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SBI北尾社長、傘下銀公的資金を返済すれば「グループ飛躍の契機」
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
新生銀行の買収時に、最後に村上氏が入った。
公的資金=預金保険機構・整理回収機構で、TOBに同意したが応募はせず、それ以外の株主を法律を利用して押し出した(スクイーズアウト)。ただ大株主だけ残れ、それを村上氏が大量に株を購入することで滑り込んだ。
これで公的資金返済がされて、村上氏も同一条件となった時には、少数株主に選択肢を与えないスクイーズアウトを国含めてしたということになる。同意するが応募しないという中途半端なスタンスは認めるべきではないと思い、今後に対して資本市場や法設計の改善という観点で、注目している。
下記など、一連のところでずっとコメントしている点で、今後もこの観点で継続的に見ていきたい。
SBI新生銀が上場廃止 公的資金の返済が課題に(2023/9、産経ニュース)
https://newspicks.com/news/8973247
SBI新生銀株で「村上ファンド」は1100億円稼ぐ?(2023/10、東洋経済)
https://newspicks.com/news/8987202
【北尾CEO】新NISA時代、「SBIは一強に」(2024/3、NP編集部)
https://newspicks.com/news/9692692
異形の企業集団SBI(4) 引き受けた「バブルの宿題」(2024/4、日経新聞)
https://newspicks.com/news/9839377
【スクープ】創業270年超の名門百貨店が私的整理へ!「お手盛り」再生計画に疑問の声も - 倒産のニューノーマル
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
百貨店業態の厳しさは当然ながらある。ただ色々なパターンや要因があると思い、そのなかで地方百貨店で良い事例がないものだろうか。
百貨店は、モノが足りない時代に、何でもあるという観点で憧れの存在。経済力が上がる中で、それを購買できるようになり、また日本全国にも地元及び三越などの百貨店が進出して増えた。
一方で、購買力が上がる中では、様々な製品の需要が増加し、それに伴い供給力の増加による価格の下落も発生する。モノへの憧れ・必要性と、モノの質・ブランドへの憧れの分離。
より近くで、マスにモノへの憧れ・必要性を満たしたのがGMSで、さらにはそれをヤマダ、ニトリ、ユニクロなどの量販専門店が取った。そしてブランドは自社でのグリップを強めて体験で訴求をし、百貨店で売り場は持ちつつ、そこのコントロールや路面店の自社展開も増やしていると思う。
この両輪で、百貨店・GMSは両方とも構造的に厳しくなっている。
とはいえ、例えば伊勢丹新宿のブランドや強さは健在だし、松屋は銀座と浅草にしかなく、手を広げなかった負債がないというのもあり、元気に見える。
地方百貨店についても、松屋と同様に、その地域ならではのブランドや親密先はあるだろう。そこに殿様商売をずっと続けていた負債はあれど、本当に戦略と執行の徹底を持ってもダメなのだろうか?
下記の一つ目の記事には高島屋高崎店および伊勢丹浦和店、二つ目の記事では東北地域で強い藤崎の例が出ている。また、松屋もこういった地方百貨店と協業する取り組みをやっていたと思う。
それに例えば外車ブランドはディーラー含めて各県で見かける。高級品、憧れ消費に需要がないわけでは決してないと思う。
https://diamond-rm.net/management/53051/
https://tomoruba.eiicon.net/articles/2464
スシロー、画面上で寿司を回す「デジロー」店舗を拡大 くら寿司は“リアルに回す”
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
3店舗での2023年9月からの試験的導入で、売上(特に客単価)・顧客満足度に効果があったという検証を経て、さらに16店での導入、と。
個人的には結果、特に売上増加は驚きだが、エンタメ性の増加で無意識的に増える部分もあるのかもしれないと記事も見ながら思った。
一方で、スシローの店舗数は600店舗超なので、全体の3%ほど。さまざまな立地属性があるし、また半年ほどは目新しさもあるがもっと期間をかけたときにはどうなるかなど、第一段階の検証がポジだったからさらに検証を進めるということに見えるし、よいステップ。特にこの画面サイズだと、売上増要因が目新しさ起因であれば改修がなかなか難しいだろうと思う。
東京ディズニーシー・新エリア、短時間で乗るには一人9万円も必要と判明
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
