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Allbirdsが2021年末にフェイクレザーの靴を発売、植物ベースの代替皮革企業に投資
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
元々環境への取り組みに熱心で、本体には合成繊維ではなく羊の毛、ソールにサトウキビ、靴紐にペットボトルを使ってきたオールバーズ。履いていることを忘れる履き心地や、洗濯機で簡単に洗える、自慢の羊毛ベースのスニーカーが売りだったわけですが、これに留まらず完全植物由来の代替皮革にもチャレンジするという姿勢は素晴らしいですね。
背景として、オールバーズでは、サプライチェーンの全工程におけるカーボンフットプリントを測定し、素材選定、製造施設、配送手段などそれぞれで排出を抑える方法を追求していくという宣言があります。
一般的なスニーカーのカーボンフットプリントは12.5 kg CO2e、オールバーズは平均7.6kg CO2eとすでに公開されており、オフセットにも積極的な姿勢を示しています。近い将来、業界で初めてカーボンニュートラルを達成、となっても違和感はない感じがします。
ダウンサイクルからアップサイクルへ。次世代リサイクル繊維が作る「服」の未来
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
東レ 繊維事業本部長の三木様と、対談をさせていただきました。ペットボトルをリサイクルした高品質・高機能繊維「アンドプラス」についての記事です。
日本のテキスタイルは開発力・技術力が優れていると世界から評価されてきましたが、これまでにないような様々な用途に利用できる着心地の良い高品質なペットボトルリサイクル繊維を作り出す技術も開発されたということで、日本の素材産業の新たな可能性を感じます。
今や汚染の象徴のように取り上げられてしまいがちなアパレル産業ですが、持続可能な素材を使用することにより、むしろ環境問題の解決に貢献することができます。「サステナブル・ファッション」を現実的なものとする取り組みのひとつとして、ご一読いただければと思います。
とにかくゴミを減らしたい
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
自然派志向の個人商店的なところだけでなく、無印良品、ナチュラルローソン、ユニリーバの移動販売車など、大手事業者による量り売りの取り組みが日本で段々と行われるようになっています。
一方で、プラスチック個包装のメリットである、鮮度維持や汚染防止の観点との兼ね合いは、確かに難しいところで、こういったところにこそセンシング技術による最適化が必要なのかもしれません。また、既にパッケージフリーな小売形態が拡大しつつあるフランス等、欧州に学べるところもあるでしょう。
ペットボトルは普通の容器包装プラスチックと異なり、もともとペットボトルのみで回収されることが多く、異物の付着が少なく、素材が単一(リング部分は比重選別可能)なので「無限リサイクル」といったチャレンジがしやすく、リサイクルの品質向上に向けた取り組みが活発です。業界の自主設計ガイドラインも、ボトルtoボトルを意識して進化してきました。
ペットボトルのリサイクルについては、明日わたくしがPickする記事にもご注目ください。
Apple、全製品をリサイクル材生産 株主総会で構想表明
松沢 優希NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット マネージャー
全素材をリサイクル材に、というのはインパクトがありますね。Appleが総合電機メーカー等と異なり、商品バリエーションがある程度限られてるからこそ、いちはやく宣言できたという見方もできそうです。
リサイクル材への転換にあたって、全てのリチウムイオン電池をリサイクル材で作ることは、特に安定的な生産面からみると、ひとつの課題です。そして元々Appleはグリーンアルミ(直接的に炭素を含まないアルミニウム精錬プロセスを経て作られるアルミ)の採用拡大を狙ってきましたが、今度はリサイクルアルミに限定して脱炭素技術をもつ調達先の発掘が必要となりますので、このあたりも難儀なところと考えられます。日本でも低炭素を売りにしたアルミ二次合金はありますが、脱炭素は課題があります。

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