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【溝口勇児】カネの私物化、パワハラ…疑惑をすべて語る
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
池田編集長の写真がめちゃうまいことに言及したいです。陰影を印象付けるライティング。1灯ですかね? かっこいい。
スマニュー子会社、ノンフィクション特化サブスク「SlowNews」を提供開始 国内外の長編記事など厳選したコンテンツを配信
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
ついにスタートですね。「現代ビジネス」の創刊編集長である瀬尾さんが、講談社を離れて取り組んでいたプロジェクトです。狙いのひとつは「ノンフィクション」の再興だと思います。
瀬尾さんが長く所属されていた講談社の月刊現代は、ノンフィクションの牙城でした。しかし、2007年8月時点で年間平均部数が8万5千部と「低迷」したことで、2009年1月号で休刊。14年前は8万部が「低迷」だったわけですが、たとえば3万人の購読者を集められれば、良質のノンフィクションを世に問うことはじゅうぶんにできるはずです。
利用料は月額1,650円(税込)。意欲的な価格設定だと思います。注目しています。
「まだ早い」政府、緊急事態解除に急ブレーキ
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
政治的にも科学的にも悪手だと思います。「緊急事態宣言」の効力はどんどん下がっています。今日デパートのエレベーターに乗りましたが「6人以下で」という張り紙を無視して、あとからどんどんお客さんが詰めかけました。だれも気にしているそぶりがありません。本音と建前が乖離していけば、危険です。
どうすれば解除されるのか。次の緊急事態宣言があるとすれば、どのような状況なのか。これまでにくらべて、特に病床数確保の取り組みにおいて、どれだけ変わっているのか。これらを具体的に述べられなければ、だらだらと感染が拡大する最悪の事態になりかねません。
ワクチン接種が拡がるまでは、会食は無理です。でも黙食なら問題ありません。一方で、過剰な消毒は、現場の負担を重くし、一部でのモラルハザードを招くだけですから、政府が「必要ない」とアナウンスするべきです。メリハリを欠いたコミュニケーションで、「飲食店ばかりズルい」という反応が拡がっています。
お互いを助け合うのではなく、足の引っ張り合いが顕著になれば、社会は崩壊します。一度、社会が崩壊してしまえば、それを立て直すには多大なコストがかかります。なぜそれがわからないのかと、もどかしい気持ちでいっぱいです。
フェイスブック、豪でニュース閲覧禁止 記事対価巡る法案に反発
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
「無料」のプラットフォームは持続可能なのか、という問題だと理解しています。
フェイスブックの最大の商品は「ユーザー」です。ユーザーが自社のサービスを使ってくれることで、それを広告主に買い取ってもらう。その行き着く先は、Netflixのドキュメンタリー映画『監視資本主義』(原題はThe Social Dilemma )に示されています。つまり「FB中毒」にすることがいちばん効率が良い。顧客第一主義とはかけ離れたものです。
アップルは、自社のプライバシー保護の取り組みについて「利用者のために立ち上がるという単純な問題だと考えている」と説明しています。ビジネスモデルが違うからこういえるのですよね。
GAFAのうち、グーグルとフェイスブックは「マネタイズ」が必要な企業で、アマゾンとアップルは「顧客第一主義」を徹底できる企業です。これは大きな違いです。このニュースの今後の展開に注目しています。
この件では、日経のシリコンバレー特派員・白石武志記者が、FBとAppleの対立を詳報していてわかりやすいです。一読をすすめます。
FacebookとApple、プライバシー巡り火花: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN173300X11C20A2000000/
なおプレジデントオンラインは完全無料のサイトです。広告モデルで成り立っているので、この手の話題は触れづらいのですが、無視できないと考えています。有料制度を導入する必要性を感じています。
五輪組織委、新会長に橋本聖子氏 「社会の空気を変えていく」
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
今回も「内輪の論理」でしたね。今後どうなるでしょうか。
いくつかコメントをみかけますが、「決まったのだから応援しよう」という意見は、まったく理解できません。密室批判の本質は、決定の過程が見えないということです。「決まったのだから応援しよう」というのは、なんでも密室でいいということでしょうか?
私は密室で決めても構わないと思いますが、そうであれば「俺が決めた」と出てきてほしいです。企業であれば、それは明確です。開かれた組織といいながら、内実はそうなっていないのは二枚舌で、信頼できません。シンプルな話です。
プレジデントオンラインでも記事を出しています。私の言いたいことも、このタイトルに尽きます。
「今回も内輪の論理」ポスト森に選ばれた橋本聖子氏を、国民は受け入れるのか 「わきまえない女」になれるか #POL https://president.jp/articles/-/43448

【安永雄彦】異色のビジネスマン僧侶、築地本願寺を「経営改革」
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
安永さん、おもしろい方ですよね。うちでも記事を出したことがあります。
参拝者が5年で2倍「築地本願寺」を変えたコンサル僧侶の戦略 境内のカフェには朝から大行列 #POL https://president.jp/articles/-/34351
ポイントは「寺にはなにが求められているのか」を徹底的に掘り下げているところだと思います。まさにコンサルタントとしての発想です。サービス業として宗教を捉え直すと、改善の余地はたくさんみえてくる。それはかつて信徒としてサービスの受け手だったからこそ、見えてくるところなのかなとも思いました。
なお、この特集では、僧名である「安永雄玄」ではなく、本名の「安永雄彦」として登場されていることに、なるほどと思いました。ビジネスマンだった過去を振り返るには、「安永雄彦」として聞く必要がありますよね。
次回以降が楽しみです。

