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なぜ「テレビ」は儲からない産業になったのか?
Diamond Online
森山 聡NYX Co., Ltd EVP
この原稿ではハードウェアとしてのテレビに焦点があたっているが、、 ・受信すること ・表示すること がずっとセットになっていることが壊れたのが本質。上記二つがセットになっていたのは本来おかしなことですが、テレビ以外受信するものがなかったからテレビという一つの大きな装置に既得権益が集まった。 テレビがつまらんとか、ニュースの品質が低いとかそういうのを置いといたとしても(それは所詮コンテンツのくくりの中の話)、確実に崩壊の予兆はあったのだと思う。 根本的には通信と放送の境界線がなくなったこと。これって散々騒がれてきた話。「受信すること」の価値の中心がテレビではなく、ネットを介したVoDサービスに移っていく。これは広告の文脈でも共時性の崩壊を意味している。 もう一つ、「表示すること」の価値も多様になった。高画質、高速応答(ゲームする人くらいだけど)、コントラスト、画面サイズ、画面分割、大型化、小型化。 表示することの主戦場は高画質化ではなく、(むしろそれはもはや当然のものになってしまった)、小型化(バッテリー付き)になってしまった。 結果どうなるか、 決められた時間に決められた場所でテレビを見る という習慣は、(HWとして一体化していて、専念視聴であり、共時的であり、固有の場所性もあった)もろとも吹き飛んだ。専用HWの前に時間通りに座って見るなんて習慣そのものの方が本当は不自然だったとも言える。 もう少し未来に目を向ける。 少しメタ的にいうと、人間は場所性や共時性を伴うイベントを嫌い始めているのだ。嫌われているものは、およそ、「その時、その場所で、何かに専念させることを強要するもの」だ。だから、この強制を何か外したがる。その場所に居なくていいか、あとから確認すればいいか、専念でなくてもいいか。この3つ。 つまり、嫌われるものは3つを強制するもの。 わざわざ出社してダラダラ続く会議 出席が強要され、さらに飲酒も強要される飲み会 決まった時間に決まった場所でしか見れないテレビ ハードウェアを中心に世界は回っていない。江戸から明治にかけて、「草履屋」は潰れ、「履物屋」は残った。
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サイバーエージェント、初任給42万円 IT以外も2割増
日本経済新聞
森山 聡NYX Co., Ltd EVP
初任給を上げるのはマクロ環境から見て意義深い。サイバーと言う会社は独特で面白い会社なので、もし自分が新卒だったら目線でこの会社の立ち位置を見てみたメモ。 マクロ環境 円の価値が今年だけで15%減り(115->136)、先進国は大体賃金が1997年比で20%近く上がる中、日本は唯一15%下がっている。目下インフレも米国ほどではないが始まっており、収入下がるのに物価は上がって、しかも相対的に資産価値も減っている。 広告業界 スナップチャットが決算発表でガイダンスを出せなかったように、広告モデルのビジネス自体の成長が鈍化(というより止まった)しているのは決定的。metaもそうだが、広告の外のビジネスで何をするか、新しい地面(メディア事業だとこう言う言い方をする)を作ることも含め成長ストーリーのためには必須になる。特にアメリカはリセッション入りすると一番先に削れる広告費が打撃を受けるのは当然。日本のデジタル広告も(市場拡大しない&品質の疑義&不景気などの複合要因)厳しくなると思われる。 サイバーエージェント 広告代理店と思いきや、営業利益の8割はゲームから。メディア事業はAbemaがまだまだ赤字なのでここは投資領域。ゲームはウマ娘とグラブル。周年イベントとか、課金イベントを頑張って作って稼いでる。ゲームタイトルが稼いでいるがどうにもヒット次第なところもあるから、メディア事業の伸びとゲームの新タイトルに注目といったところか。一方でサイバーはエンジニアとゴリゴリ営業の会社だから、それをやりたいか、やれるか、といったところ。業界の未来にBETするかも含めて。
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