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世界初のDX提唱者ストルターマン教授に聞く、いま「DXが危機的状況にある」根本原因
ビジネス+IT
椙山 達也株式会社ベイカレント・コンサルティング - シニアコンサルタント シニアコンサルタント
この記事にあるように、DXの大きなレイヤとしての目的や意義は提唱された当時から変わらないと思います。 ただ、それを支える技術は大きく変わっており、注目を集めるだけに、最新技術を使うことが目的になってしまった小手先のDXが増えてしまうのでしょう。 また、真のDXを目指すためには作業的にも予算的にも大きな苦労を伴います。これも阻害要因の1つです。 企業行動理論の中に、「知の探索」、「知の深化」というものがあります。これはイノベーションを含めた組織学習の理論の一部ですが、DXが小手先に終始する原因を示唆しているようにも見えます。知の探索は自分や自社の認知の範囲を超えた先にある知識を得ること、知の深化は持っている知識を研ぎ澄ませることです。 この研究では、知の深化が重視されがちであること、その場合に組織学習がうまくいかないことが多いことがわかっているそうです。自分の認知の範囲を超えていくことは大きなリスクを伴います。成果が見通しづらい、予算がかかる等です。そのため、短期的な合理性を求めた結果、企業は知の深化を重視するようになります。すでに持っている知識を研ぎ澄ませることはやりやすいためです。 しかし、イノベーションには自分の認知の範囲を超えた新しい知識を獲得し、すでに知っている知識と組み合わせることが必要です。これを意識した上で、知の探索の割合を増やしてバランスを取る必要があると考えられます。
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