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LUUP、歩道を走らせないナビ機能 交通ルール遵守を強化
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
「電動キックボードの違反の多くは「通行区分違反」なのだという」
日本における電動キックボードの普及を妨げるローカル要因はヘルメット云々以前に自転車が歩道を走るという歩車分離が不徹底な文化だと思っていたのでこれはデフォで想定された話。
電動キックボードはフットプリントが自転車と歩行者の中間かつ路上の段差にも強くないため歩行者空間に混入しがちで、また時間貸しのシェア事業では事故らない限り歩行者空間モードに切り替えて余計に時間をかけて走るインセンティブもユーザー側には無い。
GPS等で歩道走行を検出して速度を落とす技術もずっと聞くものの実際にロールアウトした話はあまり聞かないので、精度や道路データの面でまだ困難があるのかもしれない。
なのでパリで試みていたのは地区まるごとジオフェンシングしてゆっくり走ろう空間にしてしまう事ですが、効果が検証される前に事業自体がbanされてしまいました。
1ユーロで空き家を販売したイタリアの町はどうなった?
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
そもそもの背景としてイタリアはポルトガルと並んで欧州でも最も高齢化が進行している国です。
欧州で最も超高齢化社会の国イタリア、なぜ?
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/vismoglie/2024/02/post-61.php
ローマ等の観光都市のど真ん中だと感じにくいですが、そうした地域から離れると売り出し中の看板が掲げられたまま放棄された住宅に溢れる過疎集落に多く出くわします。
この記事のムッソメーリもパレルモやシラクサといったシチリアの著名な名所からは離れた島のど真ん中の町で、空き家を1ユーロで売り出したわけですが、この記事の元になっているTrue CostというBusiness Insiderの連載動画が面白いです。
What was the true cost of Italy's $1 home scheme?
https://www.businessinsider.com/true-cost-of-italys-1-dollar-euro-home-scheme-2024-3
現実には誰もが1ユーロですぐに生活出来るわけではなく、追加のコストを払ってより良い物件を購入したり、不動産業者や行政手続きのコスト、税金、そして何よりリノベーションのコスト(3年以内にリノベーションを完了することを約束する補償金を自治体に預ける必要も)がかかる。
動画の中では最終的に16万ユーロかかったケースが紹介されています。この額がきっちり地元の自治体や業者に落ちるわけですね。
巨大石頭につぶされるテスラ メキシコ人芸術家作品:時事ドットコム
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
アーティストのインタビューはこちら。
https://www.instagram.com/reel/C4ZYuu6Mxrb
このような自動車製品の破壊は一昔前の米国であった日本車の破壊デモンストレーションを思い出すわけですが、トヨタ等が今なお一定の市場シェアを占めつつもそうしたデモンストレーションが殆ど見られなくなったのも結局はその製品や現地工場が地域社会の一部として受容されたからだと思う。
それにはトヨタ自体の努力の積み重ねと、何より時間を要したわけで、そこには即物的な資本の論理だけではなく人間的な信頼の醸成が必要だった。
そう考えると、この作品のようなテスラとオルメカの巨大石頭像の対立はある意味デフォルトで起こるものであって、産業の地域への受容は資本の理屈で自動的に成し遂げられるものではなく、双方の努力や時間も必要だと思い起こさせる点で意義のあるインスタレーションだと思います。マスク信者には良いデトックスになるのでは。
Lie-Flat Economy Seats: A Brief Guide To Crystal Cabin Award Nominee Zephyr Aerospace
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
エコノミークラスの座席でフルフラットの寝られるシートを実現する素晴らしいパズルゲーム。
航空会社は高価なビジネスクラスのチケット価格を豪華な機内食やラウンジへのアクセスで正当化していますが、このシートをデザインしたZephyrの調査によると乗客の7割はそんな特典云々よりとにかく横になって寝られることを求めているとのこと(苦笑)
これ本当にそう思います。最近のビジネスクラスの豪華競争はさもすれば滑稽に見えるほど努力の方向としては明後日だなぁと感じます。
なのでこのようなパズルゲームの実現は大歓迎ですが、ビジネスクラスの真の優位点である横になって寝られる機能が安い座席で実現されてしまうわけで、航空会社の視点で見るとビジネスクラスの上客を多く抱える大手キャリアにとっては傘下のLCCにも導入したくない座席でしょうね。
中国原発のトリチウムが上限超え 福島第1処理水の最大9倍
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
「福島第1原発から放出が計画されるトリチウムの年間上限量の22兆ベクレル」
「浙江省に立地する秦山原発が22年に放出したトリチウム量は202兆ベクレル」
ラ・アーグ処理施設(仏)「私の放出量は10000兆ベクレルです」
中国側の主張を肯定するわけでは無いですが、この報道自体はミスリードというか、的外れなものだと思います。
