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トルコショック、市場を揺らす
日本経済新聞
Kikuchi Yu金融機関 市場部門
色々材料はでましたが、究極的には金融政策・インフレターゲットの信認失墜でしょう。中銀は前回決定会合で100bps利上げ予想のところ据え置き、インフレーションレポートでは3年間のインフレ上振れ容認。更には今回の急落では口先介入すらしていません。 もっと細かいところでは、オペレーションで金利を19%台まで上げる事も出来ましたが、見送りました。 ここまでの無策は、やはり政治的圧力が働いているとしか思えません。 金曜急落の主因であるエルドガンのスピーチは、皆ドルやユーロ、金を持っている人はトルコリラに両替しよう。これは諸外国からの経済戦争だ、クーデターと同様許す事はできない。金利上昇を主張する勢力は決して勝たない。と市場が失望する事しか言わず、、、。 普通これだれ急落すれば、なんらかの緊急措置を打つかと思いますが、現時点で中銀はだんまり。座して死を待つのか。緊急利上げの場合、政策金利は17.75%に比べて市場の短期金利は23%台まで上昇してます。よって1000bpsくらいが今は市場の目線です。 *ユーロ圏銀行システムへの影響と、アメリカの鉄鋼アルミニウム関税はまだセンチメントの悪化に拍車をかけているに過ぎないと考えます。前者はスペイン イタリア主要行のCDS、後者はトルコ経済に占める割合を見れば影響はまだ限定的です。 次に来たるべきは注目は更なる格下げではないでしょうか。トルコのCDSはもはやアルゼンチンのそれに近いです。仮にCDSが正しければ数段階引き下げられます。
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