Picks
12フォロー
1281フォロワー


CES完全オンライン開催で爪痕は残せたか。来年につながるJ-Startupの挑戦
松田 弘貴Sozo Ventures Principal
投資先/支援先のアメリカのスタートアップのいくつかもCESに出てますが、お披露目的な色が強く、実際のパイプライン拡大はトップ営業やVCの支援などで起こることが多いです。コロナ禍で効率的な情報発信はしやすくなっていますが、偶発的な新しい出会いは難しくなっています。スタートアップ目線で見ると一撃必殺で結果を出せる人材や投資家が求められていると言えます。
我々がアメリカのスタートアップを見る際は日本市場の議論の前に、ホームグラウンドであるアメリカ市場での実績をみます。J-StartupのCES主目的は投資家探しではないと思うので、一概には言えませんが、しっかりした海外顧客/投資家候補が日本のスタートアップを見るとき、まずは日本でのビジネスの状況を見るという点は重要かと思います。
次のZoom探せ 米VC投資、コロナでも最高16兆円
松田 弘貴Sozo Ventures Principal
いくつかの記事でもコメントしていますが、アメリカのVCにとって、投資先のコロナの影響は50%以上が追い風、無風という分析結果もあり、投資ペースは勢いを増しています。
一方で有力投資先には資金、経営サポート含めがっつり実施するが、それ以外の先は注力しないという動きも出ており、スタートアップ側の二極化が進むと思います。結果有力スタートアップと連携できる企業とそれ以外という、オープンイノベーションでも二極化が起こるのではないでしょうか。
日経のコメントでは誰がアンカーとなり、市場規模を拡大させるかというコメントもありますが、グローバルの投資家が投資をしやすい投資に関するルールや仕組みのアップデート(投資条件、バリュエーションに関する考え方、モニタリングの仕組みなど)が鍵だと考えています。
ウォルマートがフィンテックのスタートアップ創設へ、リビットと提携
松田 弘貴Sozo Ventures Principal
Walmartのフィンテックへの取り組みは今に始まってからではなく、数年前から戦略的に行われてきました。世界最大手のプリペイドカード発行のインフラサービスを提供するGreenDotとの提携によるマイカード(モバイルで管理しやすいデビットカード)やWalmart Appでの決済機能の拡大などです。
RibbitはQED、Union Square Ventures、NYCA Partnersと並ぶフィンテック分野でのトップVCの一つです。これまでWalmartにとってFintechは顧客獲得の意味合いが強かったですが、この動きによりフィンテック分野での新事業/収益化も視野に入ってくると思います。
「買収名人」グーグルによる、事業シナジーからコアサービスの産み方
松田 弘貴Sozo Ventures Principal
「GAFA」脅威論が叫ばれ始めた頃、Googleが全部やるからスタートアップの出る幕はないという議論もありましたが、一貫して懐疑的でした。今回の記事にあるように、Googleの多くの主要サービスはM&Aによるところが大きく、ゼロからGoogleで立ち上がったものは片手で数えられる程です。スタートアップにとっては、Googleも成長やエグジットのためのエコシステムであり、同じことが他のビックテックにも言えます。
ただ最近のGoogleは大きくなり過ぎて官僚化しているという声も周りで聞くので、今後も継続してうまくM&Aを大きな事業に繋げられるかは要チェックポイントでしょう。

【SOMPO櫻田謙悟】日本の大企業はコロナで「ショック療法」を
松田 弘貴Sozo Ventures Principal
保険会社は顧客の様々な情報を一定の時系列で持っていますし、保険という機能は様々な産業と掛け合わせが進む領域でもあります(フィンテックX保険、物流X保険、サイバーセキュリティX保険など)。 デジタル化が進む中で動きやすいポジションですし、保険という切り口から様々な領域に入って行って、そこで得られたデータや知見で新しいソリューションを提供するという流れは進んでいくでしょう。
SOMPOとはPalantirのプロジェクト含め様々な場面でご一緒させて頂いていますが、特にイノベーション領域においては、リーダーシップ、現場、外部登用者がとてもうまく連動している印象です。

【松田弘貴】混乱の後、シリコンバレーに生まれる「新たな芽」
松田 弘貴Sozo Ventures Principal
2020年はシリコンバレーにとっても激動の年でした。コロナは社会、ビジネス含め様々な領域に多くの影響を与えましたが、新しいイノベーションの追い風になっている状況もあります。
記事の中にもありますが、VCの投資先へのコロナの影響は、「50%以上は追い風もしくは無風」という調査もあります。
一方ですべてのVCやスタートアップがこの状況を享受できているわけではありません。圧倒的な成績を収めるごく少数のVC、スタートアップとそれ以外という二極構造が来年以降明確になるでしょう。
シリコンバレーから他地域に移動している企業、起業家も少なくなく、シリコンバレーの立ち位置も変化していくことは間違いないでしょう。しかし「シリコンバレー的なマインドセット」や「インフラ」は残り続けます。シリコンバレーとそれ以外の地域という構図ではなく、シリコンバレーはが他の地域との緩やかなハブになり、様々なイノベーション・エコシステムと人・サービス・インフラ(投資含む)の面で緩やかに繋がっていくような構図がより明確になっていくのではないでしょうか。
シナジーか、パフォーマンスか。「成功するCVCの条件」とは
松田 弘貴Sozo Ventures Principal
日本の場合は事情が違うかもしれませんが、スタートアップの視点や他のVCの視点から見ると、CVCというのは有力案件へアーリーステージ段階での投資機会という点では厳しい面があります。
第一にスタートアップは早い段階で特定の色がつくことを嫌います。投資の対価として独占的なビジネス契約を結ぶケースはそれほどないですが、イメージ面含めて将来的に他社とのパートナーシップの障害になることは極力避けたいです。
第二にスタートアップは事業の柔軟性を求めますので、早い段階で特定の企業から投資を受けると、場合によっては他事業含めた事業のピポットが難しくなるケースがあります。
第三にスタートアップは投資家からの継続性を求めます。状況にもよりますが、継続投資が望めない投資家は避けられる傾向があります。
第四に有力案件であればあるほど既存の投資家は既存持ち分以上の割合で目一杯投資したいですし、新規のVCも目一杯投資機会をとりに来るので、CVCが入る余地は少なくなります。
こういった点を踏まえると、投資家としてCVCにも明確な価値提供が求められますし、時には他のCVCと連合したラウンド参画なども必要になってくるでしょう。
尚、本文中にGVの例が出てきますが、彼らはCVCとしては例外で、大量の投資プロフェッショナルを抱え、数千億円の運用総額を持っています。日本企業が真似をするにはハードルが高すぎるでしょう。
CVCのスタートアップへの影響に関しては、今年の一橋ビジネスレビューの夏号の「CVCはベンチャー企業を成功に導くか」で触れられていますが、CVC投資を受けたスタートアップは、バイオテック以外はビジネス成果がごく僅かしか向上していないということが定量的に実証されています。

NORMAL