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条件は完璧にそろっているのに「EVが普及しない」不可解な国・日本 | 米メディアが原因を分析
クーリエ・ジャポン
斎藤 陽An Edokko lost in Nagoya
頭でっかちで的外れな記事だと思います。 EV普及の目的は、CO2削減、というのが表向き。 しかし、これまでEVを買ってきた人たちは本当にそんな理由で高くて不便な乗り物を買ってきたのか? EVの普及率が高いのは、カリフォルニア、中国の大都市部、パリやロンドンなどのヨーロッパの大都市部、が中心です。アメリカとてカリフォルニアだけが二桁%のEV販売比率で、他の州は一桁で、決してアメリカ全土や中国全土で普及してきたわけではありません。 それらの地域の共通項は、窒素酸化物を主因とする大気汚染でした。にも拘わらず、CO2削減を名目に、90年代~00年代にディーゼルが大普及しました。しかしディーゼルによるCO2削減はあくまでお題目で、当時ディーゼルを購入した人の購入理由は、燃料代の安さ、太いトルクによる高性能、リセールバリューの高さ、などが上位で、CO2削減のためという答えは下位。ユーザーはCO2削減ではなく、自分たちのメリット重視で選択していました。 しかしディーゼルはガソリンより多くの窒素酸化物を排出します。その結果、パリ、ロンドン、上海、北京などでは目が痛くなるほど大気汚染が深刻化。カリフォルニアはそもそも地形や気候などの特性から大気汚染が深刻でした。 そこで騒がれたのがEVだったわけです。大気汚染で目が痛くなるような地域では、排気ガスが出ないEVはユーザーにとって実感できるメリットです。CO2削減とは別の観点で実利がある環境車だったわけです。EVが普及した地域は押しなべてそのような場所です。 翻って日本はどうでしょうか?日本は70年代初頭の光化学スモッグの時代を最悪期に、大気汚染対策では世界の最先端。自動車の排気ガス対策も世界一厳しく、東京も大阪も名古屋も大気汚染は完全解決済みでした。なので、大気汚染対策車としてEVにメリットを実感することは困難。もちろんCO2削減も日常の場面で実感することは困難。高価で不便なEVを選ぶメリットは実感できません。 これがカリフォルニアや中国やヨーロッパの一部と比べて、日本でEV普及が遅々として進まない最大の理由だと私は考えています。 ユーザーが日常の場面で実利を感じ取れるものでなければなかなか普及しないということだと思います。
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トヨタ 2023年度決算 営業利益5兆円超え 日本の上場企業で初
NHKニュース
斎藤 陽An Edokko lost in Nagoya
営業利益増の最大の要因は、為替差益(前年差6850憶円)より、営業努力(前年差2兆円)のほうが圧倒的に大きい。総販売台数増と、商品力が強くインセンティブなどが少なく済んだということ。また仕入れの高騰によるマイナス2650憶円を帳消しにする原価低減も実現している。 為替差益がなくても圧倒的な史上最高益になっています。 もうひとつ注目すべきは、連結利益の地域別で、日本が圧倒的に大きくなっている点です。日本の生産台数は全世界の約30%、国内販売は約15%にすぎないにも関わらず、営業利益は総額5兆3529億円中3兆4862億円と65%が日本に寄せてあり、つまり輸出コンポーネントなどの価格設定で日本に利益が多く残るようにしていると推定されます。 昨今の円安局面で多くのエコノミストが、日本企業は海外での利益を日本に還流していないと批判的に言っていますが、トヨタに関してはそのような指摘は全くの的外れで、そもそもの営業利益が日本に極端に寄せてあり、更に海外法人から配当なども取っていればそれ以上に日本に戻していることになります。 ということは、法人税などの納税額も海外にではなく日本に巨額に納税することになる。 円安効果6850憶円は絶対値としては確かに大きいですが、トヨタの利益総額に占める比率としては最大の要因とは言えないでしょう。 そう見ると、恐るべき決算だと感じます。 決算発表プレゼン資料 https://global.toyota/pages/global_toyota/ir/financial-results/2024_4q_presentation_2_jp.pdf
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NORMAL