ホーム
72フォロー
74フォロワー
「カルロス・ゴーン氏は無実だ」ある会計人の重大指摘
現代ビジネス[講談社] | 最新記事
Yoshida Yuki公認会計士
細野さんは私も非常に尊敬する方なのですが、自分は以下の2点から無実というのは少し言い過ぎなのかなと思っています。 ①監査法人からSARの報酬を記載するべき旨の指摘を受けているにも関わらずそれを拒否している時点で、「故意」の「虚偽記載」である可能性が高く、有報虚偽記載と認められてもおかしくはない点 ②住宅の売却取引については「日産が買った資産をゴーン氏が使っていた」のではなく、「日産からゴーン氏の意思で動かせる会社にゴーン氏の住宅購入資金を渡した」と考えられ、会社法上の利益相反取引に該当し、損害賠償責任や特別背任罪等が言及される可能性がある点 ただ、仮に犯罪認定がされたとしても、そこまで重い刑となるべきではないとは思っています。40億円のSARはあくまで受け取る権利にすぎないし、彼のこれまでの功績や日産の会社規模に鑑みると、15億円程度の利益相反取引が重罪になると考えるのは少し違和感も感じるので。 それにしても、過年度から分かっていたであろう報酬の過少記載等がここにきて大々的に明るみになったのは、やはりルノーからの経営統合実現を止めるためにゴーン氏をなんとか解任したかった日産経営陣、司法取引制度を利用して世間からの注目度の高い事件を立件しようとした特捜等々、様々な人たちの思惑が絡んでそうな気がします。 そういった思惑を司法判断に絡め、ゴーン氏やケリー氏に不当に重い刑が課されることは避けていただきたいですね。
1349Picks
RIZAPの決算を分析してみた
会計士の気まぐれ日記
NORMAL