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2017年首都圏中学入試総括-1
We Think
井本 陽久栄光学園中学高等学校 教諭
私の勤める栄光学園の入試について好意的に捉えてくれていることはもちろん嬉しいですが、それだからではなく、真剣に子供達の学びに向き合ってきたからこそ書ける良記事だと思います。 中学受験を志す子供達が、そのためにどのような勉強をすることになるのか。当然のことですが、それは入試でどのような問題が出されるのか、に大きく影響されます。 よく肯定的に言われる"受験生たちの努力が報われる問題"というのが、一度はトレーニングしたことがあるような問題、という意味ならば、その努力は本当の意味で報われることになるのでしょうか。 入試問題で問われるもの。 それによっては子供達の学びをワクワクした躍動感のあるものにすることにもなれば、彼らの学びに取り返しのつかない悪影響を与えることにもなってしまう。 我々はそれだけ大きな責任を負っていることを自覚して入試問題を作らなければならないと思っています。 『子供達の学びから躍動感を奪ってはならない』 「思考力入試」が単なるトレンドではなく、それがきっかけとなって社会全体が子供達の学びを根本から見つめ直すことにつながればと願っています。 "これからの時代はこのような力が必要とされるから" といった安易な理由で「思考力入試」がもてはやされるならば、形が変わるだけで、今後も変わらず、子供達にとって的外れな学ばせ方が続くことになるでしょう。
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