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【亀山×岡田斗司夫】美しい「辞め方」は存在するのか
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
本当に本当に本当に面白い。岡田斗司夫という人は、多少それらしい視点や言葉を小手先でこねくりまわして注目を集める昨今流行りの(?)いんふるえんさーとは、明確に一線を画してる。物事を捉える次元がまるで異なる。
「コストが100分の1になるとやりたくないなら、テーマパークそのものもやりたくないってことですよ。」っていう含蓄ありすぎる指摘が会話の中ですぐ出る時点で驚嘆する。文章で流し見すればただの納得感の高い話ですねで終わるけど、亀山会長とのこの話の文脈・空気感で即座にこの切り返し。悪意もエゴも何もない、純粋無垢な意見。
ちなみに僕は岡田斗司夫という人のことを勝手に天才小学生と呼んで崇拝している。毎日楽しくて仕方がないんだと思う。自分もそうやって生きていけたら最&高なんだけども。
SNS時代における「論壇とネット教養」【ゲスト:東浩紀】
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
東浩紀さんは、哲学史の研究者ばかりのこの国では極めて稀有な思想家であり批評家です。曲がりなりにも博士課程で哲学を専門にしているので多くの政治家・経営者・投資家に「哲学は誰の本から始めればいいか?」と聞かれるのですが、その度に東浩紀さんの名前話挙げています。
知的営為に対して極めて誠実かつ純粋で、それでいて様々な具体の苦労を経てなおブレない矜持を保持していらっしゃる点で称賛と驚嘆に値することは疑いありません。また、動画中の堀江さん・金泉さんの姿勢もリスペクトに溢れるもので、ある種の安堵を与えてくれさえします。
個人的には、「5行以上の文章が読めない」くだりは、主としてSNSの発達によって言葉が低度において汎く記号化されてしまった(いわばゲシュタルト崩壊に近い仕方で、つまりは反射的反応において消化される時代に突入した)のだとも感じています。これに相まって物事の意味や価値を考えること自体の意味や価値が相対的に低下を続けている悲劇的な構図が強化され続けているのだと思います。
ポジショントークになりますが、一般に、人文学者はビジネス特にファイナンスの基礎的理解を得る機会が少なく、したがってビジネスサイドの人たちとの断然が深い印象を受けてもいます。この点は自分も長期的には何か貢献していきたいと思っています。

【3分まとめ】南場智子の心をつかんだ「DeNA新社長」は何者か
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
「いい経営者というのは、逸話を作れる人」と言われたことがあるけど、人生ってまさにこういうことの積み重ねで形作られていくんだよなとつくづく感じる。
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岡村 心境の変化があったのは2015年(中略)南場さんが私の家族を別荘に招待してくださったときです。
とても楽しい時間をすごさせていただき、昼間から少々お酒を飲んだので、娘を寝かしつけながら私もそのまま寝入ってしまいました。そして翌朝、南場さんが真夜中過ぎまで私と話をするために待っていたことを知りました。
それを聞いて、「あぁ申し訳ないことをしてしまった……」と思ったのと同時に、心の中で何か決定的な変化が起きました。
「自分は果たして大きな組織である総務省でここまで必要とされるだろうか。一度きりの人生、こういう思いを伝えてくれる人に応えないわけにはいかないのではないか」と。
それでもなかなか南場さんに「会ってお話を」と書いたメールを送ることができず、下書きのまま保存していたのですが、ある日ついに送信ボタンを押しました。
5分も経たないうちに南場さんから返事が届き、役所、公務員での仕事を離れることが決まりました。(社内報より)
Clubhouse、日本で100万人規模に成長した2週間。そこで話されていたことは何だったのか?
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
界隈の友人知人の反応を見る限りにおいては、
・こんなにすごいお友達とClubhouseでお話ししちゃうよ!みんな来てね!!たのすぃぃぃ!!!勢
・そもそも即興で第三者が聞いても面白い話できる奴なんてそんなおらんのに内輪感と自己顕示欲を垂れ流してる奴らの精神性が気持ち悪い...勢
みたいな感じで二極化してる印象を受けてます。
僕自身はインスピレーションや笑いを得るツールとしては学術書と京都散策とラジオ(有吉サンドリのもうTHE中学生の回は歴史に残るレベルなのでオススメ、あとアンガ田中の回も)の方が性分に合ってるっぽいです、鴨川のカモ一つ取っても季節によって種類が違っておもろいです

【バービー】「キャラを増やす」という人生戦略
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
めちゃくちゃいい話。近代的個人主義は「本当の自分」みたいなものの存在を措定してるけど、人間は状況や人間関係によって多様な側面を発現させる。ドゥルーズが政治制度に触れる文脈でIndividualismならぬDividualism(分人主義)を唱えたことは広く知られてるけど、そもそも自分という人間存在のある一側面のみを切り取って提示しなければならないみたいな前提というか社会通念自体が本来的には合理性も正当性も欠いてる。SNSが乱立してコミュニティによってキャラ設定や使い分けが顕著になってきた社会潮流と密接に関係しているのでこの種の議論は深化していくはず。まずは平野啓一郎の名著『もしかして: 私とは何か私とは何か――「個人」から「分人」へ 』から。
緊急宣言、効果を疑問視 特措法改正を優先―政府
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
とりあえず政府(政権)に何かやってほしい、みたいな茫漠とした期待と不安が安直な緊急事態宣言待望論に結実してしまっている現状が大変残念。事業者保護、医療体制維持、財源不足、ワクチン開発・分配、今年の衆院選、昨年から続く各地の知事選ほかでの自民党分裂など、あまりに多くの要因が多様に絡み合って高度な政治判断を日々迫られてる。そんなことは知らんと言うこともできるんだろうけど、その種の責任感やリテラシーの欠如こそか今日日の政治体制を作り固めてきたというメタな構造的課題も感じる。主語が統一し難い意思決定が無数に求められる中で、全方位を糾弾する正義の市民が一番手軽で享楽的で無責任だろうに。
【落合陽一×京都】日本文化の世界発信
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
すごく面白いですが頭数が多すぎたからか議論が散逸的になってしまい結果として深い次元まで至れなかった感が伝わってきますね...。あとエゴというかポジショニングが根底にあるとコンテクストを(本当に微細に)不自然に誘導する心性が働く&リテラシーがある人にはこの手のことは秒で見破られるので、政治家、事業家、学者の姿勢の違いも鮮明だったのはメタに興味深かった。やはり学者はいいですね...
京都は歩く方が歴史文化自然の重層性を噛み締やすい都市空間なので、宮田先生一人でぶらり京さんぽ3時間とかにしてもらうとすごい次元にいきそうです

【完全解説】知らないでは済まされない。ヤバいWeWorkのすべて
野村 将揮apprentice philosopher, extreme dog lover
読み込む力もさることながら、要点を抽出してここまでわかりやすくまとめる編集力が本当に本当に凄まじい。内容も大変勉強になりました。
僕が感じてることを財務を離れて少しだけ。日本のWeWorkオフィスには経企部門からR&D部門まで幅広い組織人が集っています。つまり、米国的なindependent contractorがまだまだ普及していないこの国では、結局は組織対組織の折衷にならざるを得ず、機動性が担保されないという問題がある。日本のWeWorkを見て世界のWeWorkを想像するのは少し違うんですね。WeWorkで組成され飛躍した事業があればぜひ色々聞いてみたいところ。

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