田中 肇

ある政党の事務局長やアドバイザーに聞かせたい話です。党は支持しますが、一部に口の上手さだけで乗り切ってしまう人がいます。大方の知識人は胡散臭さに気が付きますが、一部の熱狂的な支持者には強いバイアスがかかっているように見えます。10月以降順番に胡散臭さを暴いて行きます。

長年中小企業の採用や、スカウトの仕事をコンサルの一環としてやっていますが、以前より鉄則だと思っていることがあります。大企業で出世の早かった人は使い物にならないと言うことです。その出世はその会社の狭いルールの中で泳ぎ方が上手かったから出世した訳で、スキルは全くと言って良いほどついてないからです。私は専門家として長年やってますが、未だに大学で勉強したことの範囲を出ていません。社会に出てからが勉強だと言うのは嘘だと思います。集中して勉強できる機会は学生時代しかないのです。 会社で出世しなくても、専門性と熟練度がある者は必ず使い物になります。本書の視点は面白いと思いましたが、入るのが難しく卒業が簡単な日本の大学制度を根本的に見直すことが、日本沈没を防ぐ為には必要なことだと思います。もっとも本書の目的は日本沈没を防ぐことではありませんが。もちろん人のやらない気が付かない地味なことを地道に取り組んで改善していくことは必要なことです。 私は転職を繰り返し350→600→1,800→起業という道を歩みましたが、専門性が重要という考えは変わりませんでした。日本の大学はお粗末すぎます。会計学科卒でも簿記1級に受からないのが現実です。 若い人はもう一度学士入学大学に行くぐらいの気持ちが必要です。そして良い先生を見つけ、形而上的な学問の知識を身につけることが重要です。ちなみに私は模擬試験以外専門学校に通ったことがありません。形而上学的な教えがまったくないからです。簿記の一級も公認会計士も大学の勉強+過去問チェックだけで受かるのが理想だと思います。専門学校で習ったことは合格には繋がってもおそらく実践では生きてきません。

考え方はいろいろありますが、私の組織ではお客様に接するスタッフにはワクチン接種を義務づけています。しかし、私は打ちません。家族は自由意思です。私が打たない理由は、仮にがん細胞の芽が体内にあったとしてもインフルエンザで定期的に高熱を出していれば撃退されることが期待できるのと、いろいろなタイプのインフルエンザに罹っておけば、仮にやばいやつが大流行しても重症化しない可能性が少しあるような気がするのと、今は麻黄湯だけで簡単に治ってしまうからです。麻黄湯についてはエビデンスも大量にあります。ある研究では麻黄湯とタミフルの併用よりも麻黄湯単独の方が早く熱が下がるというデータがあります。ちなみに飛沫感染もそう簡単にはしないというデータもあり、うがい、歯磨き、手洗いを徹底すれば、ほぼ羅漢は防げるのではないかと思います。従って公衆衛生という問題ではなく自己管理の問題だと思います。ワクチンの弊害はもちろん心配です。

いわゆる杉田水脈論文は過激でもないし、LGBT に対する理解と愛情があって書いたように見えます。あたかも多額の税金が投入されているような記述や、女子校での事例などは不適切だったかもしれませんが、目くじらを立てるほどのことはなく、そのような意見もあると言うことだと思います。問題となった生産性という言葉は誤解を招きますし、不妊の方にも不愉快な感じを与えた可能性はあります。だからといって一斉に叩くのはいかにも日本的で残念です。今回の言葉狩りは戦中の非国民狩りを思い起こさせます。おそらく米国なら擁護と批判が50:50になると思います。LGBTに対する行き過ぎた擁護に軽い警告をしただけの文章なのに（しかもLGBT 理解の上で）、日本という国は言論にとって怖い国だと思いました。江川さんほどの人がこのような集団叩きに加担するのは残念です。新潮45がこれで休刊になるなんて意味不明です。新潮トップも情け無い。

いわゆる杉田水脈論文を読みましたが、どこが論外なのか全く分かりません。過激でもないし、LGBT に対する理解と愛情があって書いたように見えます。あたかも多額の税金が投入されているような記述や、女子校での事例などは不適切だったかもしれませんが、目くじらを立てるほどのことはなく、そのような意見もあると言うことだと思います。問題となった生産性という言葉は誤解を招きますし、不妊の方にも不愉快な感じを与えた可能性はあります。だからといって一斉に叩くのはいかにも日本的で残念です。今回の言葉狩りは戦中の非国民狩りを思い起こさせます。おそらく米国なら擁護と批判が50:50になると思います。LGBTに対する行き過ぎた擁護に軽い警告をしただけの文章なのに（しかもLGBT 理解の上で）、日本という国は言論にとって怖い国だと思いました。

