西川 慶

・ここから10〜20年間のトレンドで一番重要なのは、いよいよ「バーチャルが主」の時代がやってくるということです。全てがインターネットファーストという形で出てくるのが、一番大きなトレンドの本質だと思っています。 ・バリデーション主体を少数のノードみたいな形にするのを「PoS」という。イーサのPoS移行が難しいのは、すでにいろんな利権を持った人たちがいるからです。 ・これまではOSやブラウザを構築するレイヤーの戦いだったのが、その辺が整ってきたから、ようやくサービス／アプリケーションが生み出されている（DeFi、NFT、GameFiなど） ・「自分で自分の運命をコントロールできるプラットフォームを作る」と、VRには2014、15年からすでに2,000億円ぐらい張っていた。今GAFAMの中で、Metaが圧倒的に株価低いですが、もしちゃんと確変したら5〜10年後はこの5社のうちFacebookが一番高くなるはずです。 ・今までのインターネットはバーチャル上で経済圏が作れなかった。ネットができて四半世紀ですが、本当に大きいビジネスは広告とコマースの2つだけでした。要は、お金に変えるところには、リアルが必要だったということです。でも、メタバース時代になると、デジタル空間の不動産とリアルは関係ありません。 ・（スキンなどのNFT資産を別ゲーム上で動かす）相互運用は、現状では無理なんですよ。理由は簡単で、ゲームごとに3Dアセットのサイズが違っていて、共通仕様がないから。 ・DAOの本質は「インセンティブ革命」です。つまり、プロジェクトに関わった全ての人たちが金銭的なメリットがもらえるようになるんです。そのインセンティブによって、それぞれの人が、自律的に組織やプロジェクトの成功のために動くというのが、一番のコンセプトであり、肝なんですよ。 ・今イーサリアムの時価総額は40兆円ぐらいです。おそらく、ビタリクの持ち分は1％もないはずです。