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【日本売り】伝説の投資家「ジム・ロジャーズ」に色々聞いてみた
清水 大吾元ゴールドマン・サックス証券 務推進部長(SDGs/ESG担当)
ジム・ロジャースと対談させていただきました!!
僕としては「ジムに日本のミクロの変化を気付いてもらい、日本の可能性を信じてもらう」ということがミッションだったのですが、なかなか簡単ではありませんでした(泣)
でも我々は人口減少、債務の膨張という厳然たる事実から目を背けてはいけませんし、ジムはそのことに関してずっと警鐘を鳴らしてくれています。
そこには、ジムの日本に対する深い愛があります。
彼はうなぎが大好き(笑)だし、日本の現場力に対する評価はとても高いのです。
我々は「誰かがやってくれるはず」とのんびり考えるのではなく、自分たちが覚悟を持ち、痛みを伴う改革をしなければなりません。
資本市場にて企業は投資家とシッカリと向き合ってコーポレートガバナンス改革を推し進め、労働市場にて雇用の流動性を高めることによって従業員のフル・ポテンシャルを引き出し、この国の経済に規律を取り戻しましょう。
そして、「自分の国は自分が守る」という覚悟を持って痛みを伴う改革を進めていきましょう。
次世代にこの国を引き継ぐために、何ができるか?
そんな青臭い理想を掲げながら、私は出来るだけのことをやっていきたいと思っています。
ただの批評家にはなりたくないので、来年の前半からはもう一度資本市場に戻って闘いを続ける予定です。
【激白】大正製薬のMBO価格は「さすがに安すぎる」
清水 大吾元ゴールドマン・サックス証券 務推進部長(SDGs/ESG担当)
直近の価格から50%程度のプレミアムを付けても、5年前に株を買った人は含み損です。株価が何倍にもなる事を信じて、相場の下げに耐えていた株主もいることでしょう。
そのような少数株主の声を大事にする資本市場なのかどうか、これは個別企業の問題ではなく日本の資本市場の在り方の問題なのだと思っています。
是非、そのような観点で議論を深めて欲しいと思っています。
一方で、「株主構成を見れば、こういうことになる危険性があるのは分かってたでしょ?」という指摘もあると思います。
でも海外投資家にとっては、財団がどのような議決権行使をする主体なのか知る事は難しいでしょう。
それ以外の政策保有株主も同様です。
ですので、「安定株主比率」を開示して、その企業の状況を事前に周知させることが大事ではないかと思っています。
それでも買う人は買うでしょうし、だったら買わないという選択をした投資家もいたはずです。
トヨタなど、デンソー株約10%売却へ 7000億円規模=関係者
清水 大吾元ゴールドマン・サックス証券 務推進部長(SDGs/ESG担当)
議決権の24.8%に関して少しコメントしておきます。 会社法第308条において、「株主総会において、 株式持ち合いにより互いの株式を4分の1(25%)以上保有していると、相手企業の株主総会で議決権を行使できないという」規定があります。 これまで24.8%の保有にとどめていたのには、このような背景があったのではないかと思っています。 実際、自社株買いによって25%を超えそうになれば、株を売って25%未満に下げてきたという歴史がありますので。 トヨタグループは、このような規制を誰よりも熟知した上で、キャピタル・ストラクチャーを考え抜いてきたという印象を持っています。
【直言】日本企業復活のカギは「脱・コンサル丸投げ」にある
清水 大吾元ゴールドマン・サックス証券 務推進部長(SDGs/ESG担当)
コンサルをしっかり使いこなしているケースもあるし、サラリーマン・リスクを外部に投げているだけのケースもあるように思います。
問題は後者の方で、社内の出世競争において「×が付かない」ことが良しとされてしまうと、自分がリスクを取らずに外部にリスクを投げる(外部がこう言ってたので、結果がどうなったとしても私の責任ではありません的な感じ)ことが合理的な選択肢になってくる。そうなってしまわないように、リスクを取って成功したら評価する、たとえ上手くいかなくても再チャレンジを奨励するという企業文化に変えていく事が一番大事であるように思います。 外資系で働いていると、「リスクを取らないことがリスク」であることをヒシヒシと感じていました。
