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「川崎病」のような症状出た子ども 新型コロナ関連で複数報告
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
川崎病、というよりも小児多臓器炎症症候群(MIS-C)と言われる病態ですね。
昨日、米国において21歳未満のMIS-C患者1116人の症例集積研究が報告されています。
一般的な川崎病よりも年齢が高く、日本人には少ないようです。
▷JAMA. 2021 Feb 24. doi: 10.1001/jama.2021.2091. Online ahead of print.
新型コロナワクチンはなぜ筋肉注射なのか?(紙谷聡)
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
紙谷先生の記事。
皮下注射よりも筋肉注射という話題がおおくあがるようになり、世界標準ではなかった日本の予防接種プラクティスに変化の兆しが見えています。
小児科医は、予防接種を数多くします。
できれば痛みをすくなくできればいいなあと思っています。
CDCのガイドラインにもいろいろ書いてあります。
https://www.cdc.gov/vaccines/pubs/pinkbook/vac-admin.html#during
・母乳
・甘味料液を飲ませる
・内筒を吸引しない(痛みを増す可能性がある)
・注射の順序(最後に最も痛いワクチンを接種する)
・触覚刺激(注射前および注射中に注射部位近くをこする/圧迫する)
・注射から注意をそらす
・局所麻酔薬
といったところです。
局所麻酔はわれわれの施設では使えないのですが、医師の技術で対応できることはできたらしておきたいと思っています。
ワクチン接種1回で発症85%減 イスラエル研究者が発表
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
あくまで感染リスクの高い医療従事者に対する検討であること、そして期間が限定されていることから、実際の有効性をそのまま評価してはいないという限界はあります。
そのため、山田先生のご指摘通り、『85%』を額面通りに受け取れません。
しかし、有効性があきらかになってきたことは間違いなく、接種率を高めた国から出口戦略を考えることができるようになる可能性がみえてくるのかもしれません。
この研究結果に関し、簡単に翻訳して共有します。
▷新型コロナ(SARS-Cov2)ワクチンは、単回投与でもある程度の有効性が期待できるかもしれない
https://pediatric-allergy.com/2021/02/20/bnt162b2-vaccine/
5歳~9歳の子どもの30%がスギ花粉症に 発症リスクを減らす方法は?(堀向健太)
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
Yahoo個人の記事を更新しました。
スギ花粉症の、発症する年齢は下がって、さらにはどんどん増えています。そして花粉症は、試験の成績も下げる可能性があるという研究結果もあります。
では、花粉症の発症を減らすことはできるのでしょうか?
花粉症に限らず、アレルギー疾患の発症予防に関してはまだまだ、現在研究中のテーマです。
とはいえ、いま考えられているいくつかの理論や方法もあります。
『衛生仮説』ってなんでしょうか?
乳酸菌は花粉症の予防に有効でしょうか?
舌下免疫療法ってなんでしょう?予防に有効でしょうか?
皮膚を積極的にきれいにすることがアレルギーの発症予防に有効?
なんていう話を、最新論文をひもときながらお話しています。
もしご興味がありましたらご覧くださいませ。
ワクチン接種後に死亡 0.003% 米国内で1170件
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
いくつかの報道がありましたが…
いわゆる、『有害事象』をみています。
接種後おこったすべての事象をとりあげているので、接種後に交通事故があってもこの数字に入れられます。
そして、『CDCは調査中である』とどの記事にも記載されていますが、大元のCDCの記事には、
A review of available clinical information including death certificates, autopsy, and medical records findings revealed no link with vaccination. CDC and FDA will continue to investigate reports of adverse events, including deaths, reported to VAERS.
(死亡診断書、剖検、医療記録の所見を含む臨床情報をレビューすると、ワクチン接種との関連性は明らかではありませんでした。CDCとFDAは、VAERSに報告された死亡を含む有害事象の報告を引き続き調査します。)
▷Selected Adverse Events Reported after COVID-19 Vaccination
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/safety/adverse-events.html
と書かれています。
すでにワクチンとの関連性が低いことを明らかにしているのですね。
花粉症の影響「仕事で困る」が6割 具体的に困っていることは?
