本多 義文

トランプ大統領の最初のリマークは真っ当なものに思えます。非難の的になった部分の原文。 “We condemn in the strongest possible terms this egregious display of hatred, bigotry and violence on many sides, on many sides. “ 「我々は憎悪、偏見そして暴力を最悪の方法で誇示している様々な立場の人々を最も厳しい表現でもって非難する。様々な立場の人々を、である」 ”on many sides”を2回言ってます。それでは”on many sides”とは具体的にどのような人々でしょうか？ざっと列挙。 ・BLM(Black Lives Matter) ・Antifa(アンチファシズム) ・Libtards(頑迷リベラリスト) ・White Supremacist(白人至上主義) ・Neo Nazis(ネオナチ) ・KKK ・Alt-Right(急進右翼) ・New-Right(緩い右翼) こうした人々の衝突があったと考えられます。ネオナチやAlt-Rightの悪さは有名ですが、一方でBLMやAntifaの中にはネオナチやKKK真っ青の暴力集団がいる、という話があるんです。 そういう話を白人の保守おやじ達から時々聞くんです。日本で言う「こんな人たち」です。 今回のシャーロッツビルは左の「こんな人たち」と右の「こんな人たち」の衝突だったという面は見落せない。問題だと思うのはアメリカのマスコミはBLMやAntifaの暴力性に沈黙する一方でAlt-Rightと良心的保守を一緒くたに非難して追い落とすつもりがあるように見受けられる点です。 トランプ大統領がKKK等を名指しした2回目の発言はマスコミが醸成しつつある世論にトランプ氏が追い込まれているという事か。 一般的なアメリカの保守オヤジでコンフェデレート・フラッグを踏みにじられたり南部兵士像を引き倒され、足蹴にされたりして冷静でいられる人はいないでしょう。あの映像を見て私は「これは物凄い大事件だ」と衝撃を受けました。 今回のシャーロッツビルの事件について「だからトランプは」というようなステレオタイプな批判は避けたいものです。事実や真実は常にステレオタイプから遠く離れたところにあると思うからです。

私が筋トレに一番熱中していたのは1980年から1995年頃だと思いますがその時代、世間の筋トレに対する視線は冷淡なものだったと記憶しています。「筋トレをするとスピードが落ちる」「筋トレでついた筋肉は見せかけの筋肉だ」という悪口をよく言われました。筋肉マン、という言葉にも揶揄的なニュアンスがあったと思います。ただ私は筋トレが好きだったのでそう言う悪口を気にせず筋トレに熱中し、ボディビルの大会に出場したりしておりました。 その時代に比べると今は筋トレの効用がはっきりと認められていていい時代になったと思います。ただ筋トレ万能説には「？」と思います。私は筋トレが仕事に役立つと思った事はありません。頭脳労働に何故筋力が必要なんでしょうか？松下幸之助や本田宗一郎や井深大が筋トレをしていたという話は聞いたことがありません。頭脳労働に要求される能力、仕事上あるいは人生上のテーマを追求して止まない能力というものは根本的には筋力と別種のものではないかと思います。 「オレは筋肉マンだが頭が悪い」 という自覚は常にありました。私の場合筋トレは常に仕事の障害でした。夜の筋トレの為に日中の仕事では余分な体力を使わないよう細心の注意を払っていました。仕事より筋トレの方を重視していたからです。当時のボディビル仲間の間での典型的ジョークは、 「おい、お前毎日トレーニングばっかりしてるけどちゃんと仕事しとるか。そろそろクビになるんとちゃうか」 というものでした。筋トレの効用を否定するものではありませんが筋トレ的体力と現実の仕事の成果の間にはそれほど有意な関係はない、と言うのが私の考えです。

ちょうど昨日、四日市に行ったついでに東芝メモリーの工場を見物してきました。あの建設中の工場は第6棟と言うんですか。もう土地が手狭になっていて6号棟の工場建屋は敷地内でも県道65号線ギリギリのところでした。まだ鉄骨むき出しの状態でしたがなかなか巨大なものです。 一昨年、2015年8月に見物した時は敷地奥の3つの工場建屋が完成間近でした。やっぱり第3棟〜5棟と呼ぶんでしょうか。その時はすでに東芝本体の苦境が伝えられており、どうも大規模な不祥事なんじゃないかという話もあって、 「日本の宝、希望の星と呼ばれる四日市工場は大丈夫か」 と思って見に行ったんです。そしたら日曜日だというのに現場作業のアニキたちが槌音も高く建設作業に従事中、トラックもダンプもガンガン走り回っていて壮観でした。 「もうここまで来ちゃったら止める事など思いもよらないんだな。東芝はこのまま命がけでこの事業を成功させるしかないんだ」 と思いました。2014年頃に聞いた話では四日市工場に導入予定の製造機械は何でもサムソンの先を行く第何世代やらのものでここを拠点に日本のNANDメモリーは巻き返すんだ、ということでしたよね。 昨日2017年8月2日の時点では2015年8月に完成目前だった3つの建屋の並ぶ3〜5棟(?)はガンガン稼働しているようでした。すでにパイプ類なんか錆が浮いているところもあり「ああ稼働しているなあ、MADE IN JAPANのNANDメモリーを生産しているんだ」と思いました。サムソンの先を行くという製造設備がフル稼働してるのかな。沢山輸出してるのかな。サムソンのNANDを急追してるのかな。 第6棟の工事も急ピッチなものに見えました。この四日市工場は日本の縮図みたいに見えます。古い体質の親会社、その体質と経営難が日本の宝と言われる新技術を潰しかねない。でも不安要素はあれどもこれをやらずして明日は無い。この工場に必死の思いで明日を託している東芝関係者はいっぱいいるんだろうな。その人たちはマスコミには全然出てこないけど毎日現場で闘っているんだなと思った次第です。個人的には東芝本体経営陣の罪は重いと考えます。上の方のおっしゃる通り「ケンカしている場合ではない」のです。資金停滞で工事遅滞とかないだろうなとヒヤヒヤします。