フジテレビ、旧ジャニーズ事務所への忖度を事実上認める「気遣いや配慮は報道にもあった」
PBR1倍へ不動産売却、企業と信託が検討 みずほ件数8倍
清水 大吾元ゴールドマン・サックス証券 務推進部長(SDGs/ESG担当)
上場企業は不特定多数からリスク・マネーを集めているのだから、そのような株主の「思い」を感じれば、休眠資産を売ってもっとリターンが見込める投資(時には自社への投資である自社株買い)へ振り分けるというのは当然の流れでしょう。本来、PBRとかROEという枝葉末節の話ではないはずです。
後は、アメリカ的に単一ビジネスで説明責任をしっかりと負わせ、頻繁な企業の破綻と再生を通じて経済を活性化させていくという考え方と、日本的な「企業は存続しなければならない」というマインドからの、コングロマリット化をどのように考えるかという視点があります。(この根底にはもちろん、日米の雇用制度の違いがある)
これはバランス問題だと思いますが、コングロマリット化が経営者の甘えに繋がってしまっている昨今の状況を鑑みると、日本においてはもう少しビジネスを絞り込むべきではないでしょうか。
【JTC必見】エリート主義のNTTが、年功序列をぶっ壊す理由
清水 大吾元ゴールドマン・サックス証券 務推進部長(SDGs/ESG担当)
米国の投資銀行で働いてきた経験で言うと、ジョブ型が全てにおいて優れているとは思いませんが、社会の価値観が大きく変わるタイミングにおいて日本型の雇用制度では自ずと限界があることは明らかでしょう。
明確な答えが存在しない社会においては、中間管理職に対するリーダー教育を通じて、自社の存在意義を打ち出す為の企業文化の醸成が必須になるはずです。
ここでリーダーがどういう存在なのかに関して、稲盛さんと一緒にJALの再生を手掛けられた大田嘉仁さんの以下の言葉が本質を言い当てているように思います。
「リーダーは、どんな困難に直面しても逃げずに真正面から取り組む勇気があって、また部下や仲間を大切にする優しさをもっている。さらに常に謙虚で努力を怠らない。」
このようなリーダーは、自分の心を高めようと常に謙虚に努力した結果として辿り着けるものであり、無駄に年齢を重ねたからといって辿り着けるものではありません。
ここに、日本型の年功序列の一番の問題点があるのではないでしょうか?(要は、リーダーの資格のない人を昇進させてきた。)
一方でイロイロな職場を経験するジェネラリスト型も十分に意義があると思いますので、日本型の良いところは残しつつも「年齢や職歴に関係なく、リーダーの素養がある人をしっかりと昇進させる」という点にこだわりを持ち、日本発で最適な人事・報酬制度を打ち出していければ良いですね。
NTTさんの取り組みが、その先駆けとなる事を期待しています。
一方でNTTさんの場合は、GAFAというグローバル巨人との人材獲得競争の中で必然的に出てきた取り組みでしょうから、この流れがインフラ企業や内需企業にも広がっていく事を期待してやみません。
【解説】なぜ今、イスラエルは「戦争」になっているのか
清水 大吾元ゴールドマン・サックス証券 務推進部長(SDGs/ESG担当)
アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲さんの言葉を、今一度噛みしめたい。
”信頼は一朝にして築かれるものではない。利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。それは武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。私たちにとって、平和とは理念ではなく現実の力なのだ。私たちは、いとも簡単に戦争と平和を語りすぎる。武力行使によって守られるものとは何か、そして本当に守るべきものは何か、静かに思いをいたすべきかと思われる。”
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/578546/
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