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【3分解説】円安は158円台に。それでも日銀が「動かない」理由
NewsPicks編集部
山岡 浩巳フューチャー株式会社 取締役兼フューチャー経済・金融研究所長
良く整理しておられると思いますが、取り上げられていない論点を一点。 いわゆる「非伝統的緩和」の中で、長期金利ペッグ政策(米国ではYCT、日本ではYCCと呼ばれていました)は最もエグジットが容易ではない手段です。この手段は、財政も含めさまざまな経済主体による、低金利継続を前提とする行動に繋がるものであり、まさにそこに緩和効果を生み出そうとしたものとも言えます。それだけに、「先行きの政策の機動性」という、非常に分かりにくいものを犠牲にする面があります。 米国FRBが2020年6月に包括的な議論の末、長期金利ペッグ政策について、プラスよりマイナスが大きいとしてこれを採用しなかったのもこの事情によるものです。また日本銀行も現時点では従来同様のペースでの国債買入れ継続を余儀なくされています。現在の状況は、まさに非伝統緩和からのエグジットのhardshipの一側面という見方もできるように思います。https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcminutes20200610.htm なお、非伝統緩和からのエグジットの大変さについては、植田先生自身が、約20年前の審議委員からのご退任時に以下のように示唆に富む発言をしておられます。ご関心があればご一読ください。 「上手く出口に行くとすると、今日出たような、あるいは出ていないような様々な問題が待ち構えていることは間違いない訳であり、これまで以上に難しいかもしれないし、もしも出口に行けなかったとすると、これはこれまで以上にまた大変な目に遭われることも間違いない訳である。」 https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/record_2005/gjrk050406a.pdf
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