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アセトアルデヒドがDNA損傷 飲酒ががん引き起こす可能性
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
アルコールと癌の関係性はすでにわかっていることであり、そのメカニズムに関する知見が得られたという報告です。
少量のアルコールは体に良いという噂が流れていますが、今の所、少量であってもメリットよりも癌のリスクの方が高いとされています。
Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990–2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31310-2/fulltext
患者と医師「女性同士」が有益 東京大など調査、死亡率など低く
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
2017年、津川友介教授の研究が全米で注目されました。この研究は、高齢の入院患者を治療した際、女性医師による診療の方が男性医師に比べて死亡率と再入院率が低かったと報告しています。
考察では、女性がエビデンスに基づいた医療を提供し、患者とのコミュニケーションが密接であること、複雑な問題に積極的に取り組む姿勢、そして先行研究によると女性の一般的な医療の質の高さが挙げられています。
日本の多くの医学部が男性を優遇する問題がありましたが、津川教授の研究や東京大学の論文を通じて、女性医師の重要性が再認識されることでしょう。
私が参加するアメリカのSociety of Hospital Medicineでは、理事の半数以上が女性です。対照的に、日本では教授や学会長のほとんどが男性で、男性中心の社会構造が明らかです。
個人的見解として、男女の遺伝レベルでの違いを認めつつ、どちらが優れているかを競うのではなく、それぞれの得意分野や苦手分野を理解し、男女の差異をマクロ的にも個人レベルでも捉えることが重要だと考えます。
参考:Tsugawa Y et al. Comparison of hospital mortality and readmission rates for Medicare patients treated by male vs female physicians. JAMA Intern Med. 2017:177(2):1-8.
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2593255
「パパ、ママ、会いに来たよ」AIで死者を“復活” 中国で新ビジネスが論争に 「冒とく」か「心の救済」か
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
こういったサービスが真にどの様な影響を与えるのかは、長期的な研究を行わなければわからないと思います。
肯定的な側面としては、悲しみにくれる人々が愛する人との「会話」を通じて心の平和を得る手助けができるかもしれません。これにより、喪失感の処理が容易になり、心のケアが向上する可能性があります。
一方で、倫理的、心理的な問題も生じる可能性があります。過去の人との「交流」が現実との境界を曖昧にすることで、現実の人間関係が疎外されるかもしれません。また、個人の死後のプライバシーに関する懸念もあり、亡くなった人の意志に反してAIが使用される場合も想定されます。技術の乱用や、人々の感情を利用した商業的搾取が問題となる可能性もあります。
また、一時的に心の癒しを得られたとして、心のどこかで本人が実際にそこにいるわけではない事はわかっており、細かな反応の違いを感じ取って、更なる悲しみにつながる可能性もあります。
マスク、ダイモン両氏のAI予測と人類の未来
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
面白い議論ですね。ただし、議論は来年末までの話であり、その先については議論されておらず、いずれAIが人類の脳を越えるという点については異論の余地はないのでしょうか。
人類の知能を超えると判断する場合、それはどの様に評価されるのかに興味があります。単純計算の様に機能を切り取って評価すれば、とっくの昔に人類を凌駕しています。また、人類を超える場合、どこまで規制する事ができるのでしょうか?
ロボットが人類の様に感情を持ち、話をする様になれば、ロボットの人権(?)の議論も進むかもしれません。
人類を超えるAI作りは、新たな種を誕生させることに近いのかもしれません。
NORMAL
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