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【悲願】日経平均の最高値更新が意味するコト
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
我々の一番の課題は、生活とかけ離れた上場企業の通信簿である日経平均を指標に経済政策を打ち続けるという米国追随のシステムに対して、日本基準の自分たちの成果指標を作れなかったこと。社会のリーダーたちも、アベノミクスガーって言ってた人たちも、結局地道に何かを変える活動をして無かったってことじゃないか?
乱暴に言えば、健康寿命だに限ると、日本にいるだけでアメリカより5-6年は長生きできる環境が整っている。にも関わらず、それを貨幣価値に換算できていないから、価値として流通しない。流通しない価値は他人に譲渡しようがないから、価値がないように誤解してるだけ。良い家、良いクルマに乗るように、健康な体の生活を楽しむ。→これをプライスレスとか言わずに、表現することが大事。若い世代も他人事ではなくて、5年間長く生きると思えば、20代前半に世界を放浪しても、その後に社会で活躍できる時間は十分残っている。スティーブ・ジョブスがあと5年生きてたらって考えると、競合他社は震え上がるよね。
生き方の価値を変えることで、社会全体の価値は確実に変わる。
自分は、楽しんで生きているか?
糖尿病治療薬のノボ、時価総額が5000億ドル突破-欧州2社目
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
やせ薬という刺激的な言葉が踊っていますが、「肥満症という病気」が米国でそれだけ深刻ということなんでしょうね。一定の副作用があってもそれ以上に糖尿病のリスクが大きければ使う理由が出てくる。Eli Lilyも好調で、しばらくオプジーポなどのがん免疫一辺倒だった製薬業界の注目の構図が変わりました。一方で昨年米国の友人に指摘されたのは「東アジアは肥満の割合はUSより少ないけれども、糖尿病になりやすいだろ。そっちの方から全く別の日本人向けの薬があり得るんじゃないか?」と言われました。日本は欧米のイノベーションに乗っかるだけじゃないだろ、って期待を受け、釘を差されました。
ちなみにノボノルディスクの上部組織であるノボ財団は、Translational Researchの指導を行うSPARK Denmarkに多額の寄付を行って、継続的なイノベーション創出環境を作ろうとしています。昨年のSPARK Globam Meetingでデンマークと台湾の責任者たち(二人とも女性)が同じ規模感の国同士で課題を共有している様子を見て、日本の課題を改めて感じました。
人体に脳インプラント、マスク氏のニューラリンクが初の臨床試験
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
Extreme Caseとして取り上げられているけれども、外部からシグナルを入れる逆向きでは聴覚では人口内耳が普及しているし、意識の伝達経路では脳波を使ったコミュニケーションツールは存在している。国内ではサイバーダインは微弱電流を使って外骨格デバイスで作業の補助やリハビリを実現している事も考えると、ある意味では環境が整ったところにセンセーショナルに事業を立ち上げて(いるように見える)イーロン・マスクならではの手法なのかもしれない。肝心なのはこれを使って実現する社会だけれども、その壮大な社会実験みたいなストーリーをフルダイブ型のMMORPGとか言って一定人口で盛り上がっている日本の一部のコミュニティが、実は突然すごい知識集団と化す日が来る?のか?
