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コロナで休校 1年近く学校に通えず 世界で1億6800万人以上
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
学校というのは教育的な側面のみならず、福祉的な側面もある事はわすれてはならない。
実利的な教育的な損失を考える前に、福祉機能の回復を最優先で考えるべきだと思う。質の高い教育も児童福祉が安定して初めて機能することなので。
「子どもの学力や学歴は教育費で決まる」 6割の親が回答 ソニー生命調べ
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
もう学力が低い、低いって悲しむのはやめたいですね。
直近のPISAの学力調査では、日本は
「読解力」が15位
「数学的リテラシー」が今回各国中6番目で、平均得点は2003年から2018年まで安定して推移している。
「科学的リテラシー」は各国中5番目となっており、前回の調査(2015年)同様、世界トップレベルを維持している。
日本の上位に来るのは:
⇒北京(2100万人)・上海(2500万人)・江蘇省(8000万人)・浙江省(5700万人)
⇒シンガポール(560万人)
⇒マカオ(63万人)
⇒香港(745万人)
一億二千万人いる日本は相当頑張っていると思いますよ。できている事をしっかり受け止めたいですね。
学力や学歴以上に重要な事は、子どもたちの主体性や非認知能力なので、この辺をそろそろ指標の基軸にしたいところです。
世界の研究では「成長マインドセット」を育む事で、経済格差に関係なく、子どもたちのキャリア(や学力にも)プラスの影響がある事がわかっています。
教育を測る指標をそろそろアップデートしたいところ。
高校ICT活用調査9割が「以前より必要性認識」
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
Bring Your Own Device は良い一面もあるのですが、さすがにスマホやタブレットで勉強するのには限界がありますね。通知を切る事や一定のSNSアプリを遮断するなどの対応が必要そう。
タブレット学習は学習効果を高める側面もありますが、実際に対話やコミュニケーション(ディスカッション)をベースの教育にはマイナスの側面がある。
実際にイノベーションの最先端シリコンバレーの中心にあるスタンフォード大学のビジネススクールではほとんどの授業でPCやタブレットは禁止だった(今でもそう)。
状況を見極め、目的に沿って、ICTの活用が求められている。
「大人の事情」が阻害する子どものデジタルリテラシー
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
「不確実性が高まるから幅広く学びましょう」というのは賛同できないですね。
結局記事にあるように 小学校から英語、道徳の教科化、プログラミングの導入を進め、深く探求することなく、あさーく学ぶ結果になってしまっています。
これからの時代は幅広く対応できる人財ではなく、自分の内なる情熱を探求できる学習環境が求められているかと。世界をみても、子どもたちの主体性を育む教育が重要とされています。
子どもたちが学ぶべき内容を大人が定義しない、新しい教育のカタチが求められていますね。
何を食べたかわからない、具材が少しずつ入っている「教育の幕の内弁当化」から脱却して、「教育のウーバーイーツ化」を実現する事が今求められている。
中卒後の進路未定、10年で4081人 沖縄の比率は全国ワースト 背景に「定員内不合格」の多さ
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
以前、Teach For Japan の代表を務めていた時、貧困率の高さや学力テストの低さからどうにか支援したいと思って、沖縄にはよく足を運んでいた。
様々な教育関係者や行政関係者とお話をさせて頂き、「沖縄は他の自治体と抱えている課題が違うな...」という印象を持った事を覚えている。
沖縄の学力格差や貧困の問題は複雑で、一つのコメントで表現する事には限界があるが、当時よく関係者が話をしてくれたのは沖縄振興予算の話だった。
沖縄振興予算は毎年3000~3500億円と県民一人当たり換算すると全国一位なのです。もちろん沖縄には「特殊事情」があり、その交付金に対して特段異論があるわけではないが、この交付金が公共事業にどんどん支出され、新しい産業を創ったりするエネルギーに転換されていないとの事。結果的に教育にそこまで力をいれなくても「なんとかなる」と思っている人たちが多いと、複数の方から話を聞かされた。
もちろん、私は沖縄のエキスパートでもなんでもないので、人から聞いた話を紹介する事しかできないが、これだけの予算があるのであればどんどん教育に投資をしていく循環をつくるべきではないだろうか、と感じる。

