ホーム
278フォロー
790フォロワー
中国、月裏側へ無人探査機 世界初の試料持ち帰り計画
風戸 治フリーランスの翻訳家
中国による月の裏側への無人探査と報じられたところで、今の私はもはや肯定的な心象を持つことは出来ない。 たとえ それがどれほど宇宙探査史上画期的なものであっても、だ。
自国で発生させた呼吸器系感染症を世界中くまなくばら撒いた事実を頑なに否定し、依然頬かぶりを決め込むような、およそ国際社会の常識に悖る振る舞いを続ける国が、いったいどのツラさげて人類の未来を切り拓く大事業、月の探査に参与出来るというのだろうか!
「地上と宇宙は違う」という向きもいるだろう。 だが地上でやっていることの延長上に宇宙での振る舞いがある。 自国の共産党支配とそれがもたらす既得権益の護持を何より優先する中国なら、一連の月探査に込められたその狙いは余りにも明らかだ。 そう、地上に於いてと同様 月面でも米国と張り合って国威を発揚し、合わせてそこに眠る無尽蔵の資源を可能な限り囲い込み、「中国夢」の更なる永続化を図る、というものだ。
ここ数年 自慢の経済には陰りが見え、出生率も年々下がる一方、そして社会の矛盾は確実に深まり続ける。 しかも自国がばら撒いたあの感染症と 香港への強権統治の導入で、西側はじめ世界からの信用はガタ落ちとなった。 それだけに国家主席習 近平としては、国民の目を地上から宇宙に向けさせ、五星紅旗のもと団結を誇示しようとの思惑もあるだろう。
そんな国内事情も背景に見え隠れする中国の宇宙探査が、この先どれだけ威勢のよさを保って行けるのか、私たちはその辺りを冷めた眼差しで注視する必要がある。
駐カナダ中国大使が突然離任 理由不明、驚き広がる
パレスチナの国連加盟、安保理が否決 米国が拒否権行使
風戸 治フリーランスの翻訳家
この記事をめぐる、私の所感を二つ。
1. 今なお解決の見通しの立たぬパレスチナ問題のそもそもの始まりは、第一次世界大戦中の英国の二枚舌外交にある。
1915年のフセイン・マクマホン協定によって、アラブ人に対してはオスマン・トルコ帝国からの独立を約束する一方、 1917年のバルフォア宣言でユダヤ人のパレスチナ復帰運動、いわゆるシオニズムを援助する姿勢を示した。
自国への協力を双方から得ようとするあまり、こうした相容れない口約束をして、一世紀以上にわたる血で血を洗う対立・抗争の元を作ったことを、今 英国の政府と国民はいったいどう考え、どう受け止めているのだろうか。
2. 1 に比べれば何とも小さな話題だが、パレスチナの国連加盟で、我が日本は米国の意に背き、安全保障理事会で賛成票を投じました。 万事米国と歩調を合わせるのが常道の日本でも、たまにはこうした珍しいことをやるのですねぇ。 でも後で ワシントンの「然るべき筋」から「お叱りの声」がやって来るのではないでしょうか。
米中首脳が電話会談 習主席は「台湾問題は越えてはならないレッドライン」と警告
風戸 治フリーランスの翻訳家
米中電話首脳会談での 国家主席習 近平の発言の中から、焦点となった台湾をめぐるものを取り上げ、コメントを寄せることとしよう。
「台湾問題は中米関係において、第一の越えてはならないレッドラインだ」
習 近平の言う「レッドライン」とは、あくまでも自国から見てのものだが、彼には「逆もまた真なり」という格言がよくわかってはいない。 米国から見れば、北京が台湾に軍事侵攻を試み、それを実行に移すことが、何よりの「レッドライン」なのである。
内外の諸問題を常に客観視、相対視し、互いの立場を熟知することは、短期、中長期双方の国家戦略を立てる際の必須の条件だが、それをよく弁えぬまま台湾問題を取り扱おうとする彼の姿勢は、徒らに当該地域とアジア太平洋の緊張を高めるだけだ。
JR東海 リニア中央新幹線の2027年開業断念へ 静岡が着工認めず
風戸 治フリーランスの翻訳家
「リニア中央新幹線」なるものをめぐり私が言いたいことは、斎藤 陽 氏が三点にわたり実に明快にまとめておられるので、経済面・社会面からはもはや何一つ指摘する必要はない。
私としては、2014年6月にユネスコエコパークに登録された南アルプス、我が国が誇り、また世界も認めたこの大いなる山岳地帯の真ん中にトンネルを穿つことが、中長期的に見た場合、取り返しのつかぬ自然破壊以外の何物ももたらさないことを、改めて声を大にして強調するにとどめたい。
(付記)