【最新版】スタートアップ起業家「億万長者ランキング」100
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
安定の丹下さん、医療関係はメドレー瀧口さん、50位以内ギリギリに創薬系でペプチドリームの窪田さん、菅先生。創薬系は大きなお金が動く産業ではあるものの、実は医薬品市場は10兆円強/年で、45兆円強の医療費全体の4分の1以下なので、医療の課題解決のほうが上位なのはある意味納得。貿易収支とかユニコーン創出に絡んで考えると、決済系はいるもののDomestic Marketに限られる。そもそもキーワードに「海外」「グローバル」「アメリカ」「アジア」とかが殆どない時点で、もったいない+日本の大企業の戦略と全く異なる現状は大いに考え直す余地がある。
高齢先進国・日本は安心して「長生き」できる国なのか
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
かつて日本は世界第2位の市場規模を持ち、グローバルの製薬企業も主要なターゲット市場として日本での新薬開発を優先して行ってきました。しかし、新薬創出の主力がスタートアップへと変わった今、彼らにとって日本はアジアの市場の一つでしかありません。そして重要な課題は日本ではそのスタートアップのプレゼンスがまだ十分ではないこと。エリックさんが「安心」と感じていただいている日本の臨床開発のシステムは、しっかり日本の患者さんの安全を確保しています。同時に加速度的に発展する医療技術開発の中では、スピードと規制は諸刃の刃であり、今回の議論の中でも非常にもどかしいものでした。それぞれの世代が願う「健康」と「長生き」を実現する上で、私自身も新しい視点を持てるようなセッションでした。
【舞台裏】幽遊白書が世界2位!Netflix「日本発」輸出大作戦
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
こういう動きを見ていると、単純に「輸出入」ではなくて、プラットフォームとしてオンライン配信と、それに各国の文化を載せて流通させる商社的な機能の両面を持つのがNetflixと言えるのかもしれない。それを考えると、自分が関わる日本のライフサイエンス産業は大きく目標を見誤っているように感じる。物の流通、情報インフラと、その上に乗っかる開発の乗り物としてのスタートアップと分けて考えることはできないか?具体的な処方箋はないけど、自分のような「あるべき」論を言う人がいて、「とりあえずできるのはここまで」という観点で企業とか大学関係者は動いている。今の閉塞感は単純に「負けてる」ではない感じが…市場形成自体を大きく見誤っているような気がしてならない… 何だこの違和感は。
台湾と日本の「スタートアップ・エコシステム」は、世界に何を発信できるか
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
I'm a biotech guy, but I know the development of high-tech and the biotech industry are always aside, like the Silicon Valley case. Semiconductor money is already getting into biotech in Taiwan. We have a long relationship including translational research in medical product development. Need more insights from the local folks.
【視覚で理解】今こそ「円安リテラシー」を高めよう
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
この手の議論をするとき、「日本企業が儲かっている」と言う話と「日本が豊かだ」という話には極めて連続性に乏しいということを感じざるを得ない。1990年代以降、企業の利益と個人の豊かさは常に乖離があり、企業の利益を国が支援しても国民が豊かにならない構造がずっと続いている。コレは米国も同じで、バイデンだろうがトランプだろうが、国民の格差は拡大し続けている。一方で産業育成というのは少し異なっていて、ここで課題として語られているデジタルサービスや医薬品は、その価格はともかくダイレクトに技術革新が個人の生活の質を変える。資産運用で金融資産を増やすことも大事だけど、20年、30年先の社会を見越して動ける能力を身につけることも大事。
幹細胞培養上清液で死亡例 研究者「エクソソームの投与で何かを治したと人で実証された例はない」「身体にリスクも」 “若返りや美容効果”うたうクリニックに警鐘
小柳 智義アカデミア 京都大学医学部附属病院iACTビジネスデベロップメント室長
うわぉ!曽宮先生!同門がマトモで良かった良かった。
元培地メーカーのマーケティング担当としては、薬機法改正前の「再生医療」には多くの「培地に含まれる成長因子」による影響が多く含まれていたと思います。実験系としては対照実験(言わゆるコントロール群)がPBS(生理食塩水のようなもの)を使っていたりして、効果があるように見せかけるデータは出るんですが、実際には成長因子や、場合によっては単にブドウ糖を点滴しているのと同じという物もあったのではないかと思います。抗生物質の問題や、場合によっては雑菌汚染で下手をすると敗血症のリスクもあるのではないでしょうか?
米国での議論では、エクソソームについてはその安定的な製造と品質管理の難しさが議論されています。効果判定ができないことと、できたとしても一部の不妊治療クリニックにしか、そんな人間離れした技を持つ培養士さんはいないと思います。
NORMAL
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