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AIの乳がん識別、専門家上回る グーグル発表、マンモ画像検診で
共同通信
伏見 淳
マンモグラフィは「検診」と「診断」の時に用いられます。 「検診」に関しては、個別化検診に関する研究が今のトピックです。 具体的には、WISDOMやMyPeBSといった臨床試験では、乳癌リスクをAIで判断して検診間隔や検診モダリティを変える「リスク層別化乳癌検診」が有意義であるか、前向きランダム化比較試験で検証されています。 このようなリスク層別化とマンモグラフィの自動読影の相性はいいので、今後これらを合わせた研究が行なわれると思います。 「診断」に関しては、AIによって、人のマンモグラフィ読影技術もより向上すると思います。 いくらAIが進んだところで、手術する際にどこを切除するか判断するのは人間なので、診断から治療まで全自動になる時代が来るまでは、人のマンモグラフィ読影技術も高く保つ必要があります。 このニュースの元となるNature誌の記事を拝見すると、「人に読めなかったがAIに読めた乳癌」と「AIに読めなかったが人に読めた乳癌」のマンモグラフィ画像が掲載されています。これらを研究していくことで、AIの精度が上っていくことはもちろんのこと、今まで癌と判断できていなかった新たな所見が発見できるかもしれません。このような発見は、人の読影技術が向上するだけでなく、人類による癌への理解がより深まるかもしれません。
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