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コロナ後の少子化戦略急務 人口減少進む日本
産経ニュース
本部 崇仁Russell Investments Japan Executive Consultant, Actuary
少子化対策で感ずることは、アンケート、そして対策が真の問題の解決に触れているのかということ。確かに経済的理由、育児環境など足りていないことはあると思う。しかし、仮にそれらが解決したら本当に劇的に状況は改善するのか? 私は価値観ライフスタイルが変化したため、期待通りにならないのではないかと思っている。すなわち、例えば若者が経済的に豊かになったら、どれくらい人が子供を持つことにお金を使うのだろうか?自分の楽しみのために使う人の方が多いのではないか?そんな気がしてならない。 私の例ではあるが、私は若い時はやりたいことが沢山あって全く子供が欲しくなかった。お金の問題もあったがそれは言い訳の一つだったように思う。しかし歳をとって考えが変わって子供をやっと1人持つことができた。今ではなぜもっと早く気づかなかったのかと思うが、時間は戻せない。こんな思いの人は他にはいないだろうか? となると、例えば、若い時に精子や卵子をもっと気軽に合理的な費用(国の費用でタダでもよい)で冷凍保存できるような制度があれば、子供を持ちたいと思う時期と実際の生物学的な能力の衰えのギャップを埋める助けになる。 また、高齢化が進み人生が永くなると親子の年齢が近いのは実は介護面でも不便なことは少なくない。近い年齢で親子が高齢化すると、どちらが永く健康でいられるかもわからなくなる。今後はより適度に親子の年齢差がある方が便利でもある。そういう意味でも、年の差親子は歓迎されるだろう。 要するに人間科学によって生み出された生物学的問題とライフスタイル、社会学的問題のミスマッチは新発想のアプローチが必要だということだ。大胆にやらなきゃだめだということだ。 少なくとも、予め結果を想定するような単純なアンケートばかりで、予定調和的なことばかりやっても真の姿は見えないし有効な政策は打てない。まずはアンケートを早急に見直すべきだろう。 そして冷凍保存は少し突飛アイデアかもしれないが、その他のアイデアも含めて真の姿に効く政策考えるべきだ。
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