムに合わせるのかと言えば、単に効率的だからということだけではなく、雇用の流動性が背景にあるのだと思います。 つまり、その企業で一生を終える気はないし、配置換えやリストラは日常茶飯なので、従業員も業務の進め方に拘りがありません。 上下関係もハッキリしていて、下の人が勝手に効率化を考えて業務を変えたりできないし、そうしようというモチベーションもあまりないように感じます。あるとすれば、むしろ「俺はいつか命令する側になるんだ」というモチベーションでしょうか。 それに対して日本は、現場主義で、現場の人達が独自に工夫して高い品質の製品を生み出してきました。その独自性というのは、その企業の付加価値そのものなのです。 だから、いくら効率的だと言っても、システムに業務を合わせるということは、その独自性、付加価値を捨てることに他ならないのだと私は思います。 もしも日本企業が効率化のために、これまで築き上げた業務の独自性を放棄してシステムに合わせたら、日本の素晴らしさを失うことになりかねません。 昔、私がアメリカにいたころにCRMが流行りました。CRMを導入することで顧客満足度がアップする、というのがアピールポイントでした。 その流れを受けて、日本でもこのCRMを導入して顧客満足度を上げようと、どの企業もCRMシステムの導入を試みました。でも、結果は思うようになりませんでした。 なぜかと言えば、アメリカではCRMに頼らなければならないほどサービスレベルが低かったからです。日本のサービスレベルはアメリカとは比べ物にならないほど高かったので、CRMを導入しても意味がなかったのです。 日本はデジタル化が遅れているので、DXで業務を改革しようという動きには賛成ですが、日本ならではの良いところを是非とも活かしたDX推進をして欲しいと思います。 ただ、日本の良い多くのことが、デジタル化とは背反しているという現状があるため、何を捨て、何を残すのか、何をデジタル化し、何をアナログのままにするのか、よく考えて欲しいと思います。
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ゼレンスキー氏、奪還決意 領土主権「妥協せず」
共同通信
小田 雅一TIS株式会社
一体いつまでこの戦争は続くのか、そう思っている人は多いと思います。 アメリカが武器を供与するほど長引くだけだ、そんな懸念を持つ人も多いでしょうし、もう支援疲れで関心が薄れている人も少なくないと思います。 実際、アメリカがこのタイミングで会談したのも、共和党にはウクライナ支援に難色を示す人が多く、この先支援が難しくなるためとも言われています。 国民もいい加減、ウクライナよりも国内の物価高騰に関心が向いているのも事実でしょう。 これだけ批判を浴びても罪のない人達を攻撃し続けるロシアもロシアですが、全世界がロシアを批判している訳でもなく、裏で支援したり協力したりする国もあるのが現実です。 最初からウクライナ問題はロシアの内政問題だと放置する選択肢もあったかと思いますが、一応、大儀は、元々同じ国であったとしても、独立した国と認められている以上は、他国を武力で攻めて自分の配下に収めるような行為は許してはならない、ということでした。 これを許せば、ロシアは他の独立国も次々と攻めるでしょうし、中国も台湾をはじめ、幾つかのアジア諸国を自国のものにする懸念がある。そのような行為の前例を作ってはならない、ということだったかと思います。 ロシアにしてみればNATOが脅威だったはずですが、その話はどうなってしまったのでしょう。 でも、そんな懸念が本当に顕在化することになったのか、それは誰にも分からないし、ロシアがウクライナを自国の一部とするだけで事が済んだかも知れない。 1つはっきり言えるのは、人類は愚かな生き物だということ、権力の集中は人を狂わせるということかと思う。 いずれにしても、今やこの戦争に大儀があるのかも分からない。
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マイナカード一体化健康保険証 システム導入期限延期へ 厚労省
NHKニュース
小田 雅一TIS株式会社
日本で物事を進めるには、ある種のショック療法が必要です。 世間の目や賛否を気にして強引に物事を押し通すような政治家がおらず、絶えず他人の批判ばかりしている。評論家も無責任な発言ばかりで解決策とその根拠は1つも提示しない。マスコミは話題に乗るばかりでポリシーがない。 こんな中、2024年度に現保険証を廃止する!とはよく言った!と思ったが、道筋も根拠も実現性も示されない状態では延期になるのは必然でしょうね。 でも、あれくらい言わないと議論も起こらないし何事も前に進まない。周囲の人達も、「何言ってんだよ」とか「無理に決まってるじゃん」などと言うだけでなく、本当に廃止できるのか、どうやれば実現できるのか、はたまたできないのかを真剣に考えて欲しい。 マイナンバーは、そもそもスタートが失敗だった。例によってマスコミが危ない危ないと言い過ぎるから国民に危険なものだ、個人情報が取られる、など誤解が生じ、それを払拭することばかりに力を注ぐことになった。 まぁ、それによってより安全な配慮がなされたことは悪くないが、大幅な遅れと多額の税金が投じられたのは確か。 私個人的には、それだったらパスポートや免許証だって危ないじゃん、いや、考え方によってはマイナンバーカードよりもずっと脆弱だと思える。その運転免許は常に持ち歩き、紛失するケースも相当あると思うが、それに懸念は持たないのだろうか。 テレワークやオンライン会議だって、ただ働き方改革だと言っていても、誰も見向きもしなかった。それがコロナで一変した。やればできるが人はよほどのことが無い限りやらないし、現状を守ろうとする。 直ぐに皆さん議論をもっとしろと言うが、自分の主義主張を曲げない平行線の議論ばかりしていても何も進まない。そろそろ「一度始めたら変えられないから議論を尽くす」という社会から「とにかくやってみて軌道修正して良いものにしていく」というアジャイル型に変えないとだめだと思うのは私だけでしょうか。
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