【核心】児童手当の「所得制限」は悪なのか
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
高収入の人への手当は制限されるべきかと。結局財源は限られており、高所得世帯への児童手当付与は優先順位が低いのでは。
そもそも児童手当を実施していていも出生率が抜本的に解消するエビデンスがあるわけでもないですし。(個人的には、経済的なイシューより、時間の使い方や夫婦関係の方がクリティカルだと思っています)
また、手当の事で言うのであれば、低所得世帯への給付も現金給付ではなく、現物給付にした方が良いと思いますね。本当に厳しい家庭は厳しく、食事や日用品を購入できないケースもあります。現場で見ていると、家庭によってはパチンコや娯楽に優先的に使用しているケースもあります。現物給付にすれば、ある程度こういった事態を回避できるかと。

【日本の教育】「ブレンデッド・ラーニング」で学びを個別化
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
「ものづくり」で勝てていた工業化社会に適応した工業化教育からの脱却が急務ですね。これまでの与えられた問いに向き合いこれをきちんと解答していく訓練を重ねてきた日本の教育システムは優れた点が多かったわけですが、その成功体験を抜け出せない状況がしんどいです、、
現代世界では、創造的で、自分のアイデアを相手に伝えるコミュニケーション力を持ち、他者と協働することができる人財に価値が置かれている事はよく言われている事。
残念ながら、今の学校ではなかなかそのような技能を育くむ機会は与えられません。仕事で毎日暗記させられていたら、皆さん、どうですか?
また、このような状況では子どもたちの自律や主体性を育む事もできないわけです。学校では生徒の生活は、システム的に分刻みに緊密に管理されています。工場で製品管理しているのと同じ状況。実社会では、自分の時間を自分で管理し、自分が何をすべきか、そしていつそれを行うべきかを自分自身の意思で決定しています。学校での生活は実社会とは異なっていますね。
子どもたちが学校で退屈し、やる気を失ってしまうのは仕方がない事かもしれません。分刻みで何をすべきかの指示を与えられ続けたら、自分でも大人でも相当つらいですよね。
本記事でもあるように、学校では子どもたちが「選択」や「意志決定」をする機会を奪ってきました。子どもたちから学びの主権がない中、子どもたちのやる気を引き出せるはずがありません。
と文句言っていても変わらないので、理想の教育をカタチにしていくしかないですね。今年から本格的に動き始めたいと思います。理想の学校創りに向けて。

【最先端教育】学力偏重から「ホール・チャイルド」へシフト
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
竹村さんの記事はいつも共感しかないので、最高ですね。
学力偏重から脱却できない日本の教育には危機感しかありません。
何が悔しいかって、40年前から、「学力偏重型の教育は限界が来る。詰め込みではなく、子どもたちには社会とつながり、創造的・協働的に教育活動に取り組んでもらう必要がある。」と文部省内では議論があり、まさしくホール・チャイルド教育へのシフトが図られようとしていたのです。
その結果、(一歩目として)生まれたのが、「ゆとり教育」や総合学習の時間だったわけです。
で、学力偏重型から脱却しようとしているわけなので、国際的な学力テストの成績は全体的に落ちるわけで、そこで代替する指標を持たずに「学力が下がった!学力が下がった!」と社会が騒ぎ、脱ゆとり・さらに強い学力偏重型の教育に”リバウンド”してしまったのです。
今回の学習指導要領改訂で相当改善されています。無論、学校現場は改善しないといけない事がたくさんあります。コメントをみても厳しいコメントが多いですね。同時に、皆さん学習指導要領を読んだ事がない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。是非とも一度手に取ってみてください。今の学校現場が目指している理想を理解し、それに対して文句を言うのではなく、当事者として何ができるのかをしっかりと考え、行動を起こしていきたいですね。
大学生活は戻ってくるか 上智大が来年「原則対面授業」に 他大学は?
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表, 文部科学省中央教育審議会 委員
Yale大学に進学した教え子の話を聞いた。オンライン授業でもオフラインとなんら変わらない授業の質を担保できているとの事。コミットメントが違うな、と感じました。日本では多くの大学が「オンラインで同じ学習効率がが担保できない」という前提に立っており、海外のトップ大学は「いかに実現できるか」を考える。
もちろん、対面で得られるものは多いと思う。実際にYale大学の学生は寮内の人とのつながりが強化されたのとのことだった。
今回のコロナを教育を進化させる機会ととらえるか、いかに「平常運転に戻そう」としているのかによって、教育の質に大きな差が生まれそうです。

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