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日本の「食スタートアップ」がグローバル進出で"必ず陥ってしまう"【経営の過ち】
熊谷 伸栄Wildcard Incubator LLC. 代表マネージングパートナー
* 一人の経営者としてのみ留まらず、人生の大先輩であり、一人の人間としても尊敬をする人物:北米製麺企業”Yamachan Ramen”ことNippon Trends Food Service, Inc.の山下英幸社長との久々の対面での再会で書き留めて置いたメモを基に、同氏の智慧を記事化させて頂きました。自分自身の経験も踏まえつつ。
昨今の日本から北米市場進出を目指すフードテック、食領域の起業家やスタートアップが悉く米国での立ち上がりにとん挫をし続ける中、山下氏のお言葉にはその実際の表現の中に沢山のメッセージがいろいろな解釈でもって込められている気がします。
異国の市場で修羅場を経て来られた方のお話には含蓄と説得性が秘められています。エクイティ価値やら企業価値云々を頭で語る以前のレベル。
- 厳しさの中にも慈悲を秘められたお言葉と示唆に感謝です。
米サンフランシスコ開催のFuture Food Tech Conference 2024~登壇者との直接会話で感じ得た「潮流」と「日本の可能性」
熊谷 伸栄Wildcard Incubator LLC. 代表マネージングパートナー
すっかりご無沙汰な寄稿となってしまいました。先月20日から22日にサンフランシスコ(Marriott)で開催されたFuture Food Tech Conference 2024に足を運び、その際に登壇者や現地に集った欧米VC、大手企業の関係者との一対一での会話の機会を通じて感じたことを纏めました。
現地には日本の大手シンクタンクの関係者の名刺も散見されましたので、恐らく興味深いレポートがそのうち(あるいは既に?)発表されているかもしれませんが、本稿では全体観より上記の個別ディスカッションを通じた感想、直感的な考察とさせて頂いています。
「時間はあまりない」 日産とホンダが提携発表を急いだ理由
熊谷 伸栄Wildcard Incubator LLC. 代表マネージングパートナー
シリコンバレーではとかく存在感ないですね。こちらの欧米の自動車のいわゆるTier 1 OEMといわれる人達と仕事に延長線上で会話をしていても。我々はまだまだこの分野のプロ中のプロではないものの、それでなくとも鈍臭い日本企業同士がくっついたところで他の方もおっしゃる通り、目指す方向に向けて相乗効果と速度効果ももたらしてくれるような海外の企業、スタートアップと協業すべきな気がします。
そもそも何をしたいのですかね、日本のオート大手は。トヨタも大量の戦略投資をしまくって結局は何も成就せずでは?私が不勉強な部分も多分にあろうかとは思いますが。
比べて現代自動車は勢いありますね。
世界で戦えない日本の養殖業。26歳の連続起業家が長崎から「日本の水産養殖」を儲かる産業にする
熊谷 伸栄Wildcard Incubator LLC. 代表マネージングパートナー
世界で戦えないとのタイトルなのですが、日本の養殖産業の知恵の深さや諸問題の深刻さに対する理解、そして対策に対する取り組みの先進性について、海外の養殖関連のアグリテックのスタートアップからはものすごく評価が高いです。
とある欧米の養殖関連のテーマを取り扱うアグリテックスタートアップはアメリカやASEAN、欧州の関係者、企業関係者と話している中、日本の関係者の理解力は欧米企業関係者とは比較にならないくらい一桁先を行く、と、予想外の評価を判断して、経営戦略を見直して日本の養殖関係者とのやりとりを積極化しています。
メディアでは出て来ない、もしくは私達日本人が自覚できていない知恵が、日本の養殖産業には秘めている可能性は高い気がします。
いまだに拒否反応が根強い昆虫食、クリケットファーム破綻から考える、迫りくる食糧危機を前に昆虫食を広げる作戦
熊谷 伸栄Wildcard Incubator LLC. 代表マネージングパートナー
培養肉のそうですが、実際に食する私達がどうそれを受け入れられるか、その啓もう、時間をかけながらの市場との対話はとても大切ですね。アメリカでは培養肉は依然として表向きでは活気が決して立ち消えではないですが、実際に培養肉に投資をしてきたVC本人の口から「もう相当難しいね」といった本音トークが漏れているのが実情。
一方、起業家は今尚熱心に取り組み続けています。結局のところ、VCは短期的な経済的な回収ありきがすべてだった VS. 芯の通った起業家経営者はこれからも市場と対話を繰り広げながら、また、科学的な実証も繰り返しながら、10年先を見据えてこれからも地道に取り組んでいくテーマであると捉えています。
昆虫食も培養肉も、「心」が受け入れられるか。そこが肝の一つですね。
【日本発】空気からCO2を吸う、東大発ベンチャーの勝算
熊谷 伸栄Wildcard Incubator LLC. 代表マネージングパートナー
排出される汚れた大量のCO2を回収するスタートアップはすでに複数世界的にも実装化に向けた段階まで進む事例があります。
また、それらを栄養価の高い(と科学的に試算される)食品タンパク原料や家畜等向けの飼料を生み出せるものが洋の東西で2019年内に頃から複数の代表例を筆頭に注目されています。例えば、家畜から排出されてしまうメタン発生を大幅に抑制出来る飼料を生み出す技術など(「アップサイクル」の括りでも語られますね)。因みにそのうちの一社は弊社が支援するスタートアップです。
記事の会社のように、効率性が従来の工程よりも抜きん出て凄いものになれば(=大幅に低められる)、あとは何に再生出来るか(社会に還元、新たなる用途の可能性への循環=これぞサーキュラーエコノミー)、これらがハマれば海を越えた世界まで受け入れ始められる可能性はありそうですね。
1番の肝は、それを実現、後押しする最適なメンバーと、良き理解者となる支援者・組織がこれから集まっていくこと。成功を祈念します(途中から余計なVCが入って台無しになるパターンが少なくないですからね。これも洋の東西を問わず)。
NORMAL
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