ホーム
307フォロー
15800フォロワー
高速道路の料金、時間帯による変動制に…来年度以降に順次拡大・骨太の方針に明記へ
土居 丈朗慶應義塾大学 経済学部教授
混雑時に価格を上げ、閑散時に価格を下げるという「ロードプライシング」は、早期に導入して積極的に活用すべきだろう。実現に向けた検討は極めて重要だ。
ただ、「ロードプライシング」は「骨太の方針」に盛り込むという話かと言えば、「骨太の方針」に盛り込むまでもなくさっさと決着をつけて実現すればよいだけの話だろう。「ロードプライシング」は、反対勢力が強力で、説得するのに政治力と時間が必要というなら話は別だが、実際はそうではない。「骨太の方針」は、政権として当該政策を実施したいが、関係者を説得しきれていないものについて、途中経過としてどこまで妥結し、今後どの方向で進めるかをコミットする役割がある。「骨太の方針」は、単なる政策集(実施する予定である政策のリスト)ではない。
【今知りたい】日本が100年前に経験した円安政策の「失敗」
土居 丈朗慶應義塾大学 経済学部教授
インタビューは大変興味深い。
今の日本は、円安で次なる経済的飛躍の契機がつかめない(という悲観論が日本国内で支配いている)ところがあり、それが戦前や高度成長期と大いに異なる。
円安が中期的に続く見込みなら、短期的にマクロ経済でデメリットが上回ったとしても、中期的には円安のメリットを生かした産業が出てきてGDPを押し上げる。もしかすると、(これまで競争力がなかった)日本の農林業も円安のメリットで外国産品に伍する地位が築けるかもしれない。伝統的な輸出産業だけが円安の恩恵を享受するわけではない。その論理は、髙橋是清が生きた戦前や高度成長期と今とで変わるものではない。
24年度の企業倒産、1万件超か 原材料高、人手不足が収支圧迫
物価の基調上昇なら、緩和度縮小「考えないといけない」=日銀総裁
土居 丈朗慶應義塾大学 経済学部教授
日銀の保有国債の平均残存期間が、短期化しないと、「出口」にたどり着けない。現時点で日銀が保有する国債残高は、対GDP比でみて前代未聞の多さである。終戦直後の高インフレの主な一因となった戦前の戦費調達のための国債の日銀引受のときよりももっと多い。
日銀保有の国債残高を、急いで減らしては経済に大きな影響を与えるが、多すぎる国債保有が逆に悪影響を及ぼさないようにするには、急ぎ過ぎずかつ遅滞なく保有国債残高を適正な水準にまで減らしてゆく必要がある。
もちろん、日銀が新たな国債買入れをしなければ、論理的には1年経てば保有国債の平均残存期間は1年縮まることになる。そして、市況が許せば、日銀が保有する国債を乗換(市場を通さずに借換)せずに、保有残高を「売りオペ」せずに減らすことができる。
奈良テレビ放送
土居 丈朗慶應義塾大学 経済学部教授
国民健康保険(国保)の保険料は、市町村で異なっているものだったが、都道府県単位化の改革が行われ、全都道府県で県内の保険料を統一することを目指しているが、なかなか実現できていなかった。この度、奈良県が初めて保険料の統一を成し遂げた。
受けられる医療は同じで、保険の仕組みも同じなのに、保険料率が市町村ごとに異なるという奇妙な状態。市町村ごとに異なる主因は、高齢の人(65~74歳)の割合が多いか少ないか、税金で国保の赤字補填ができるか否かとかというところにある。居住する市町村は自由に選べても、人口構造は自らの力ではどうにもならない理由で、他の市町村よりも高い保険料を払わされているという実態は、看過できない。他の都道府県も早期に保険料の統一を進めるべきだろう。
NORMAL
投稿したコメント