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【ブックガイド付き】未来を考えるには「小説」が必要だ
NewsPicks編集部
なあ やぬすパイピング 主に任される
学び 最近の言葉づかい一般に言えるのは、物事を「名詞化」する傾向が非常に強まっている。しかしそれはしばしば、コミュニケーションを空疎なものにするんですね。 平成から「学び」や「気づき」のように、本来は動詞である言葉(学ぶ・気づく)を、あえて名詞にして使う用例が増えました。 でも、その結果として私たちの「学び」は、本当に深まったのでしょうか? 「今日の講義はどうでしたか?」という質問に対して、「○○を『学びました』」と動詞で答えるには、相手の話をそれなりに聴かないといけない。 一方で「いやぁ、『学び』がありました」と名詞で答える分には、何もわかっていなくても、その場を適当に済ませることができてしまう。 加えて、物事を名詞化することは、それを都合よく「コントロールできそう」という錯覚をもたらしがちです。 どうすれば「他人とよりよい関係を築けるか」と尋ねられると、面倒だし、根本的な困難がそこにある気がしてくる。でも、同じことを「『コミュ力』を高めるライフハックは?」のように表現されると、「あ、それならあるかも」と妙に前向きになる(笑)。 「20XX年問題」という表現は、本来は広範で複雑な社会の課題を「単純な名詞」にして、お手軽な解決策があるかのようにパッケージする手法にもなっている。 そう考えれば、本質的な議論がなされないまま、問題が流されがちなのもうなずけます。 日本人はよくも悪くも、これまでのやり方を「続ける」ためなら多少の我慢ができるので、「今いる人が、もう5年間働き続ける」という対策なら受け入れやすい。 逆に苦手なのは、複数の切り口を組み合わせて問題を捉えることで、従来の前提を一から疑ってみるような議論ですね。 昨年気づいたのですが、毎年の大みそかを彩る「紅白歌合戦」は、そうした習俗を現代でも続けるための儀式なんですね(苦笑)。 一年を振り返るイベントのようでいて、「今年を代表するヒット曲」は、序盤かせいぜい中盤でしか歌われない。トリを務めるのは、その年に聴かれたかどうかとは無縁に、「『いつ聴いても』いい歌だね」という曲を持っているアーティストですよね。
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【GO三浦】問われる広告の「透明化」。3つの提言
NewsPicks編集部
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シン・ブランディング 従来のブランディングであれば、企業のコンセプトを決め、それに則したコピーやCM、新聞広告、ポスターといった表現で展開するのが通例だった。だが、実際のところは、ブランドは行動でしか作れない。 もしあなたが「優しい人」と思われたいとする。 それを実現するのは「私は優しい人間です」という自己紹介の言葉ではなく、落としたハンカチを拾ってあげたり、電車で乗り合わせた見知らぬ困った人に席を譲るといった行動でしかない。 美しい言葉や耳障りのいいキャッチコピーなどの表現は、行動によってつくられたブランドを伝えるための手段でしかない。 メディアやSNSが発達しきった今の時代、以前のようにCM、新聞広告、ポスターだけの展開でブランディングが実現できるわけがない。では、どうすればいいのか? 例えば銀行を例に出そう。広告だけではなく、まず重要になるのがアプリやATMだ。 生活者・ユーザーが一番触れる時間が長く、回数も多い。さらに行員の態度、そういったブランドに適した人を選ぶ採用基準、制服、店舗デザイン、社長のスピーチ内容。要するに、生活者との接点すべてとなる。 ブランドを作る上では極めて重要なブランドコンシステンシーという概念がある。すなわち、ブランドの持つ性格、雰囲気の統一感のことだ。 上に挙げたような膨大な量の生活者とブランドの接点を管理し、統一していくことで初めて今の時代のブランディングは完成する。 関係者が迷惑行為をSNSに投稿したり、経営者が失言すれば即炎上もあり得る時代だ。企業と顧客の接点が莫大に増えた現代において、ありとあらゆるタッチポイントを把握してコンセプトをもとにした行動をデザインし、コンシステンシーを保っていく必要がある。 ここまで大規模なブランディングプロジェクトとなると、当然、広告代理店一社で対応するのは不可能だ。 アプリはデジタル会社、ATMは製造会社、行員の態度は教育会社、制服はアパレル会社、社長のスピーチはPR会社、店舗は内装デザイン会社と、さまざまな専門性を持つチームと組んでコンセプトを社会に浸透させて、いや、浸透させ続けて、初めて本当の意味でのブランディングは実現する。 この大規模で異なる専門性を持ったネットワークを束ねるためのハードルは、当たり前だがおそろしく高い。 ブランディングとは究極的には値上げの実現という側面もある。
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【申真衣】人生を豊かにする、死ぬまでリスキリング計画
NewsPicks編集部
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ずっと学び続ける ──申さん自身、これからのキャリアに対するプランはありますか? 申 長く楽しむこと、ですかね。そのためには、自分自身が変化していくこと、困難を選んでいくこと。 周りの人との関係やネットワークも大事だと思うので、自分の強みにフォーカスした専門性よりも、いろんな引き出しを広げていきたいです。 ──目的があるというよりも、その過程を楽しむというイメージでしょうか。 申 確かに、どこかにたどり着きたいというよりも、その過程や状態を楽しむことに自分のフォーカスが移っています。 今は、50歳になっても「より頑張ることを楽しいと思っていたい」という思いが強くなっています。 年を重ねるごとに仕事が落ち着いていくイメージをする方は多いと思うんですけども、 私は年を重ねてももっと頑張れて、困難に向かっていくことにワクワクしていたい。 そんな自分でいられたら、すごく充実した人生なんじゃないかなって。 ──すでに「これがやりたい」というものがあるのでしょうか。 申 今この瞬間はないんですけど、学ぶ姿勢は大事にし続けたいと思っています。 学ぶ、働く、引退するという人生ではなくて、学ぶことも働く中に入れていく。そうしてキャリアがどんどん豊かになっていく。 今この瞬間には成果が表れない何かに、週に1時間でも時間を使うことはすごく豊かなことだと思います。 世の中で素敵な人を見ると、この人のキャリアって今からまねできたりするのかな、みたいな頭のエクササイズをやっています。 夫には、夢見がちだねって言われるんですけど(笑)。 昨今、「なんとかガチャ」という言葉のように環境の要因にフォーカスされがちですけど、自分の力で変えられることもたくさんあるはずですよね。 悪い方を見たらきりがない。だから、自分が変えられることに対して、オプティミズムを持って向かっていく。 そうしていけば、楽しくて豊かな人生になるんじゃないかなと思います。
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