「世界で三番目に大きい経済が政治的危機出来(しゅったい)により頓挫するかも知れない」と題するこのニュースの結論には同意できません。 「安倍総理は既に三本目の矢たる構造改革を動かすだけの力を失っている、大衆からの強い支持が安倍総理に政治的力を与えていてそれが難しい改革を続行する力を与えていたがそれを失った今の安倍総理には危険な政治的決断をするだけの力は無い」 という論旨はそりゃそうだろう、と思います。でも「アベノミクスは古いボトルに『◯◯ノミクス』という新しい総理の名前のラベルに貼り替えてマイルドに続く」というのは「そんな馬鹿な話があるか」と思う。岩原さん(誰？)という人が文中で、 「残念ながら日本ではアベノミクスに代わる有意義な政策論議がなされていない。だからアベノミクスの重要部分はそのまま残るだろう」 と言ってますが私はこれに頷くことは出来ません。日本には隙あれば明日にでも消費税を10%に増税すべく虎視眈々と機会を伺う財務官僚、自分たちの既得権益を守るため安倍総理の提唱する構造改革を敵視・憎悪する各省庁の官僚、業界団体、なりふり構わず総理すら追い落とそうとする文科官僚、首相の座にのみ興味があって日本の国益に鈍感な政治家、安倍総理を追い落とす事にしか興味のない野党政治家、マスコミなどなど。日本はこんな魑魅魍魎共でいっぱいではありませんか。 安倍総理が退陣したら間違いなくアベノミクスは終わると思います。構造改革などは夢のまた夢。また官僚ども復権し、官僚どもは政治家を操り人形化し、そして官僚が天下に覇を(ひそかに)唱え権益を貪る昔の日本に逆戻り、というのが想像される未来ではありますまいか。 この記事を書いたNyshka Chandranという人は何を言ってるんだろうと思いますね。誰か経済に強い人教えてください。CNBCというのは投資家向けのニュースだそうだからひょっとしたら安倍総理が退陣しても株式市場に激震が走らないように誰かの意を受けて今から地ならしをしているのでしょうか。

このニュースを地球上で最も理解出来ないのはアメリカ人ではないでしょうか。 「一体どこの宇宙人がこんな事言ってんだ？」 という感想を抱いたアメリカ人が多数いると思います。 私は古い大排気量アメリカ車に乗り続けているのですがFBなどでアメリカ人のマッスルカー乗りやトラック乗りたちの会話に参加したり眺めたりしているしているうちに、 →アメリカの保守おじさん達の50%～60%は本気で地球温暖化をデマだと信じている という事実に気が付きました。この人達は、 ・地球温暖化説はアル・ゴア元副大統領の陰謀だ ・氷の消失？バカ言え、こないだNASAが「南極の氷はバカに増えてる」って地球の写真載せてたぞ、これだ！(出所不明の写真つきw) という事を真顔で言ってるんですよ。日本では地球温暖化を疑う論説を見つけることは難しいですがアメリカは全然違います。沢山のおじさん達が「地球を大切にしよう」と叫ぶリベラルを疑惑の目で見ております。 で、私の想像ですがこの人達は家に帰るとテレビを見ながらCNNに向かって「このフェイクニュース野郎が！」と言って悪態をついてます。 　 ・アル・ゴア ・ヒラリー・クリントン ・地球温暖化論者 ・リベラル ・プリウス ・CNN アメリカの「地球温暖化はウソだおじさん」にとっては上のものはみんな等しく敵視すべきもの、という位置づけに見えます。特に南部人一般、リパブリカン一般、リベラルや急進的デモクラットの事をリブタードと言って毛嫌いしている保守おじさん達は圧倒的に地球温暖化を信じていないようです。でもそういうアメリカのカーガイのおじさん達は真っ正直で陽気で愉快で親切な人が多い。 アメリカというのは不思議な国でCAFE規制もちゃんと行ってるしテスラのような先進的電気自動車も造っているのに全体としてはおかしい。パリ協定も脱退するらしいし。 個人的には「ここまで来ると文明の衝突だな」と思います。今後アメリカが「我が道」を行く」事になるとアメリカは世界でも風変わりな国になっていく可能性があるますね。でもアメリカ人は自分たちこそがノーマルだと思っています。アメリカが孤立するのかアメリカの方が正しいのか。私には判りません。 でも今回のニュースを受けて「いよいよオレの趣味も終わりか」と時代の変化を痛感した次第です。