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
アレルギー性鼻炎が労働生産性を下げることはすでに多くの報告があります。
そして、薬物治療がその下がった労働生産性をある程度回復させうるという報告もあります。
▷J Allergy Clin Immunol Pract 2018; 6:1274-86.e9.
抗ヒスタミン薬による『眠気』の副作用、そして『意識されないパフォーマンスの低下』は、大きな問題です。
古い世代の抗ヒスタミン薬は、翌日まで仕事のパフォーマンスを下げることが報告されています。
▷Current medical research and opinion 2006; 22:1343-51.
一方で、眠気の少ない(もしくはほぼプラセボと変わらない)抗ヒスタミン薬が増えています。
▷花粉症に一番使われる『抗ヒスタミン薬』、どう選べばいいですか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20200322-00168982/
鼻の症状であれば、ステロイド点鼻薬が有効で、全体としては抗ヒスタミン薬内服よりも、有効性が高いとされています。
▷American journal of rhinology & allergy 2017; 31:e19-e28.
最近、かんたんに花粉症に対する治療をまとめましたのでご参考まで…
▷コロナ禍での花粉症対策をわかりやすく解説
https://issue.yahoo.co.jp/article/pollen/
コロナワクチンで混乱の現場を経験した在米医師、自らLINE上に接種に関する「相談室」を開設のワケ
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
これから、新型コロナそのものよりも、大きな武器のひとつであるワクチンをいかに納得して接種していただくかのフェーズにはいってくるでしょう。
そうして、自分自身を守りそして周囲のひとも守るための、知識を広める必要性があります。
まずは参考にしていただくという入り口として、無料のLINEbotを使うという『アプローチしやすい』情報源を用意されたのがとてもいいですね!
1)ウェブサイト
https://corowakun-supporters.studio.site/
2)LINE bot『コロワくんの相談室』
https://line.me/R/ti/p/%40712degpo
3)クラウドファンディング
プロジェクトの継続や新たなアプリケーション開発のためのクラウドファンディングです。
https://camp-fire.jp/projects/view/379040#menu
接種の開始、39市区が4月上旬 27市は「医師めど立たず」
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
小児科医は、予防接種をもっとも多く実施する職種と思います。
大学病院では、接種にかかわるほとんどのワークを行います。
接種だけでなく、母子手帳への記入、接種したロットなどが記載されているシールの貼り付け、電子カルテへ接種したかどうかの入力、次回の接種の指示や設定などなど…
逆に、外勤先では接種のみが医師の仕事で、それ以外はコメディカルの方々にお任せできてしまいます。
そして、接種自体も看護師で接種し、事前の診察のみが医師の仕事というクリニックもすくなからずあります。
これはどれが良いといっているわけではなく、もともと予防接種でおこなうワークは多くあり、どのように分散するかということです。
とくに新型コロナのワクチンに対しては、そのワクチンに対する知識をもって説明できる人員が必要です。これらもすべて医師がすることになるのならば、接種はすすみません。
ワークの分散が必須だと思います。
ワクチン副反応は0.3% 英報告「リスクより利点」
堀向 健太東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医
高山先生の一般向けの記事にも言及されていますが、
”このmRNAは細胞内でタンパク質を作りますが、私たちの遺伝情報が入っている細胞核に入ることはなく、つまり、私たち自身のDNAが書き換えられることはありえません。”
というポイントは、強調してもよいでしょう。
▷新型コロナワクチン その特性と接種後の世界
https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20210206-00221234/
接種率が高くならなければ、結局はコロナ禍から脱することが難しくなります。
すでに先行して接種率が大幅にあがってきたイスラエルからは、高齢者から急速に感染者が収束し始めていることが報告されています。
▷https://github.com/hrossman/Patterns-of-covid-19-pandemic-dynamics-following-deployment-of-a-broad-national-immunization-program
すでに接種は1億人を超えていますし、安全性はさらに確かめられていくでしょう。

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