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「隠れ教育費」は小学校で63万、中学で51万 “学校指定で高額”はホントに仕方ないのか
森 建人定時制高校 教諭
>体操着でも運動靴でも一度学校の“指定品”になると、ずっとそのまま続いている
公立学校では、制服や体操着などは業者選定を行い複数年(私の高校の体操着は5年でした)の契約を交わし、契約時の仕様と価格で指定品として、入学時等に購入をお願いする形です。
もちろん、選定段階では保護者の負担と学生の過ごしやすさを考慮し、価格を抑え品質を高めるための協議は行います。
ただ、記事にあるように、高校であれば3年間全体を通してどれだけの教育費用がかかるか?までの見積もりや、保護者からのヒアリングはなされていないかもしれません。
そのため、1つ1つは安く抑える(それ自体高いと仰る方もいますが...)のですが、そもそもそれが指定品として強制的な購入が必要なのか?といったそもそもの議論は巻き起こりにくい現状があるでしょう。
やはり、外部の視点から、「それは本当に必要か?」という声を投げかけてもらうことは有効な策と思います。ぜひ、「なんで制服はこの価格なんですか?」「複数着必要なんですか?」という声を上げていただくことをオススメ致します。
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森 建人定時制高校 教諭
現在の政策は、データアナリティクスをメインに教育を変えようとしています。
これは学習ログ(学習履歴)を活用し、まるで子どもたちをコンビニのレジにあるPOSシステムで管理するかのように、マクロな視点からコントロールしようとするものです。ログはあくまで大量のデータでしかないので、生徒1人1人の顔は見えません。
しかし、これの利点はブラックボックスではありますが大量のデータからAIが傾向を考え、予測を立てながら指導を進めることができるので、教員が少なくてもなんとかなる点です。現在はこのような管理的な手法により、省人化が図れるような仕組みづくりをしています。
言い換えれば、教員は取り替え可能で、誰でもできるし、コスト削減の対象になっているのです。
この流れは全てが悪いとは言いませんが、子どもたちの顔は見ていません。だから、このような注文がつくのです。こんな悲しいお願いを子どもたちにさせないで欲しいです。
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森 建人定時制高校 教諭
良さそうに見えますが、教育の中身はブラックボックスだと思います。
あなたの子どもが、ウェブ上にある有象無象の情報を集め、確率的にそれっぽい問いかけや足場かけをする先生に指導をしてもらいたいですかね?例えば、古い教育観に基づく論文が多数派だった場合、知識を教え込み、○か×かの結果重視の方向に進めてしまうかもしれませんよ?
私たちは今、このAIを活用しながら、ホワイトボックスの教育ができるような研究をしています。1人1人の子どもたちに合った支援とは、決して子どもたちのこれまでのプロセスを知らない、どこぞの誰かがさも良さげな指導をすることではありません。
子どもたちの過去の軌跡を参照し、個々の見通しを踏まえて、なぜそのような問いかけをしたのか?がホワイトボックスになっている、パートナーと一緒に学ぶことが大切なのではないでしょうか?
目の前のブームに流されてはいけないと思っています。
NORMAL
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