そもそも、医学系や一部の理系を除いて、大した勉強をしなくても卒業出来る仕組みに問題があると思います。結果を出せなければ卒業出来ない仕組みになっていれば就活の解禁日がどうであれ学生は勉強します。日本の大学は教員が面倒くさがって誰にでも合格を与えてしまう傾向にあります。自分の研究に一生懸命で、教員としての自覚のない先生も多く残念です。私の先生は毎年学部の必修科目で50%以上の生徒を落とし続けましたが、隔年で担当教授が変わるので、翌年には救済されてしまうというおかしなことになってました。数少ない気骨のある先生でしたが、大きな流れには逆らえず、悔しい思いをされていたと思います。 改革をするには、本質に手をつけなければならないのに、解禁日を議論することは見当ハズレもいいとこです。安倍内閣の経済政策や厚労省の医療費対策のようで笑えます。本当は笑えないんですが、笑うしかありません。 まあ、解禁日に政府が口を出すのもどうかと思いますが。

実力さえつけておけば、何処にでも行けると思います。ただ、3年くらいは居ないとスキルは上がらないので短い勤務は勿体無いかもしれませんね。私は2年→4年→12年→ 10年→独立と転職しましたが、一番つまらなかった2番目の4年の経験が一番スキルがつきました。ただ、ブラックにならざるを得ないくらいの忙しさは本当は必要だと思います。成長してる会社はブラックになります。また、能力の無い人に仕事は来ません。アカウンティングファームは基本ブラックですよ。季節によりますが。 追記 三年が議論になってますが、経験上一つの目安だと思います。ブラックが嫌な人はベンチャーはやめた方がいいです。ブラックを自分が変えるというくらいだと良いと思います。

この問題を、政治家や官邸の関与がなかった、後は検察に任せるべきだと言う意見が多いですが、検察に任せることは良いとして、昨日の証人喚問で、やっぱり関与はなかったとする人たちの感覚は理解できません。谷秘書官が問い合わせただけでも十分に関与だし、他の政治家もそうです。今は谷秘書官が問い合わせた事実と昭恵さんがタイミングよく籠池氏に連絡をとっている事くらいしか、昭恵さん関与の状況証拠はありませんが、積極的に関与したと想像するには十分です。佐川氏の証言は間違ってはいないと思いますが、関与が一切無かったとは言ってません。問い合わせただけでも十分なプレッシャーであることは理解すべきです。私は大物政治家が電話で問い合わせるだけで、事態が陳情者の希望する方向で調整されていくのを何度も見てきました。官僚が喋らないことで天下り先を確保して行くのも‥

堀さんの発言にはがっかりですね。論理も教養もない。グロービスでは論理や公正は教えないのでしょうか？本当にがっかりです。詐欺の話と、この話が信用できるかは別次元の話。本件では安倍総理には嘘をつくメリットがあるけど籠池さんにはほとんどメリットはありません。状況的に昭恵さんが積極的に関与し、結果なんらかの圧力が働いたことは容易に推定できるのであって、私は安倍総理支持ながら本件では安倍総理の分が悪いと思っています。堀さんのような感情的な支持はかえって安倍総理を傷つけると思います。その点Furuyama氏の発言の方が公正な論理にあふれています。 （追記） 堀氏は「彼がいままでやってきた証言に全く辻褄が合っていないし」と言いますが、どこのところなんでしょう。私の能力不足でしょうか辻褄は合っているように見えます。何故教養人である彼がこれほど論理性に欠けるのか理解が出来ません。補助金詐欺は弁解の余地がありませんが、おそらく甘い助言をした自称コンサルタントがいたのでしょう。私は、籠池氏本人とやりとりしたことがありますが、計画が甘いとは感じましたが、辻褄が合わないと感じたことはありません。100万円のことも事実としか思えません。安倍さんを擁護する人の中に論理性が欠ける人が多いことは本当に残念です。 （追記2） こんなこといつまでやってるんだと言う人が多くいます。その通りです。もっと大切なことが山ほどあります。しかし、民主主義の根幹を揺るがす問題でもあるんです。一般の官僚が忖度するだけならまだしも、警察や司法関係者まで忖度するようになることは本当に恐ろしいことです。籠池夫妻を長期拘留しているのは理屈はあるんでしょうけど、異常です。伊藤詩織さん問題を教養人達が黙殺するのも理解ができません。この2件とも正当に処理されているのかもしれませんが忖度の疑いはぬぐい切れません。 重要事項を進めたいなら、先ずは昭恵さんが証人喚問に応じるべきです。死人まで出して、まだ問題に向き合えないのは人としてどうかと思います。法律的に何の問題もないという論調が目立ちますが、昭恵さんが名誉校長を引き受けなければ、このようなことは起きなかった訳ですから、責任は大きいと思います。法律的に問題がなければ良いという考えには汲みせません。昭恵さんが証人喚問に応じて下さると良いと心から思います。