記事(特に見出し)とコメント欄の両方を合わせて考えるのが面白い。
ホテルの価値と滞在時の待ち時間を減らして体験を良くできる価値にお金を払いたい人が十分にいるから予約が一杯。
ビジネスの合理性としても、他テーマパーク・観光体験や為替含めた相対感(占部さんのコメントご参照)、それ以外の顧客への影響料(Kenjiさんのコメントご参照)など、十分あるように見える。
一方で「上級国民」といった言葉もあるように、こういった形で報じられるたり拡散されるのも、また現実。
ディズニーはマス需要が大事だし、そこへの印象も重要。この一件だけで需要が減るものではないが、徐々に高くなってきているのも事実。累積的な印象形成というのはブランディングとしては効いてくるリスクはあるし、中長期で価格戦略やブランディングがどう受け手に取られているか、見ていきたい。
マクドナルド、米国内で5ドルのセットメニュー開始か=通信社
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
アメリカだとセット価格ってどんな感じなのだろうと思って、アメリカのマックのページ見たら、値段が出てなかったし、日本でいうセット的なメニューがなかった…
https://www.mcdonalds.com/us/en-us/full-menu.html
もう少し調べてみると「ミール」と呼ばれる、と。
上記のメニューで「ハッピーミール」となっているのが、日本のハッピーセット相当だし、メニューにはないが「ミール(とかコンボミール)という名前がついたセットは色々ある模様。
https://menuprice.us/mcdonalds-menu/#Lunch_Combo_Meals
そしてメニュー価格は、税制などの影響も受けて、州ごとに違うっぽい。下記はマックの国際比較が多いが、州ごとでのビッグマックやハッピーミールの価格も出ている。ビッグマックは、一番安いミシシッピ州が3.91ドル、一番高いハワイ州が5.31ドル。
州の税制の違いも考量して、最終価格を統一するか統一しないかもファストフードチェーンによって違うのか、それともマックのように違うのが一般的なのだろうか(とかそうならざるを得ない構造があるのか)?
https://www.cashnetusa.com/blog/most-expensive-mcdonalds-in-the-world/
暖房器具メーカーが作った「焙煎機能付きコーヒーメーカー」が20年も売れ続けている理由
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
ダイニチ工業、祖業もメインも、石油・ガスの暖房機器。
有価証券報告書で企業の沿革を見ると、1997年にコーヒーメーカー、2003年にハイブリッド加湿器、2015年にセラミックファンヒーターという順。つまり「電気による加熱」は沿革を見る限りはコーヒーが最初。
そして石油・ガスという燃焼系と、電気による加熱は似て非なるもの。熱を扱うという点での共通点はあるが「ヒーターで均一に熱を加える技術や温度調節技術は持っていたので、技術の水平展開という視点でコーヒー焙煎機の開発がスタートしました。」という記事の言及がさらっとあるが、相当に難しかったのではないかと思う。
工場とかで使う焙煎は、燃焼でやるものも多いのではないかと思う(焙煎、という言葉なわけで…)が、そっちではなく家庭用に行ったのは、技術系譜単体ではなく技術系譜・顧客系譜それぞれ多少応用できる部分があるものを組み合わせた方向に行ったということで、興味深い。顧客系譜も、暖房機器を作っていて信頼できるからコーヒーメーカーも買おうとなるわけでは当然なく、あくまで家電量販店などの販路があったり、顧客訴求の経験が違う商品であるというレベルのもの。
なお、面白い製品を持っているが、資本市場的には時価総額130億円、PBR0.5倍、営業利益率一桁後半%、PER10倍という具合の過剰資本企業。
新潟の会社で、ただ燕三条ではなく新潟市(熱回りは金属加工技術の応用が多いので、新潟の会社だとは知っていたが、燕三条かと思っていた…)。燕三条に家庭用家電のツインバードもあり、これまた似たような資本・バリュエーション構造。
こういったパナとか日立など大手家電・電機メーカーではない会社の電気製品、しっかりとしている一方でデザイン性も上がってきたり、個人的に好き。
上記のような「水平展開」観点も含めて、成長をもっとガンガンできるポテンシャルがM&Aによってもあると思い、いつかそういった動きが出ないかと思っている。
【ミニ教養】日本人は働かない、という新事実
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
様々なファクトを並べた記事で、コメント欄での皆様のコメント含めて色々考えるから、面白い!
