篠﨑 美絵

嬉しいことがあってもその幸福な状態にすぐに慣れてしまい次の欲望が生まれてしまう現象「ヘドニックトレッドミル（快楽順応）」について調べました。 米ミズーリ大学の心理学教授ケン・シェルドン氏によると「意図的な感謝」と「喜びの多様性」が幸福感を長持ちさせるそうです。とは言え、良いことがあるとつい目の前の快楽に心を奪われてしまいます。高まった幸福感を自分で意識して維持するのもなかなか難しそうです。 そこで「商品」でそれをサポートできるのではないかと考えました。 最近ではウェルビーイング産業という言葉も聞かれますが、ヘドニックトレッドミルをテーマにした商品開発というのはまだ聞いたことがありません。「幸福な気分を長持ちさせる」、これも大切な視点だと思い商品アイデアを出してみました。

2014年から3年間30万人を対象にアンケートを実施し、その後も追跡調査を続けた南山大総合政策学部教授らの調査結果によると、あらゆる属性の女性の中で専業主婦の主観的幸福度が最も高かったそうです。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/316208 夫婦共に高収入なパワーカップルの場合はどうなのか気になります。経済的格差が増すのは心配ですが、幸福度は必ずしも所得に比例しないのでその実態はどうなのかなと思いました。

ワクチンでの誹謗中傷はさぞかし辛かったと察します。精神科医でいらっしゃるのでその経験を基にした分析と対策はさすがです。個人的な意見では誹謗中傷する人もされる人も見ないのが一番かなと思いますが、記事の中の仕事がうまく行った人への妬みの例で言うとしてしまいそうな人は「羨ましい〜クゥーッ！」とか率直な気持ちをコメントして感情を吐き出すのも有りかもしれないと考えました。

他人の不幸に快楽を感じる「シャーデンフロイデ症候群」なのでしょうね。匿名の人がほとんどでしょうからそういう人が近くにいるのかもしれないと思うとゾッとします。ただ、一つ明らかなことは現実の生活に満たされていないのでしょう。幸福な状態は人を寛容にすると思います。

渋谷、毎日通っていますが若い人たちたくさんいます。1990年代と2020年代では若者の価値観も違うので昔のように「渋谷、こわい」みたいなイメージだと寄り付かなくなってしまうのではないでしょうか。かつての渋谷のダーティーな空気感は歌舞伎町のトー横に受け継がれているような気もします。私感ですが訪日外国人の観光スポットにもなって街のバイタリティは未だ顕在だと思います。センター街の建物のちくはぐさとか面白いです。下北沢にはない独特の「喧騒」があります。

文章を書く時に口に出して言いながらタイピングするとノッてきます。周りに誰もいない時についやっちゃいます。 哲学者のフランシス・ベーコンは、「読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする。」という名言を残しています。本で得た知識を人に話す、書くなどの方法でアウトプットすることで、知識を確固たるものにするというこの思想ももしかしたら独り言の創造的な効力と関係するのかな？と思いました。

仕事中にトイレで閃いて忘れないように呪文のように頭で唱えながらデスクに戻ることが良くあります。なのでボーッとしている時に創造的になることが良くわかります。 一方で、"最も顕著に集中をもたらすものは、恐怖や怒り、不安といった「ネガティブな情動」であるという点だ。"というのはなるほど〜！と思わず頷いてしまいました。締切に追われると火事場の馬鹿力が出るものです。これからは頭に来た時にはそれを原動力に掃除でもしようと思います。

昨日、中目黒に住んでいる知り合いの方が、目黒川の桜がまだ全然咲いていないのに商店街の桜まつりがもう終わると話していたことを思い出しました。界隈のディスカウントストアが花見の準備をしていたらフライング開花してしまったこともあったと言っていました。自然災害や気候変動への備えは不可欠ですが、商売目的であまり先の事ばかり考えるのも良し悪しかなと個人的には思います。今を楽しむことも大切だと感じます。

ゲームやプロダクトのわかりやすさが人材に対する思想にも統一されているのが良いと感じました。内部向けの情報発信にもブランド、ヴィジュアルアイデンティティを一貫させていることも大事だと思います。

ウェルビーイングの実現に学校や職場、家庭とは別の「もう一つの居場所」が必要だと感じています。そのことをいつか記事にしたいと思っていたところにNPO法人が絵本作家のヨシタケシンスケ氏と共同制作した「かくれてしまえばいいのです」という素晴らしいウェブコンテンツが公開されたので、それをフックに大人も自分らしく居られるサードプレイスについて書いてみました。 一日の大半を過ごす学校や職場、家庭が世界の全てではないことは、理屈で分かっていてもどうしても全てになりがちです。近年は、職場のウェルビーイングに「心理的安全性」の重要性が訴えられていますが、そもそも価値観で結ばれた関係ではない共同体でそれを実現させるには強制力も必要で一筋縄では行かなそうです。また、家庭や学校、職場の価値観に自分を合わせていることにすら気付かないこともあります。 習い事を始める、趣味が合う友人と一緒に遊ぶ、など、日常と切り離されたもう一つの居場所は、人それぞれで多種多様です。ですが、商業的にもそれを提供できるのではないかと考えました。その可能性を秘めた最近の事例を採り上げています。週末の息抜きにお読みいただけたら幸いです。