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フランス ファストファッション規制法案が国民議会を通過
中野 香織Kaori Nakano Co.,Ltd. イギリス文化を起点に、ダンディズム史、ファッション史、ラグジュアリー領域へと研究対象を広げている
環境に過重な負荷をかけるファストファッションを規制する法案、フランスで国民議会を通過。生産量とコレクションの回転速度で判断するようです。よいことだ。もう作りすぎなんです。みんなわかっているのにやめない。ならば法で厳しく規制するのも手です。衣料品のゴミ箱にされ、苦しんでいるケニアの叫びをみんな聞こう。環境汚染が引き起こす気候変動がめぐりめぐって災害としてわが身にふりかかる、そこまで想像を及ぼしたいものです。
ファッションと環境問題に関わるこの手の規制法案をつくることにかけて、フランスはいつも世界に先駆けていますね。
Loro Piana’s $9,000 Sweaters Rely on Unpaid Farmers in Peru
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クワイエットラグジュアリーの代表格のようにもてはやされるロロ・ピアーナ(LVMH傘下)ですが、ペルーの稀少なビキューナの原毛を使っているということで、一着100万円くらいのセーターを売っています。一方、ペルー先住民コミュニティは、自らの労働に対して十分な報酬を受け取ることができておらず、貧困との闘いを続けていると記事にあります。(セーター1着分の生地で約280ドルを得ているが、収穫に必要なすべての人に支払うには十分ではない。外部に雇われた労働者は約20ドルを得るが、地元の人々は無料で働くことが期待されている。)クワイエット・スレイバリー(静かな奴隷制)というわけですね。
Loro Piana、ひいてはLVMHの株主ばかりが富裕になり続け、産地の労働者はますます貧困化するという高度資本主義特有の構図が見えます。
ブルームバーグが記事を出して3日経ち、国外の各メディアが追い、インスタでも大荒れしているネタですが、なぜか日本では静か。誰も語らない。たぶん広告主たるLVMHに忖度しているのでしょうか。これから日本でも記事化されるかもしれませんが、とりあずピックしておきます。
「結婚を避け、子供をもたない」ほうが人生のコスパが良い現代の日本人に起きている"憂慮すべき変化"
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仏下院、ファストファッション罰則法案可決 シーインなど対象
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フランスは広くファッションにまつわる問題を法で取り締まることにかけては常に世界に先んじていますね。こういう罰則法案、各国も続いてほしい。
廃棄された衣類がどこへ行くのかといえば、アフリカ。ケニアでは衣類のごみの山が深刻な環境問題を引き起こしています。中里唯馬さんがケニアの衣類ゴミに直面するドキュメンタリー映画がちょうど16日に公開されます。ぜひご覧いただきたいですし、もし地方などでご覧になるチャンスがなければ、拙稿で恐縮ですが、映画の写真も掲載しているので、お読みになってみてください↓
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79902
プチプラでおしゃれ、とか言って問題企業にお金を落とすことが結果的に自分の首を絞める。だからといってハイブランドが倫理的かといえばさらに曖昧であったりする。高度資本主義化のファッション産業全体が抜本的に変わる必要があります。
YOASOBI、ソニック、キティが「世界で勝てた共通点」
中野 香織Kaori Nakano Co.,Ltd. イギリス文化を起点に、ダンディズム史、ファッション史、ラグジュアリー領域へと研究対象を広げている
本当に面白く勉強になりました。
・アメリカ人がサブスクのアニメにより字幕が読めるようになったことで、日本語の壁がなくなったという指摘! 日本語に接する機会が増えたことがJポップ人気の押し上げにつながったという流れの解説に納得。