相変わらず川勝平太静岡県知事を批判するPicker が少なからずいるが、彼らこそ経済的合理性のわからないアタマの持ち主としか言いようがない。 首都圏と中京圏をただ直線的に繋げれば、それで全てが便利になる、という物の見方自体、過去の高度経済成長期の古びた思考でしかないことが、彼らにはわからないのだろうか。 斎藤氏のコメントをよく読み、少しはアタマを働かせてみるがいい。
【香港・国家安全条例の危ない中身】中国への批判・反乱を完全封殺、米国が制裁を強化すれば世界経済の分断決定的に
風戸 治フリーランスの翻訳家
Fukuda y.氏のコメントに全面的に賛同する。 この私は、自他ともに認める徹底した反中Picker であり、NewsPicks に登録して以降、中国を批判、非難する投稿を、いったいどれだけ載せたか自分でもわからないほどだ。 中国当局が 国の内外のネット上の言論に絶えず目を光らせ、監視の網の目を張り巡らせている中、私の投稿が彼らのブラックリストに載っていたとしても、少しも怪しむに足りない。
2020年6月末に施行した香港国家安全維持法だけでは物足りず、今回それを補完する形で香港当局が成立させた「国家安全維持条例」。 この極めて全体主義的な条例によって、今や香港は中国本土と何ら異ならぬ、いや それを上回る 恐るべき警察主導の監視社会と化した。 そんな状況下で私が香港を含めた中国に行くのは、まさに自らを進んで危険に曝す自殺行為以外の何物でもない。
もし私が中国を訪れるとしたら、それは諸悪の根源たる中国共産党と中華人民共和国が、どのような形であれともに滅び去り、両者のいかなる残滓も跡形もなくこの世から消え失せてからのことだ。 もっとも、コロナウイルスを生み出し、全世界に拡散させたことに端的に示される、あんな衛生観念のなってない汚穢な国など、たとえ何人から誘われたところで私には行く気など微塵もないが。
香港国家安全条例が可決 スパイ防止目的、自由後退
風戸 治フリーランスの翻訳家
このニュースがここ「ワールド欄」に載ってから、20日午後8時時点でもう21時間にもなるのに、コメントを投稿したのは 「おすすめ順」なる、実に差別的な仕組みによって わざと最後尾に置かれたこの私を入れても たった8人に過ぎない。 2020年6月末の「国家安全維持法」の施行以来、中国の鉄鎖に完全に繋ぎとめられ、自由も民主主義も根こそぎ奪われた香港のことなど、もはや何の関心もない、まして意見を寄せる気にもならない、というのが、Picker に限らず我が国国民の大多数のホンネだろう。
今や見捨てられたのも同然の 香港の民主派と親欧米派だが、そんな彼らにとって更なる、そして決定的な打撃となったのが、この「国家安全条例」の可決である。 僅か11日という異例の速さの、それも全会一致での同条例の可決は、しかし、この街の立法会(議会)が、議会制民主主義の体をまるでなさぬ、北京の共産党中央の単なる代弁機関、追認機関に成り果てた 恥ずべき実態を、これ以上ない形で全世界に向けて暴露したものだ。 何はともあれ、香港が1997年7月1日に中国へ返還されて以降の「本土との一体化」は、国家主席習 近平率いる北京の支配層が心底から願い、また望んでいた形で、ここに完璧なまでに成就した。
アイスランドでまた火山噴火=昨年12月以降4度目
風戸 治フリーランスの翻訳家
欧州で最多の33の活火山を抱えるアイスランドは、地球儀を見れば分かるように北極圏の南限、北緯66度33分のすぐ南のへりに浮かんでいる。 このニュースが伝えるとおり、活発な火山活動が絶えないその一方で、国土の約一割は氷河に覆われており、まさに「火と氷が同居する」、実に特異な島である。
記事に添えられた溶岩流の写真は、ユーラシアプレートと北米プレートの接点に位置するこの国が、双方の動きによって常に東西方向の力を受け続ける、世界屈指の地質的不安定ぶりを象徴するようで、見れば見るほど強烈な印象で以って私たちの脳裏にしっかりと焼き付けられる。
翻って我が日本も、北米・ユーラシア・フィリピン海の三つのプレートが地下深くでせめぎ合う接点にあるだけに、アイスランドで今 展開中のこの光景がいつ起きないとも限らない。 富士山の噴火が、折に触れてニュースなどで取り上げられる近年、私たちもそんな「万一の日、時」に備え、火山関連の報道には日頃から目を向けておくべきだろう。
スウェーデン、NATO正式加盟 32カ国に拡大
風戸 治フリーランスの翻訳家
欧州の安全保障にとって、まことに歓迎すべきスウェーデンのNATO(北大西洋条約機構)正式加盟である。 以前の投稿でも書いたが、これでバルト海は西側陣営が睨みを効かせる海となり、ロシアはバルト三国などを侵攻したくてもまるで手を出せないこととなる。
