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暴言など教職員「不適切な指導」 67教委の3割で処分基準に明記なし
村中 直人Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
本件、コメント取材していただきました。
『教職員による児童・生徒への暴言など不適切な言動や指導を、懲戒処分の対象として処分基準に明記していない教育委員会は、都道府県・政令市の67教委のうち19教委で、約3割に上る』との、地道な取材成果が報道されました。
今回の記事には記述されていませんが、この基準地方による格差がかなり大きい傾向があるようです。つまり、意識の進んだ地域とそうでない地域の落差が大きくなっているように思います。
コメントとして取り上げて頂いたように、処分基準を統一し明確にすることは非常に重要ですが、根本的に加害的対応が生まれにくい教育システムへの転換が必要となると考えます。
【超入門】ビジネスパーソンの、生きづらさの正体
村中 直人Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
本記事でニューロダイバーシティについて取材して頂きました。とても真摯にわかりやすくまとめて頂き、ありがたいです。
ニューロダイバーシティという概念は、自閉スペストラム者の社会運動から生まれましたが、決して発達障害をポジティブに表現するための言い換え概念ではありません。
実は確認できる最も古いとされるニューロダイバーシティの記述の時点でこう述べられています。
「私たちの社会がニューロダイバーシティをより広く理解するようになれば、私たち人類全員が恩恵を受けることになるでしょう」
一人一人の多様性を脳や神経、認知の個人差から捉えて社会に活かす試みが、これからのビジネスシーンに求められるようになるはずです。記事にもありますが、ニューロダイバーシティは本来、ダイバーシティ経営のど真ん中のテーマです。
発達障害などニューロダイバーシティのメリットを企業が得るには - 発達障害ニュースのたーとるうぃず
村中 直人Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
もはや私の専門ど真ん中なのでコメントします。
本記事でのニューロダイバーシティの用いられ方は、発達障害などのニューロマイノリティ(神経学的少数者)をいかに企業で戦力化するかという、狭義のニューロダイバーシティの文脈で書かれています。
諸外国のこういった取り組み自体については、私も全面的に賛成なのです。ですがこういった取り組みのみがニューロダイバーシティの考え方であると強調されすぎることで、こういった大企業で求められるような知能と技能を持つ「知的エリート」のみが恩恵をうけているという批判があることも知っておくべき側面かと思います。
私個人としての考えとしては、日本においてニューロダイバーシティな取り組みを進めるときは、すべてのスタッフに内在する脳や神経由来の「違い」を視座に入れた、広義のニューロダイバーシティ視点を持ち込むほうがうまくいきやすいと思っています。
日本の競争力「過去最低」世界30位の衝撃、衰退の根本原因を示そう
村中 直人Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
長らく教育分野にいる心理士として、ここに書かれている教育提言には強い違和感を感じざるを得ません。
>西南学院大学の山村英司教授らの研究からは、幼少期に団体スポーツをした日本人は、他人を信頼し、競争を肯定し、自由貿易を支持する傾向が強いことがわかっている。
>つまり、幼少期にスポーツを通じて多様な人々と接することで、多様性を尊重し、外国に対しても開放的な人間になれる可能性を示している
いくらなんでもこじ付けが過ぎます。
競争を肯定し自由貿易を支持することと、多様性を尊重し外国に解放的になることに因果関係があるというデータは存在しないでしょうし、個人的にはまず有り得ないと思います。
子どもたちが多様性に開かれて欲しいと願うなら、多様性と程遠い現状の教育制度を根本的に変えていくことや、日本の難民政策問題や技能実習生問題、外国にルーツを持つ子どもたちの教育問題などを子どもたちに伝え、子どもたち自身が国際社会における日本のあり方を考えていけるような教育が求められるだろうと思います。
「男の子らしさ・女の子らしさ」を子どもに刷り込んではいけない理由
村中 直人Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
子育てにおけるジェンダーに関する信田さよ子先生の論考。内容についてはとても大切なことを述べておられます。巧妙に組み込まれた、男のらしさ、女の子らしさの刷り込みが、生きにくさを生んでしまう構造は確かにあると思います。
この点に関して私は、最終的に脳や神経の性差の視点が必要になると思っています。つまり男らしらや女らしさの科学的根拠の話です。
私は脳科学者ではないのでそこが専門ではないのですが、私が学んだ中で最も重要な知見は
「脳のデータだけでは性別を100%判定することは誰にも出来ない」という事実だと思ってます。
確かに男女の脳の平均を取ると明らかな性差があります。脳の形からして違っているという論文も見たことがあります。しかし、それ以上に重要なことは「個人差があまりにも大きい」ということ。
数学的にいうなら、平均には明確な差があるがデータの分散がとても大きいということです。
結論、『個性(個人差)は性差を超える』です
ここテストに出ますよ、忘れないでください笑
Google Glassで自閉症の子どもにコミュ力を。顔認識ソフト組み合わせ話し相手の感情を通知
村中 直人Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
Google Glassと顔認識ソフトウェアを組み合わせ、自閉症など発達障害を抱える子どもたちに、相手がいまどんな感情を持っているか情報を提供する治療的ルーチンを開発、というニュース。
これ、少なくとも知的障害のないタイプの自閉症の人に関しては感情の提示は蛇足かつマイナスな気がします。記号化された感情表記を絶対的なものと学習することが促進されそうで、思春期以降の社会適応を考えるとこれは厳しいかと。
表示は、ソーシャルキューのハイライトと、他者の氏名、後は会った回数なんかが出たらいいなと思います。
確かに自閉症の人たちの特徴の1つにソーシャルキュー、社会的な情報への注意が自然には向かないことがあげられます。要は表情が読めない以前に表情に注目しないという傾向。そして実は表情に注意が向けば読める人も多くいます。
ソーシャルキューに意識向けないと生きにくい場面があることも確かで、そういう時にこういうツールが注意の向け先をガイドしくれるのは助けになるかなと思います。
こういうツールのいいところは、機能をオフにすることも出来るはずで、ソーシャルキューを気にしなくていい場面なら切ればいい。
一番言いたいことは、知的に遅れのない自閉症者が社会で生きやすくなるためには、自分のことや相手のことを試行錯誤しながら「考える力」を支援することが大切なのではということです。
安易な答えの提供は、考える力を伸ばしません。
飲めばモラルが向上するクスリ「道徳ピル」をご存じか
村中 直人Neurodiversity at Work 株式会社 代表取締役
オキシトシンやリタリンについて、この記事では触れられていない重要点があります。
この記事ではすでにオキシトシンの効果に完全なエビデンスが得られているかのように書かれていますが、そうではありません。
現在様々な研究がなされており、その中心は自閉症の治療薬としての研究です。そちらの研究ではオキシトシンには偽薬効果が高いことがわかってきています。
偽物でもそれがオキシトシンとして説明されると共感性や社会性の面で効果が見られるということです。
つまり、薬効としては小さいということになります。
次にリタリンですが、これは現在ADHDの薬としては使われていません。現在は、同じ成分のコンサータが使われています。違いは徐放剤であることです。つまり薬効がゆっくりと効くように設計された改良版です。こちらはスマートドラッグとして使われているということはあまり聞いたことがありません。
いずれにせよ、向精神薬をサプリメントかのように一般の人が使用するのは、私個人としてはメリットよりデメリットが大きすぎると思います。
NORMAL
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