・SEGA里見治紀さんのお話が最初から最後まで生々しいリアリティ満載で釘付けになります。M&Aのお話もすごいのですが、白眉は、ハリウッドと組むことのメリットとデメリットが浮き彫りになるエピソードの披露。「ブランドと知名度」の違いの解説、「スピード感のために分社」することのメリットなどもごく自然にさしはさまれ、脳内でドキュメンタリー映画のような情景が広がりました。
ヘンリー英王子、王室復帰を希望=がん診断の国王支援で―英紙
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ファミリーのいざこざ、なんでもありのプライベート劇場を見せるのが英王室の伝統でもあり。内外の視線に常にさらされるなか、マイナスのイメージを長く背負ってきたカミラ妃は公務をひたすら頑張ることで支持を得たりもしています。長い長い時間がかかりましたけどね。
ハリー王子ひとりなら、まだ復活の余地がひょっとしたらあるのかもしれませんが、メーガン・マークルがくっついてくるとなると問題ですね。メーガンのエゴとあからさまな野心はもう明らかすぎるほど明らかで、英各紙の報道を見る限り、今のところ「挽回の余地なし」という印象です。
英「ヴォーグ」の表紙に豪華セレブ40人が集結 現編集長のラスト号でケイト・モスやナオミ・キャンベル、ジジ・ハディッドほか
中野 香織Kaori Nakano Co.,Ltd. イギリス文化を起点に、ダンディズム史、ファッション史、ラグジュアリー領域へと研究対象を広げている
エドワード・エニンフルが2017年に黒人・男性・ゲイというマイノリティばりばりでありながら初の英ヴォーグ編集長に就き、時代の変わり目を刻んでから7年弱。今ではむしろこうした要素はイギリスのファッションカルチャーの主要な一角をなすようになっています。時の流れを感じます。
彼の成功の最大の要因のひとつは、ネットワーク力。前職を通じて着々とオーガニックな人間の関係を構築してきて、そうした信頼が彼を押し上げたところがあるようです。この表紙はその総決算にも見え、エドワードの人間力も感じさせて感慨深いですね。
だからこそ、一度だけヴォーグの「ゲストエディター」を務めた(2019年)メーガン・マークルが気持ちよくスルーされているのも快いですね。信頼や友愛がないところ、美も仕事も論外になるという好例にも見えます。
【衝撃】トヨタ絶望市場。最高益の先の「落とし穴」
中野 香織Kaori Nakano Co.,Ltd. イギリス文化を起点に、ダンディズム史、ファッション史、ラグジュアリー領域へと研究対象を広げている
さらにバージョンアップして戻ってきてくださって、本当にうれしいです! 待ってました!
初回の話題も衝撃的、無双のトヨタという日本におけるのんびりとした評価をあっさりと覆す、ノルウェーからのレポート。
2024年11月以降、タクシーはEVしか許可されないとか、EVのみ税金においても通行料においても優遇されているという「政治」がEV普及を後押ししている状況だけでも興味深い。さらに深堀りして、中華系EVやトルコ、ベトナムのEVによる「EV戦国時代」状況までレポートしてくれるのはほんとうにすばらしい。
鋭い視点ばかりでなく、スピード感とユーモアのある軽妙なかけ合いもセンスよく楽しくて、今後がますます楽しみです。
中国と立場逆転!?日本で今「高級ブランド品」が売れまくり!“新たな買い手”の正体とは?
中野 香織Kaori Nakano Co.,Ltd. イギリス文化を起点に、ダンディズム史、ファッション史、ラグジュアリー領域へと研究対象を広げている
ハイブランドが本来の意味で「ラグジュアリー」に見えなくなっているのは、記事に描かれているような、こうした購買者(顧客とはあえて言いません)の状況が大いに関わっていますね。
・「金持ちに見られないと相手にされない」といった見栄と面子にこだわる中国で、ブランド品が他人より上に立つための必須アイテムとして位置づけられている恥ずかしい状況
・パパ活を通じて高額を得る女子たちや、歌舞伎町に見るような「一夜で高額を売り上げる業態」が作る信仰経済圏で、「これまでにない客層」がハイブランドを消費しているという、従来顧客からみると距離を置きたい状況
・転売ヤーによる組織的な仕入れと転売の一大市場が形成されてしまった状況
「ラグジュアリー」の世界観を下げてくるこういう顧客を「切る」わけにもいかないだろうし、ハイブランド側もおつらいことと拝察します…。
NORMAL
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