ファクトであっても、前提が違うファクトが入っているのだろうなぁという点。そこを含めて考えさせる記事(意図的に違うものも並べている)だと思うので、それが秀逸。
具体的には労働時間や、その前提となる数え方・対象・就労環境(もう一個は平均賃金)。
そのなかで、どう比較して見ていく・考えていくかもポイント。各国での多少の癖はあるが、その国での時系列比較(日本は昔に比べてホワイト化した、はそうだろう)や、絶対水準は置いた相対的な増減(日本の賃金が他国に比べて伸びておらず海外より稼げなくなっている、ただ国内で生活している分にはインフレしていないので生活実感は伸びている国がよいというほどでもない)といった感じか。
【一流に学ぶ】若手時代に実践すべき「たった3つ」の仕事術
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
多様性の時代で、ゆるさの逆側の極として、こういった考え方もあるべきだと思うし、それは書籍などのコンテンツ含めてそう。
一方で、厳しさも、ゆるさも、万人に画一的に当てはまるものではなく、人それぞれ。そこの認識は明確に過去とは変わっている。
現在も「ゆるさ・優しさ」をある意味で画一的に当てはめよう・当てはめざるを得ないような無意識の風潮もあると思う。〇〇ハラといった言葉が躍るのもその典型。こういった状況が、本質的には多様性を阻害していると思う。
記事にある「若い時に流さなかった汗は、老いてから涙になって返ってくる」という言葉に共感する。
ただ、どういう汗をどれだけ流すかは人それぞれ。人生を楽しむ汗を流さなかったから、老いて涙をしている事例も、大量にあるだろう。また汗を流しすぎて、疲れてしまったケースもあるだろう。
共感できるものを、自分がトータルでポジティブになれるように、人生の色々な場面で使って言ってみればよいと思う。
重ねるが、人それぞれ。人それぞれのために、色々な情報があることは良いし、その使い方も人それぞれ。
【年間250泊】一人旅のプロが明かす「ぼっち」の効能
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
自分は、家族、友達、同僚など色々な文脈で、「たまに一人」が好き。
たまに一人で、自分勝手に行動したり、集中したりもありつつ、共有できない寂しさも噛みしめる。そうすると、一人ではないありがたさもひとしお。
「ひとり好き」が増えていることについても、同じような背景があるのではないかと思っている。
SNS・携帯なき時代には、物理的に一人になると、共有を出来ずに孤独になる。
今は、SNSで発信もできるし、共感する属性の人・情報を無意識的にフォローしている。だから物理的に一人であっても、孤独になりにくい。
むしろ、実質的にひとりになれていないから、ネット断ち含めて、ひとりになる時間・環境を本能的に欲しているのだと思う。
安芸高田市長、再選不出馬を表明 7月都知事選「前向きに検討」
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
NP編集部の下記動画で安芸高田市の石丸市長に、そして下記記事で知事というものに興味が湧いていたところなので、気になる。
個人的には、都知事ではなく、他の県知事に立候補すると良いと思っている。
下記動画で、石丸市長の「若者が投票しないのは政治が悪い」というスタンスや、それをアイドルになぞらえて説明しているのが新鮮だったし共感する点。そしてそこを変えるために、確信犯的に劇場型にしている。
日本の経済構造上、東京都は最重要なのは間違いない。そこで都知事に立候補したり、都知事となれば、そのインパクトも大きい。一方で最重要だからこそ、周辺の神奈川・埼玉・千葉含めて、日本の中で相対的に若者を吸引する力を持っている。
だからこそ、日本全体の今後を考えれば、東京・関東圏以外での成功事例がどれだけ増えるかが重要だと思っている。それも市区町村とかではあるが、県という大規模な行政単位で作れるか。
下記の記事で、県知事の権力というのが意外に大きく独立していることが興味深かった。世界を見れば、例えばマレーシアから独立したシンガポールのように栄えている例がいくつかある。
シンガポールは、もちろん地理的な強さなど恵まれていた点もある。ただ、潜在的な力を同様に持つ国・地域は他にもあるなかで、なぜあれだけの繁栄になっているのか。それは、リー・クアンユーという偉大な指導者が人生を投じて作った仕組みと、それが徹底できる規模で、国民が経済的成功を受益できることによって支持を安定化して、徹底可能な状態が持続したということに尽きると思う。そのネガも当然あるが、圧倒的な成果を出している。
