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高齢化進む「街の電器屋さん」 後継者探し支援…パナが担当者1000人
永井 隆ジャーナリスト
家の中まで入れてもらえる人は、そう多くはいません。かつては、お酒屋さんの“ご用聞き”が勝手口に入ってましたが、いまはご用聞きはいなくなりました。宅配便は玄関口までで、最近ではロッカーが導入されてきて住人とドライバーとが接する機会は減少していくでしょう。信用金庫の行員さんや、出前のお蕎麦屋さんなどもいますが、そう頻繁ではない(行員さんは転勤でよく人は代わりますし)。
電球一個、電池一個から、家まで持ってきてくれて、例えば電球を交換してくれる「街の電器屋さん」は、寝室や浴室までは入れる数少ない特別な存在です。高齢化社会が進行するなか、生存確認を含めて実は役割は大きくなっていきます。ただし、家電やPCなどの販売やアフターサービスだけでは、どうしても限界があり、若い人にとって魅力あるビジネスとはうつらないのでしょう。
家電以外の外部業者との協力による新規提案は、必要になると思います。
例えばですが、旅行会社とパナショップが組んで地域の高齢者向け旅行を企画したり、健康診断サービスの業者と結びショップで健康チェックを定期的に実施したり、アイディアはいくつもあるはず。地域の生活者と接し、生活者をよく知っているというパナショップの強みを生かしていければ、活路はきっとあります。
AIの進化を前に、日本企業は「働き方」を問うているだけでは未来はつくれない
永井 隆ジャーナリスト
「人づくり」の視点が必要だと思います。例えば、戦前の東京市立一中(現在の九段高校)は、「一人の天才をつくる」教育方針を貫いてました。数学ならば、かなり高度な内容で授業をして、「学年で一人だけでも、ついてこられればOK」という考えだったと聞きます。この結果、戦後の日本でロケットやコンピューターなどの先端分野で牽引する天才が現れました。
もちろん、生徒を平均的に伸ばそうとする学校もありました。公立でも校長に権限があり、教育方針はマチマチで学校に個性があった。教育システムそのものも、一律ではなかったわけです。
現在でも、個性的な教育を実践している高校や中学はあります。シリコンバレーで起業したり、天才的な技術者に触発される日本人の若者は、必ずいると思います。ルールを破らないのは、起業といった方向を見ていないのが一番大きいのでは。
画家の山口長男はかつてパリで、ピカソやブラックから影響を受けて大きくなっていきました。同じことは、いまも世界で起こり得る。
NECはなぜ撤退? EV用電池は高成長市場のはずだが
永井 隆ジャーナリスト
マンガン電極のリチウムイオン電池を最初に実用化させたのはNECであり、軽量なラミネート型もNECの特徴です。NECにとって、事業に取り組んできたこの20年は何だったのか。最初はスバルと組み、日産と協業してからも10年が経過しました。一時はパナソニックの電動自転車に電池を供給して、事業を継続させたのに、やめてしまうのはもったいない気持ちがどうしてもします。
背景には、日産が多様に電池を調達する方針を打ち出していることがあると思います。リーフが発売された2010年当時といまを比べれば、EVにおける電池の重要度が薄くなっている、ということでしょう。
テスラと組んだパナソニック(旧松下電池工業社)は、いきなり伸びています。これに対し、NECはかなり遠回りをしてきました。安心安全を最優先させたためで、火災事故ゼロを実現させている。なのに、収益には結びつかなかった。
【独占】ハードウェアを「もう古い」と話す、あなたが「古い」
永井 隆ジャーナリスト
馬場さんにしても、やはりSAP出身でコンカー社長の三村さんにしても、会社人間ではありません。終身雇用には頼らない。欧米の労働市場に対応できる、技と価値をもった日本人でしょう。160キロを投げられる投手をパナソニックという球団がとるためには、受け入れる処遇はもちろん球団そのものに魅力がなければ、来てはくれません。
一方でパナソニックの優秀な人材も、シリコンバレーなどの海外を含め転職を重ねられるようになれればと。例えば、SAPでもテスラでも大きなポジションに就ければ、成果を上げられずにクビになってもその人の価値は上がります。ヤンキースで先発ローテに入ることが、何勝するのかよりも重要になります。そのためには、パナソニックの場合なら、まずは事業部を超えた人材争奪戦を自由にやらせるべきでしょう。
会社人間として大過なく一社で定年を迎えたいと願う人は、たくさんいます。逆に、自分の可能性を試したいと考える向きも、けっこう増えてきているようにも感じます。例えば、開成高校などでは東大ではなく海外の大学を目指す生徒が、増えていますから。
二つの願いが混在しますが、まずは日本にも労働市場ができればと、思わずにはいられません。
豪に世界最大の蓄電設備設置へ 米テスラ、停電を防止
永井 隆ジャーナリスト
太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、天候により発電出力は変動します。この欠点を補完しするためには、電力系統とも連携する大型蓄電システムは必須となります。
もともと電気はためられません。酸化還元の化学反応を利用して充放電を繰り返して使うことができるのが蓄電池(二次電池)です。記事にあるテスラの①リチウムイオン電池のほか、②NAS電池、③レドックスフロー電池があります。EVにも使われる①は瞬時の充放電に優れ、②③はたくさんの電力量を貯めるのに適しています。
自然エネルギーの出力変動を充放電で補完して平滑化を行ったり、系統の周波数安定化には高速の出力調整ができるため、①リチウムイオン電池が主流となりそうです。一方、低需要時や発電余剰時に充電して需要のピーク時に放電して負荷標準化を図る、いわゆるピークシフト・ピークカットでは②③が適しているかと。車に例えれば、①はキビキビ走る乗用車、②③は荷物をたくさん積めるトラックでしょう。特性が違うのです。
日本は①②③とも、高い技術を持っています。
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