指標としてトリチウムを取り上げる時点で、どこまで行ってもすれ違いです。
中国側におけるナラティブとしては通常運転の原子炉からの冷却水と、事故炉からの「元の」排水では含まれる核種が異なるというもので、これ自体はまあ、事実としてその通りです。
問題は放出前のALPSによる処理やその数値的な評価が何故かすっ飛ばされることで、これはもう、各国機関の第三者評価も含めて他の核種の処理結果の実績の数値を淡々と出していくしか無いと思うんですよね。
そうした本来モニタリングすべき、主張すべきことから焦点を外してしまう点でも、このトリチウム放出量の対中比較は、まずもって生産的では無いという個人的な感想です。感想ですってば。
「Thank You」鳥山明さんの訃報にフランスからも追悼の声。リーグ・アン公式がPSGのコレオグラフィーを投稿
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
先日パリのクリュニー中世博物館で水晶をテーマとした特別展があって、古代の装飾品に始まり宗教の儀礼用具、呪術から現代芸術まで「水晶」に関連した様々なものが展示されていました。
その特別展のシメを飾るのは現代の大衆文化における水晶についての展示だったのですが、その中に神龍とドラゴンボールのイラストがあって吹き出した記憶があります。水晶玉のような宝玉、ドラゴンボールは水晶製ではないと思いますが、が登場する現代のメディア作品としてフランスでも連想される作品の一つがドラゴンボールだということです。当地でもそれほど一般に人気のある作品です。
ドラゴンボールボール以降のジャンプ作品ではONE PIECEが本当に人気がありますが、ドラゴンボール以前の作品で当地で広く認知された作品が思い浮かぶかというと、そう無いんですよね。そういう意味では日本の漫画が海外の一般の読者に受け入れられるパイオニアとなった作品の一つかもしれません。
Apple PayからFeliCa系決済サービスが消える日
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
QUICPayやiDといったFeliCaベースのタッチ決済からいわゆる「Visaタッチ」EMV Contactless規格によるカードのタッチ決済へ。
VisaやMasterはもちろん、各国独自のデビットカードも含めて日本以外でのApple PayやGoogleのタッチ決済は基本全てEMV Contactlessで、独自デビットカードもその規格に登録されたブランドの一つという扱い。
NFCや電文も含めて独自の型式でのタッチ決済に対応したのは日本ぐらいではないか。
しかしUXとしてはQUICPayもEMV Contactlessも殆ど変わらないので、加盟店側でのEMV Contactless対応が進んだのであればQUICPay等のガラパゴスが淘汰されるのは当然の流れ。
「6時間待ち」を500円でスキップ 飲食店でも「ファストパス」が広がる納得の理由
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
以前の記事にもコメントしましたが、500円余分に払って行列をスキップしても、反対に500円ケチって行列待ちをしても、結局出てくるのは同じラーメンです。
店が提供する商品は何れの場合も同じ。実際に異なるのは個々のお客さんが持つ時間に対する価値です。
ですので商品の値上げで対応するのは実は精度の荒い方法だと言えます。物価や人件費の上昇に応じて価格のベースラインを上げる必要があるのは当然ですが、地元の常連からタイムイズマネーなインバウンド旅行者まで、時間に対する価値の全く異なる客層に対応するのであればファストパスのような仕組みの活用はある意味で必然ではないでしょうか。
米アップルに制裁金2900億円 EU発表、市場競争を阻害
Sugibuchi Tsuyoshi保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子
既報へのコメントを再掲。この調査の発端となったSpotifyのCEOの声明は文脈を理解するためにも再確認されるべきだと思います。
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「スウェーデンの音楽配信大手スポティファイなどの苦情を受け調査していた」
その際のSpotify CEOの意見表明がこちら。
Consumers and Innovators Win on a Level Playing Field
https://newsroom.spotify.com/2019-03-13/consumers-and-innovators-win-on-a-level-playing-field/
30%手数料が主点になるわけですが、これについては「私たちは特別扱いを求めているわけではありません。UberやDeliveroo(フードデリバリー)のような、Apple税の適用を受けない他のサービスと同じ扱いを求めているだけです」と述べています。
音楽配信が30%の手数料を取られる一方でシェアライドやフードデリバリーが手数料なし、独自決済OKというのは、建前は規約上デジタルコンテンツにのみに手数料という理屈ですが、ぶっちゃげればAppleは配車も料理の配達もしないから、となるでしょう。
自社サービスと競合するサードパーティーに対して手数料や規約やアプリ審査を用いて優越的な地位を確保する。実際に行われたか否かがまさに調査の対象になっているわけですが、プラットフォーマーに対してフリーハンドが認められるわけではないことはEUに限らず世界的な規制の動向だと思います。
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