石丸氏はまだ若い。将来的に都知事や国政に出ることが念頭にあっても、そういった事例を作るだけの時間は十分あると思う。
その意味で都知事ではなく、他の県知事になっているところを、個人的には見てみたい。
【超・劇場型】メガバンクから市長に。「石丸伸二」とは何者か
https://newspicks.com/news/9351077
【3分理解】権力は大統領並み?数字で紐解く「知事」の実態
https://newspicks.com/news/9942715
テスラのマスク氏、スーパーチャージャー事業拡大を表明-方針転換か
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
最近のTeslaやマスク氏の経営を、「色々な意味」で象徴していると感じる。
Teslaについては、充電ネットワーク、安価モデル、また価格の上下さえもそう。マスク氏の経営では、Twitterの買収表明・撤回・買収など。
また、実際想定している変化とコミュニケーションで意図しないように伝わっている部分もあるかもしれない。ただ本人が注目を集めている(というか集めたがっている…Xのロジック変更で目立つようにしたというのが報じられている)。
であれば、そのコミュニケーションへの反応も増幅する。だから様々な価値観・バイアスを持つ受け手がどう受け取ったかが全て。そしてそのネガの増幅が直近は著しい。というか、様々な勢いの鈍化で、過去もあったが受け手が軽視していた部分に、フラットに目が行くようになったと、自分は捉えている。
マスク氏の、エンジニアリング的な合理性は極めて高いと思う。Space Xのモジュール設計や、Teslaの様々な作り方は、初期は懐疑的だったし今でも全部を良いとは思っていないが、すごいと思っている。
一方で、Xが代表的だし、Teslaも拡大する中で客層が広がるが、マスに対しての経営者としては厳しい。ただ、生まれ育ちから直近に至るまでの様々なイベントで、注目を集めずにはいられないタイプで、BtoBのエンジニアリング合理性を追求する、強みを本来的に発揮できる事業領域だけでは満たされないのだろう。
「事業計画はストーリーで語るべき」10X CFOがPEファンド時代に学んだ、 経営と現場のつなぎ方
Kato Junユーザベース SPEEDAアナリスト
山田さんのコメントを見ながら、もう一回前回の記事と自分のコメントを見て、半年ほどの間で自分自身が読みながら感じたり思うことで、何が変わらない・変わったかを考えてみた。
【変わらない】
「事業計画はコミュニケーションツール」
・事業計画だから論理が大事
・コミュニケーションツールだから、ストーリー(受け入れやすいこと)が大事(端的には200行のスプシ、分からん!)
【変わった・新しく気づいた】
「ストーリーが連続しているうえで、単発でも連続でも成立するか」
・規模が大きくなると、どうしても論理・ストーリーが複雑になる
・そうすると、結局「事業計画はコミュニケーションツール」というのが難しくなる
・なんというか、小説とか漫画で、一話分だけでも面白いし、一方でずっと連続していても面白い。同じように、大きいストーリーとそこで一貫した論理があるなかで、小さいストーリー単体でも面白い(そして大きいストーリーと接続する論理がある)。そういうものを作れると、自分ごとの領域は深い理解と本気度が上がり、一方で全社の方向性とのざっくりした接続性で、自分ごとでない領域とも接続性を作れる
(・それが出来る論理構造とストーリーは、めちゃくちゃ難しい…)
本記事を昨年9月に出した後、「スタートアップの事業・人数規模だから出来て、自分たちにはできない」という潜在的な反応を先取りして企画を設計出来ていればよかったよね、という話が、この企画の振り返りで出てきた。
ユーザベースの共同CEOの佐久間も、下記のNPトピックスで現在進行形でユーザベースでやっていることを書いている。複数の事業を持ち、1000人以上の従業員がいるなかで、いかにスケール出来るかを会社としてもチャレンジ中。自分自身もそのなかで組織を率いる中で、メンバーから「全体とのつながりが何となく分かるようで分からない」といった話が出てくる(最近の記事に出ているリーダーの種類で言うと、自分は2nd lineリーダー)。
計画を作るリーダーはこれを接続してナンボ。またスケールするために大元のストーリーの質も大事。クリアである、面白い、そして接続しやすい仕組みが組織運営と併せて構築されているか。難しいチャレンジだが、楽しい。
是非下記と併せて!
組織と経営のデザイン
https://newspicks.com/topics/sakuma/
NORMAL
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