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ドルフィン跡地の新総合体育館計画 鹿児島県議会が容認へ 委員会で反対陳情を不採択 県「着実に整備進める」
南日本新聞
古川 理沙Re:gion Picker / 株式会社そらのまち、株式会社無垢 代表取締役 / NPO法人薩摩リーダーシップフォームSELF 共同代表
昨日、丸一日議会を傍聴してきました。 県が体育館を作ろうとしているこの場所は、桜島を正面に構え、イルカが泳ぐ海沿いの一等地。種子島や屋久島等の離島へ向かう海の玄関口(年間100万人近くが利用)であり、桜島へ渡るフェリー乗り場や水族館、そして南九州最大の繁華街「天文館」からも徒歩圏内。鹿児島市役所周辺の鹿児島旧市街地、明治維新前後の歴史の足跡を残す文化遺産が多く集積している場所であり、本来であれば唯一無二の価値を産めるはずのこの場所に、他の場所に作っても成立する、8000人規模という帯に短く襷に長い中途半端なサイズのハコモノを作ることが本当に県や未来世代のためになるのかというのが主な争点です。 もともとここにはオープンな雰囲気の商業施設があり、年間100万人以上が訪れていましたが、今回の「体育館を作って賑わいをうむ」という県の計画での来場者見込みは40万人。 傍聴した限りほとんどの議員が反対または△の姿勢を示し、具体的な提案も多数挙げられたにもかかわらず県執行部は過去の資料を棒読みするだけの答弁。鹿児島県議会は49議席中、自公で41議席。自民以外は継続審議か賛成。自民党主導で不採択が決定しましたが、決議の際複数の自民党議員は会場から退出することで党の意向に反対の意思を示していました。 すでに知事3代、2008年以来10年以上議論?している体育館問題。ちなみに、県が「候補地」として挙げ、検討したことになっている場所はここ以外にも複数箇所あり、第2候補地とこことは評価上ほぼ差はありませんが断固この場所で推し進める姿勢で、一部報道などでは、来春の県議選や再来年の知事選での争点化を避けるためではないかという声も上がっています。 この件について県がパブリックコメントや意見募集をしたのは昨年12月〜今年1月。寄せられている191件中127件が大反対。賛成は中立や長く議論しすぎていているからという諦めも含めて64件。その後の今年3月に突然基本構想が発表され、なし崩し的に今年の6月議会で推進の方向が一方的に示されていますが、そもそもこの土地をどう活用するかという公募はコロナを理由に「延期」されたままという矛盾だらけです。 私が共同代表を務めるNPOでも県に陳情を出しましたが他にも6件の陳情が提出されており、原発再稼働時の3件を大幅に上回る、鹿児島県政市場最多の陳情件数です。
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