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日本人宇宙飛行士2人をアルテミス計画で月面へ 来月盛山文科大臣とNASA長官が合意か
TBS NEWS DIG
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
アルテミスの月ミッションは数が非常に限られている故、どの国が、どの順番で、何席得るか、の水面下の交渉が活発に行われているのでしょう。現在のところ: Artemis 2(初の軌道周回、2025):🇺🇸3人、🇨🇦1人 だけが決定事項です。 Artemis 3(初の月面着陸、2026):これは多分、アメリカ人のみ4人になるのではないでしょうか。 記事にある「2028年以降」とはつまり、Artemis 4以降、という意味です。WikipediaではArtemis 4の一席はESA(ヨーロッパ)になっていますが、これは決定事項なのか不明です。 一般論として、各国の宇宙機関同士の協力は、金銭授受を伴わない「バーター」が原則になっています。 ISSでは日本は「コウノトリ」による物資輸送を負担。その代わりにアメリカはおよそ年一度のペースで日本の宇宙飛行士の輸送を負担しています。 アルテミス計画では日本は月周回ステーション・ゲートウェイに協力するほか、物資輸送、そして与圧ローバーを提供します。その「見返り」としてNASAが日本人宇宙飛行士を月面へ輸送します。 一方、ESA🇪🇺はオリオン宇宙船のService Moduleを担当しています。 では、どう公平に宇宙飛行士の席をアサインするか。これが難しい。 もちろん拠出額は🇺🇸がダントツに多い。次が🇯🇵と🇪🇺で、ざっくり同じくらいの負担割合。🇨🇦がそのだいぶ下です。 🇨🇦を月着陸ではなく月周回ミッションにアサインしたというのはそのためです。 🇯🇵は月面着陸を2席確保した、というのが今回のニュース。 🇪🇺もおそらく、2席でしょう。 では、どちらが先か。これが難しい。そして高度に政治的です。Artemis 4で🇯🇵と🇪🇺が仲良く1席ずつ、というのが丸い解かもしれませんね。 ちなみに。🇪🇺は、ESA構成国内のどこの国の宇宙飛行士をアサインするか、というもう一段階の政治があります。 もし2席あるなら、最大の拠出国である🇫🇷と🇩🇪が一席ずつでしょう。 ちなみにNASA🇺🇸内でも、Artemis 3に必ず女性と有色人種が含まれる必要がある。選抜はやはり、政治的色合いがあります。
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スペースX、大型宇宙船打ち上げ=「前進」も帰還せず、試験3回目
時事通信社
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
やーーー、これ圧巻でした!!!!!! 初の軌道投入成功。これでStarshipは史上最大の軌道に到達したロケットとなりました。 軌道ではStarlink放出用のドアの閉開に成功。将来の軌道上給油の技術実証で燃料をタンクから別のタンクに移す実験をするとどこかで聞いたけど、やったのかな? なんといっても圧巻は、再突入のこのムービー。 https://twitter.com/SpaceX/status/1768279990368612354 明るく輝くプラズマが見えます。宇宙船の窓の中からプラズマをとらえた映像はシャトルとかアポロとかであったと記憶していますが、ロケットの外部からとらえた映像、記憶の限りこれが初めてじゃないかな。 しかも、それが生中継された。再突入の間は地上との直接の交信がこのプラズマのせいでできませんが、上にいるStarlinkを中継してこの映像を届けたらしい。すごい。 惜しくも再突入中に機体は分解したようです。3年前のポストで、entry, descent, and landingのうちentryが鬼門になるだろうと書きましたが、 https://newspicks.com/news/5660540/?ref=user_198783 果たしてその通りになりました。ですが今回は再突入の実際のデータが取れたことが何よりでかい!!! さらに、第一段も着水の寸前まで行ったみたいです(あるいは成功している?)エンジンが一部しか着火していないように見えましたが、何はともあれ、第一段の着陸についてもデータが取れたのが非常に大きいです。 というわけで、今回は非常に大きな成果の得られた試験飛行だったと思います。「さすがSpaceX」というのが感想。脱帽です。
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