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明治大学、AI翻訳サービスを導入 職員の負担軽減へ
日本経済新聞
冨山 亮太フリットジャパン株式会社 代表取締役
外国人にとって日本語は、日本人にとってのアラビア語だと思ったらいい。日本国外の人が一から日本語を学ぶ事と、日本人が一からアラビア語を学ぶ事は同じように難しい。 難しいと思われる言語の構造は、文法の違いや語順・文法構造に違いがある場合がほとんど。日本語の構造は「主語+目的語+述語」ですが、英語は「主語+述語+目的語」なので、思考の順番を変える必要があるわけです。そして話すスピードは、発せられる単語量が母国語より多い場合。英語は1分間に使われる単語量が日本語より約1.5倍多く、日本人には早く感じる。このためうまく聞き取ることが難しい。このポイントをアラビア語に当てはめると、次のようになる。アラビア語にはいわゆる標準語であるフスハーと、方言に当たるアーンミーヤという分類があり、特にアーンミーヤは地域によって発音がかなり異なる。また、アラビア語のアラビア文字は通常だと母音を省略するため、読解できるようになるまでとても時間がかかる。右から左へ横書きする点も、はじめは戸惑ってしまう。さらに動詞の未完了形が第1から10形まで派生するものがあり、文法構造でも混乱しがち。このようにかなり独特な言語なので、母国語が日本語でも英語でも習得が難しい。 世界のインターネット人口のうち日本語を理解できるのは3%というデータがある。アラビア語の世界発話者数は、中国語、英語、ヒンディー語、スペイン語に次いで5位。日本語はロシア語に次いで9位。 GDP、人口の減少み経済圏としての魅力がなくなってしまったら、日本の母国語である日本語の価値も薄れてしまい日本で生まれても日本語が話せない日本人が増える可能性がある。 言語の問題は、経済圏、初話者数、取得難易度など総合的に、マクロで捉えるべき問題だと思う。 日本人は英語学習は当たり前だけど、AIに頼って多言語学習を諦めた瞬間に世界から孤立してしまう。だから、世界の人とコミュニケーションが取れるよう、言語の習得はAIに頼らず続けたほうがいい。
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