【枝野幸男】「エリート」だけの議論では、日本は変われない
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
だれも福祉が不要とはいっていないでしょう。財源が不足している、だからなにかを諦めるしかない、という議論です。だから野田元首相は、「消費税を上げてくれ」と自民党に頼んで、解散しました。
福祉を充実させるための財源をどう考えているのか。消費増税についてどういう態度なのでしょうか。
ブレーンだった井手英策・慶大教授は「増税やむなし」の立場です。それで突き進むならそれでもいいのですが、山本太郎氏が勢いづき、「消費減税」といえば、そこに色目を使う。フラフラとしていて、野党として骨となる政治主張がない。元気なのは批判するときだけで、政権担当能力があるとは思えない。民主党への失望は深く、それを何度も何度も総括してもらわなければ、これ以上の支持は集まらないはずです。
ネットフリックス、アニメーターの育成支援
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
プロダクション・アイジーの仕掛けのようですね。『攻殻機動隊』で名を馳せたスタジオで、社長の石川光久さんは業界の風雲児です。
記事には、「日本在住で、3月に高校を卒業見込みか、高校以上を卒業した18歳から25歳までが対象。ネットフリックスは1人月額15万円の生活費と60万円相当の授業料を負担する」とあります。手篤いですね。これまでは生徒が授業料を支払うか、OJTとして低賃金労働のなかでスキルを身につけるのが主流でした。プロダクション・アイジーや京都アニメーションなどいくつかのスタジオがその是正に取り組んできましたが、簡単ではありません。潤沢な資金をもつNetflixが動けば、業界は大きく変わりそうです。
日本でアニメを作るには、さまざまなパートナーから資金を募る「制作委員会方式」をとらざるをえません。自社だけで資金をまかなっても、展開するチャネルが限られますし、リスクも大きい。しかし、制作委員会方式だと、そのシリーズ展開が終わると、分配されて解散するので、IPを継続的に展開できません。
Netflixなどでは、シリーズをどんどん展開して、ひとつのIPを育てていくのが主流です。アニメシリーズがもっと大きなビジネスになる可能性は十分にあると思います。そこで日本が役割を果たせるかどうか。1人のファンとして、熱い期待を寄せてしまいます。
アメカジ雑誌「ライトニング」などのエイ出版社が民事再生
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
ゼロ年代の雑誌文化を象徴する企業だったので、衝撃が大きいです。ドリームインキュベータが同社の24媒体を買収していたニュースは見逃していました。看板雑誌の「ライトニング」は買い手がつかなかった、もしくは自社でやり遂げる、ということなのでしょうか。
https://www.wwdjapan.com/articles/1174262
ちなみにプレジデント誌は発行部数の半数近くが定期購読となっていて、いわゆるD2Cになっています。その強みをご評価いただいて、GQやVOGUE、フォーブス、パーゴルフ、ALBAといった媒体の販売を受託しています。プレミアムな雑誌を一手に引き受けることで、スケールメリットを享受する戦略です。
ドリームインキュベータが買収を決めたのも、D2Cの部分を際立たせる戦略なのだろうと思います。個性ある雑誌には、購買意欲の高い読者が集まっていますから、そのニーズに応えられれば大きなビジネスになるはずです。
ただ、今後も雑誌市場の縮小が続くことは避けられないと思います。デジタルシフトを急がなければならず、その点では講談社や小学館といった出版大手は加速していますね。私も奮起しなければと思いました。

【橘玲】資本主義という「ゲーム」の本質を教えよう
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
橘玲さんの主張はずっとかわりませんね。中流の崩壊、格差の拡大、社会の不安定化。それには、個人で資本をストックして備えるしかない。さまざまな著書で、「中の上」で踏みとどまるための戦略を説いてくださっていると理解しています。
中見出しの、<「リベラルな社会」が競争を生んだ>に引っかかっている方が多いようですが、これはギデンズの「再帰的近代化」やバウマンの「リキッド・モダニティ(流体的近代)」を想起したほうがいいのだと思います。ごくシンプルに言えば、「われわれはさまざまな自由を手に入れたが、それに悩まされてもいる」という話です。バウマンの『リキッド・モダニティ』にはこんなフレーズがあります。
「流体的近代では個人の不安、苦悩はすべて個人のレヴェルで解決されなければならない。雇用の不安、安全への不安、アイデンティティへの不安は、たとえば、消費による神経の一時的麻痺によって解決されるだけである」
不安を消費で誤魔化すというのは鋭いと思います。個人の戦略としては資本の蓄積しかないわけですが、それが消費にすり替わってしまう人が多い気がします。超高級車を乗り回していれば、なんとなく不安から逃れられることもありますが、それは一時的なものです。注意が必要だなと思います。

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