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アリババが「通義千問」発表、GPTに似たAI大規模言語モデル
神場 知成東洋大学 情報連携学部 教授
この報道自体へのコメントというより「OpenAIのアルトマンが来日して日本重視を発表」と関連づけて少しコメントすると、OpenAIの件は日本で一般的にかなり好意的に受け止められていると思うし、僕自身も悪い話とは思わない。
ただしそれは「Googleが日本重視と発言」「Twitterが日本は重要と発表」というのに大喜びをしているのと全く同じであるのは意識しておきたい。日本の検索もつぶやきもすべて米国製プラットフォーム上だ。それに対して中国企業は「対抗できるものを自分たちで作る」というマインドセットだ。もちろんそこには、政治的にも同じ方向を向いた国かどうかも大きい。
ただ日本も、なんでもアメリカから出てきて、そこが市場として日本を重視してくれて大喜び、ということだけでは永遠に最前線に立つことはできない、ということも意識しておきたいところ。研究の最前線にいる人の中には「日本も独自の大規模言語モデルに本格的に乗り出すべき」として必死に動きだしている人たちもいて、国全体の雰囲気としても、それをダメと切り捨てるようなことだけはやってはいけないと思う。
イーロン・マスクですらこの危機感、世界でAI開発停止要求、なのに日本では無批判に国会答弁に使用提言!
神場 知成東洋大学 情報連携学部 教授
イーロン・マスクの本音はたぶん「開発は進めるが、すぐに一般社会の人たちが使えるように公開するのはやめ、まずはその機能や利用ルールを決めよう」と言ってるのだろう。ただ、そこで言う「ルールを決める」メンバーは「すでにその機能開発を進めている人たち」ということになる。
実際、イーロン・マスクの進めるロボットはどんどん開発が進み、このレベルまで来ている(→ https://www.youtube.com/watch?v=2dS0aDMQoD4)
「持っている人たち(国)は持っていて良いが、その人たちがルールを決めて、新たな人たち(国)が勝手なことをしないようにしよう」というのが、過去にあった何かと同じ道筋であることは明らか。
日本は技術開発を急ぎ、早くルールを決める側のメンバーとして参加できるようにしないと、ここの遅れは今後数十年に関わってくると思う。
ChatGPT、アプリに組み込みやすく 開発会社がAPI公開
神場 知成東洋大学 情報連携学部 教授
API公開された瞬間から、ある程度目の利く知人はPCの前でプログラミングに張りついている印象。特にユーザエクスペリエンスまわりの研究者にとって、一日勉強をしなかったら先端についていけなくなるという危機感は経験したことがないくらいではないかと思う。
個人的には、とりあえずの印象として、何かを作ろうとしたときに必要なのは大局的な構想とユーザインタフェース設計だけで、具体的なアルゴリズムはぜんぶChatGPTのAPIにまかせる方法を考えるというプログラミングスタイルになりそうな気がしているがもう少し試してみる必要がありそう。
インパクトの大きさは近いうちに指数関数的に拡大するだろう。
“東大生の官僚離れ”が加速早慶の学生にも避けられ、厚労省若手キャリアの半数がMARCH卒レベル? 「過酷すぎる労働時間」「ヒラメ幹部に嫌気」「スキルが学べない」のは本当か?
神場 知成東洋大学 情報連携学部 教授
本来は国の政策のデザイン、実行を担う官僚は重要なポジションで、別に東大生でなくても良いが、論理力などを問う試験ですぐれた成績をとれる人は重要なはず。国民全体として「公僕なのだから」と要求ばかり厳しくしても、単に優秀な学生たち自身は外資コンサル、ITに流れて高給をもらい、その下の層が官僚になるだけで、国民を含めて誰も得をしない。
最近は、大企業は幹部層の若返りや若手登用の新陳代謝が少しずつ機能しはじめているが、官僚に対して圧倒的な権限を持つ政治家は超高齢、世襲など改善の兆しもない。それを容認しているのは、投票率含めて政治への影響力が大きい大量の高齢者層。
個人的には、若者はどんなにしっかりした判断力があっても一律に一定年齢まで選挙権がないのだから、高齢者も一定年齢以上は選挙権がなくて良いと思うが、そういう意見はすぐ炎上する。むずかしいところだ。
【必読】AIで「失業」しないための戦略はこれだ
神場 知成東洋大学 情報連携学部 教授
これまで見た中でいちばん納得感のある分析。
特定の職業分野がなくなる/残るのではなく、それぞれの分野の中で細かく異なる点で、たとえば医師でも放射線科のようなところをピンポイントで指摘しているのがわかりやすい。
全体として確実なのは「AI活用に対する態度で格差が広がる」という点だが、2つ目のタイプとされている「一生懸命ツールを習得するパターン」が生き残るというのは、多くの人が自分のことだと思って受け止めるのが必要だろう。
ここに書いてないことで個人的にどうなるか楽しみにしているのは、予想外のどういう仕事が新たに出てくるかで、たとえばAIが人間を超えたら人々が興味を失うと言われていた将棋で、AIのおかげで人間同士の対戦も点数化されてわかりやすくなり視聴者が増え、AIが補助することで棋力の異なるアマチュア同志の対戦が可能になる(将棋ウォーズ)など分野として大きく成長したこと。このような予想外の発展がどのような分野で起きるだろう。
【決算解説】本当に大丈夫?「5つのQ&A」から見る楽天の現在地
神場 知成東洋大学 情報連携学部 教授
CA藤田社長のアベマにせよ楽天の三木谷社長にせよ、一流の創業社長の覚悟というのはすごいものだと感心するが、楽天については「楽天のこれがなくなったら困る」という決定的なサービスが思いつかないところが難しいところ。モバイルについては、元々はモバイル業界の競争を後押しするために国が必要としていたのだと理解していたが、最近はその辺があやしい。
ただ私が重要だと思っている一つは、楽天モバイルがOpenRAN(オープンな仕様にもとづく無線アクセスネットワーク)では、国内NEC等の連携や、海外進出でも一歩抜き出ていることで、むしろこういう点も活かしてグローバルでもインフラ系に関わる存在感が出てくれば、国としても楽天モバイルの重要性が高まるかも知れない。
【独占】ChatGPTの凄さを、すべて語ろう
神場 知成東洋大学 情報連携学部 教授
多くの企業人は、もうChatGPTをAIと思って感想を言ったり評論していればいいフェーズではなくなった。「テレワークでこんどこういう新人層がはいってきた」と思ってどんどん新しい活用策を考えるがのが良いと思う。
ときどき平気で間違えるのでその対応を考えておかないといけないというような社員は普通にいる。でも、アイデアを質問すれば、(それが世間のどこかで聞いたような話であったとしても)どんな専門的な分野であっても、自分が知らなかったことや意識していなかったことを即座に説明してくれる。そのまま客先にコンタクトして受注をとってきたりもするだろう。この新人を活かしてどうやって社会や会社を成長させていくか、もはや問われているのは自分だ。
新事業に参入するために「来週までに〇〇を調べておいて」と仕事を振っておけば安心できた時代とちがい、「〇〇ってどういうことなの」と聞けば即答するので、次に何をするべきかはすべてが自分に降りかかってくる。それに向き合うのはかなりつらいが、それに向き合える人だけがAIを活用する側に回ることができる。
NORMAL
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