唯一の気掛かりは、NATOへの不信を隠そうともしない D.トランプ氏が、今年11月の米国大統領選挙でもし当選した場合、彼がこの西側軍事同盟にいったいどんな姿勢で臨むようになるかだ。 まさかV. プーチン大統領率いるロシアを結果的に利するような愚行に及ぶことはないとは思うが、短期的な損得勘定しか頭にない軽はずみな彼だから、この辺は何とも予測がつかないのが本当のところだ。
中国、2024年の国防費は7・2%増 前年と同じ伸び率を維持 全人代開幕
風戸 治フリーランスの翻訳家
所詮 全国人民代表大会など、共産党中央、端的に言うならそれを率いる国家主席習 近平が 前もって決めた事どもを、「仰せ畏み」とばかりに唯々諾々と追認するだけのシロモノだ。 およそ真の議会とは縁遠い、名ばかりで意味のない「議会」であり、なればこそ「ゴム判議会」「翼賛議会」などと揶揄され、愚弄されるのである。
さて、今日から始まったそんな自称「議会」が、国防費を昨年比7.2%増の 1兆6655億人民元、 邦貨換算 34兆8000億円にしたというが、太平洋とインド洋への道をしっかりと我が手におさめ、その上でユーラシアをはじめとする東半球での絶対覇権を我が物にしたい北京なら、むしろこの額でも「到底不十分」に映るだろう。
今や己れの野心を少しも隠そうともしない、この巨大な全体主義国家と「一衣帯水」の位置にある我が国としては、防衛費の一層の増額は勿論のこと、尖閣列島など南西方面への備えを重点的に行ない、更には中国を専門とする情報機関を新設、その要員の育成を何よりも急がなければならない。
中国、24年成長率目標は5%前後 経済モデルの転換目指す
風戸 治フリーランスの翻訳家
記事についた写真は、北京の人民大会堂の前で起立した公安警察の要員だろう。 だが四年前、自国が世界中くまなくばら撒いた呼吸器系感染症がとうに終息したというのに、この四人は恥も臆面もなく仲よく揃ってマスク姿だ。 こんな息苦しくむさ苦しいものを着けてカメラに収まるとは、官民問わず衛生観念が低劣で、いずれまた新手の感染症を生み出しかねない中国に、いかにも、いかにもお似合いのひとコマではないか。
もう一つ。 今なおマスクなしでは何も出来ず、一歩も外に出られないという、少なからぬ数の日本国民にとっては、まことに、まことに嬉しい光景だろう。 とりわけ見苦しく不愉快な心象を与える黒マスクを、この期に及んでまだ好んで着けたがる連中にとっては!
「過疎地に国力を注ぐ必要はない」って、本当ですか? 反論に続々と思い出が集まった【能登半島地震】
風戸 治フリーランスの翻訳家
「過疎地に国力を注ぐ必要はない」か… 。
同じ日本人なのに、こんなことをいう不埒な輩がいる事実に、私はただ愕然とするほかないが、この種の人間はまず十中八九以下のような思考しかアタマの中にないのだろう。
1. 悪い意味での経済一辺倒
2. 過度の効率性重視
3. 金とモノが 価値判断の殆んど全て
4. 大都市、とりわけ東京偏重
5. 上記の基準に合わないものは 一切切り捨てる
そして
6. 他者の痛みがまるでわからない
幸い私の周囲にも、知っている範囲内にも、こうした手合いは誰一人いない。 能登地震に対しては義援金を送る以外何も出来なかった私だが、こんな人にあるまじき考えを持つような人間でなかったことは、本当に何よりだったと思う。
習近平氏の中国経済運営、国民生活を直撃-政策転換が不満や痛み招く
風戸 治フリーランスの翻訳家
この記事だけでも十分読む価値があるが、その後についた五つの関連記事にも目を通して行くと、中国の経済、社会、更に政治に至るまでの様々な問題点を概観できて、まことに興味深い。
早い話が、国家主席の習 近平は経済や社会の諸問題については度し難いほどのオンチであり、それはいわゆる「ゼロコロナ」政策一つ見てもよくわかるくらいだ。 そんな彼が何より重視しているのは、ただ自身の絶対権力の維持と永続化であり、他はつまるところ二次的、三次的なものでしかない。
米国と並び立つ超大国を夢見るその足元で、次々に表面化してくる経済、社会の難問の数々。 あらゆる大国は国内問題が直接、間接の原因となって衰退と崩壊への道をたどる以上、この記事が伝える中国の「いま」は、コロナウイルス禍をもたらした張本人たる習 近平の専制体制の今後を考える上で、幾多の示唆を私たちに与えてくれる。
NORMAL
投稿したコメント