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【クロエ】稀少疾患特化型の被験者募集サービス開始
HEADLINE NEWS – 薬事日報ウェブサイト
一般的な抗うつ剤、子どもや十代の若者らに効果なし 研究(AFP=時事)
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牧 大輔3Hメディソリューション株式会社 3Hライフサイエンス研究所長
本件、すでに2003年に英国の規制当局から発表されている内容の論文化なので、専門医の皆さんや臨床現場の方はご存知の方も多いと思います。 日本でも小児を対象として抗うつ薬の処方については、2013年に添付文書が改定され、日本うつ病学会から見解が出されています。 【参照】日本うつ病学会:大うつ病性障害の小児に対する新規抗うつ薬の投与にかかる添付文書改訂に対する見解 http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/toppdf/PMDA_kaitei_seimei.pdf そこには野村さんが仰る通り、日本では小児を対象とした同領域の臨床試験が行われておらず、海外データに頼らざるを得ない日本の現状が見て取れます。 英国規制当局の発表によると、フルオキセチン以外の抗うつ薬は、小児への使用においてベネフィットがリスクを上回らないとしています。使用には、十分注視してね、という内容です。 そして最後に「そして何よりも重要なことは、プラセボ効果が実薬との差が出ないほど高いことを小児の大うつ病性障害の特徴として理解し、発達的側面や心理社会的状況を含めた多面的な見立てのもとに、まずは心理社会的支援を実施し、必要に応じて薬物療法を検討するという基本的な治療姿勢です。」と締めくくっています。 Sakamotoさんの仰る通り、薬だけ、精神療法だけではなく、その両方が、この領域における大切な治療の方針となっています。薬はとても大切な治療手段ですが、使い方を誤ると毒になるという典型例だと思います。
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