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再生ペットボトル“目標”50% “異物”混入を防ぐ!「知恵の箱」
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
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業界団体「ボトルtoボトル」50%へ宣言
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
ペットボトルは分別収集される環境が整っており回収率も高いため、リサイクル材として重宝され、繊維やシート製品、成型品等、これまでも多くのリサイクルルートがありました。ボトルtoボトルが年々拡大しているなかで、最近は高機能繊維にも注目が集まっており、リサイクルの高度化が進んでいる分野です。
ペットボトルは今後も業界団体やメーカーによる回収力が高まっていき、ボトルtoボトルや高機能繊維等への高度なリサイクルが積極的に優先採用されるようになるのでしょうが、これまでペットボトルリサイクル材を使用していた他の製品に行き渡らなくなる懸念もあり、リサイクル材の供給が不足しないよう対応する必要があると思います。
例えば、必ずしもPET素材でなく他の再生樹脂でも置き換え可能な製品には、産業廃棄物プラ、家庭からの製品プラや、容器包装プラ等の中から、これまでリサイクル材としてうまく回っていなかった部分を可能な限り対応させるなどが必要となってくると思います。
旅客機で温室効果ガスの排出量を観測 JAXAとANA
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
旅客機を利用した温室効果ガス観測方法としては、大気を手動/自動でフラスコに詰めて地上に持ち帰り分析するといったものから、飛行中に連続してCO2濃度を測る装置(非分散型赤外検出センサー:気体に赤外線を放射した時、どの波長がどれくらい吸収されたかを調べ成分と濃度を測る)を航空機に取り付けるものまでありました。これらの方法で国立環境研究所、気象庁気象研究所、JAL等が10年以上に渡って、都市上空のCO2濃度の変動幅を観測してきました(CONTRAILプロジェクト)。
今回のJAXAとANAの取り組みは、客室の窓を通して地表面で反射した太陽光を取込み、光の波長から大気成分濃度を推定する方法を取ると発表がされており、技術的には非分散型赤外検出センサーまたはそれに近いものと想定されますが、機器をそのまま客席に設置できて機体を改造する必要がないというところがポイントのようです。データを蓄積させて人工衛星が取得したデータを組み合わせることで、人間活動に伴う温室効果ガスの排出量を、交通・産業などの発生源別に評価できるとしています。
衛星と航空機を利用した蓄積データによって都市域のCO2排出量推定の不確実性を低減しデータを踏まえて可視化することは、多くが推計頼りとなっているこの分野にとって求められていることです。こういった積み重ねによって効果的な地域・産業別のアプローチに繋がるとよいと思います。
米中、温暖化対策で協力と発表 首脳会合に期待、習氏参加が焦点
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
原文はこちらですね。
https://www.state.gov/u-s-china-joint-statement-addressing-the-climate-crisis/
米中が以下について取り組むとしていますが、それぞれの行動を強化し国連気候変動枠組条約やパリ協定に協力とあり、お互いに協力するが他の国とも協力するということで、特別に二国間で具体的な何かに対してがっつりと連携する感じには読み取れません。
とはいえ、米中二大大国が気候変動に本気で取り組む姿勢を示したことは、世界にとって明るい兆しでしょう。
・4月22日・23日に米国が主催する気候に関する首脳会談
・グラスゴーCOP26までに、カーボンニュートラルのための長期戦略をそれぞれの国で策定
・開発途上国の再エネ移行の支援
・ハイドロフルオロカーボン(代替フロン。オゾン層を破壊しないが二酸化炭素の数百倍~数万倍の温室効果があると言われている)の生産と消費の段階的廃止
・パリ協定に向けた2020年度の具体的行動に向けた話し合い
家庭で使用済みの衣服 65%が廃棄 リサイクル 再利用は3割余り
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
古着を分別収集してリユース・リサイクルしている自治体は多いですが、分別ルールを知らない、面倒だからといった理由で可燃ごみなどとして排出されるものが相当数あると考えられています。
一方でH&Mやユニクロなどの事業者による回収が増えています。牛乳パックや食品トレーは、近所のスーパーに持ち込む習慣のある方も多いと思いますが、古着も他の資源ごみと同じような感覚の分別回収が進むといいですね。
回収された後のリユースルート(主に海外輸出)が感染症拡大により滞り、国内リサイクルルート(ウエス加工等)も需要が減っていること、繊維を原料に戻す技術はあれど複合素材が多いなどの理由でリサイクルが困難であることなど、回収後の課題も色々とあります。もちろん、現在の非常に短いライフサイクルで廃棄される構造自体の見直しも必要です。

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