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【意外】三方よし。「ふるさと納税で福利厚生」のカラクリ
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
これはかしこい人が考えた仕組み。
①従業員から見れば手前のキャッシュアウトがなくてもふるさと納税ができる。
②にも関わらず返礼品のメリットはすぐ享受できる。(しかも、返礼品は通常より良いものになる可能性が高い)
③ふるさと納税の資金は、従業員に代わって雇用主である企業が一旦立て替える必要はあるが、従業員の満足度向上(その会社にいないと②のメリットは受けられない)=離職率の低下に繋がり、今の時代ではメリットが負担を上回る。
ということだと理解しました。既存の社会の仕組み(ルール)に文句を言う人が多い中、それをうまく活用して関係者のそれぞれがメリットを享受できる仕掛けを考えたのは特筆すべき。
実は、社会の仕組みやルールを解像度高く精査し、前例にとらわれない発想を持てば、こういう「win-win」の仕組みは他の分野でも生まれてくるはずです。こんど、教えているビジネススクールでも学生にこのテーマでレポートを出させてみようと思う。
このスキームで忘れてはいけないのは、「環境や制度やルールの見直し」をしっかり見ておくこと。
例えば、同額の寄付(ふるさと納税)に対し、サイトごとに返礼品に差をつけることを認めない、というルールが導入されたりするリスク、今はじゃぶじゃぶな企業の手元資金が経済の活性化とともに減少して、立て替えが難しくなったり、市場金利が急上昇して立て替え資金の調達コストが高くなりすぎたりする(外部)環境変化など、企業やサービスを提供するこの企業(そして寄付を受け取る自治体)は注意している必要ががある。特にルール変更は、従来のふるさと納税サイト(ある意味既得権を持つ人々)などから今の制度は不公平などと攻撃されたりして動いてしまう可能性もあると考えるべきです。そういうことも考えて、「三方よし」が壊れないよう、アンテナと感度を高く持っておくことが、(足元をすくわれないためにも)重要なことです。
森林保全、市場主導型解決策にほぼ効果なし 報告書
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
過去数十年を振り返って「森林保全をめぐる市場主導型の解決策はほとんど効果を発揮していない」と結論付けるのは、あまりにポイントを外した議論だと言わざるを得ない。森林をただ手付かずのまま残せばいいと思う人は今はほとんどいないはず。CO2の吸収源としてもっとも効果的な状態になるよう森林を整備することこそが大事なのであって、その状態を高精度でモニタリングできるようになったのは、ここ数年のこと。そこで、データがほとんどなかった過去数十年を振り返ってしまって科学の進化をまったく無視する暴論。
そんなことをいって、わが国がこれから順次発行する20 兆円のGX移行債のインパクト評価をどうするというのだろうか?
英誌が見た「失われた数十年」から脱却する日本と、“日本化”する米国 | 中国に代わる「アジアのリーダー」に
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
明らかに、日本にとっては好都合な風が吹いています。アジア太平洋地域における地政学的地殻変動がその背景にあります。また、実体経済の分野でも、安倍政権時代に撒いたタネが順調に芽を吹きつつあります。デジタル分野での日米サービス収支の将来見通しや、高齢化社会踏まえた社会保障構造の組み替えなど、課題は多いですが、策はある、というのが現状に対するフェアな見方でしょう。
にも関わらず、現政権の支持率が高くならないのには、しかるべき理由があるからだと考えるべきです。日本全体は方向に向いているのだから、国民はもっと明るい気持ちを持っていいはずです。そんなことを思いながら、この記事を読ませていただきました。
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