モリカケ問題で憲法改正が遠のいたのは非常に残念ですが、このまま長期政権の歪みが正されないのも問題だと思います。感情的に安倍さんを擁護し、この問題を軽いものとして黙殺しようとするコメントが多いことにおどろきます。私は安倍さんは好きですが、安倍さんサイドがこれほどの権力を奮っても看過されかねないのは民主国家として残念です。前川氏を官邸の意向を汲んで貶めた読売新聞も問題で日本のマスコミはとても遅れていると思います。ジャーナリズムが育っていません。以前間接的と書きましたが、役人がここまでのリスクを犯したのは、官邸又は昭恵さんや安倍さんから直接のコメントがあったに違いないのです。マスコミはそこをもっと掘り下げるべきです。気がついているはずです。役人は忖度だけでここまでのリスクは犯さない人種です。憲法改正を望む者として残念ですが、元々自民党案には問題もあったので、じっくり見直す良い機会だと思います。 ところで国連で伊藤詩織さんが記者会見を開いたとのことですが、この問題も看過できません。詩織さん問題を黙殺する教養人が多いことにも驚きです。近代国家として恥ずかしいです。警察組織は非常に恣意的な旧態依然とした組織です。検察も偽造問題からリスクを冒さなくなりました。起訴したからには100％公判を維持しなければならないという感覚は異常です。 ついでに財務省についてコメント。財務省のキャリアOBには自分達が日本を仕切ってきたというプライドを異常なほど持っている人がいます。特に東大出身者です。私の経験ではこの人達は法律に触れそうなことでも平気で実行しようとすることがあります。具体例は差し控えますが、財務省出身者の奢りは酷いものです。ですから前国税庁長官佐川氏が法律に触れる行為をしたとしても私には違和感がありません。さもありなんです。彼らは平気なんです。でも安倍さんサイドからの直接の働きかけが無くてやるはずがないことも事実だと思います。佐川氏は辞職して身軽になったのだから、なんでも喋るべきだと言う人もいますが、天下り先がせばまるので喋らないと思います。私は役人が喋らないことで天下り先を確保して行く現実をたくさん見てきました。情けない現実です。

長期政権の問題点は、一般の行政や検察、警察、場合によっては司法が政権の意向を汲むようになることだと思います。本当はモリカケ問題より、詩織さん問題の方が大きいように思います。時の政権の意向を検察・警察・司法が汲むようになることは恐ろしいことです。私達はそのことに鈍感になっていると思います。籠池夫妻は擁護出来ませんが、政権が作り出した犠牲者ですよね。もちろん亡くなった財務省職員の方もです。

リフレ派の人達はあたかも、金融政策により、インフレを招くことにより、経済が成長するかのようにいう。しかし、そもそもインフレは供給よりも需要が大きくなることを人々が予想することにより起こるのであり、金融当局の誘導で起こすべきものではない。金融当局は円の価値を守ることに専念すべきであり、経済成長は政府の仕事である。政府のやるべきことは自由競争の促進であり、貨幣価値を下げることでは無い（インフレは円の価値を下げる）。デフレは必ずしも悪では無い。需要＞供給の伴わないインフレは老人の財布の紐をきつくし、かえって流動性を悪化させる。人々はなぜインフレ抑制が本来の金融当局の使命であるのかを考える必要がある。解っていない人が多くて驚くばかりである。