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スマホ依存・ネット中毒「子供の脳への有害性」
NewsPicks Studios
村山 安寿マウントサイナイ医科大学客員研究員•東北大学医学部6年
スマホがこれまでのテレビやゲームと違う点はコンテンツの豊富さとそれが受動的に流れてくるところだと思います。 自分も小学生の頃はポケモンをやりたくて、新作が発売されたら全クリするまでは学校休んだりしてましたが、たいてい一度クリアすると飽きるんですよね。けど、ゲームみたいなハードなコンテンツは新しいのを買うと数千円はするしのでそうそう簡単には買えない。ゲームばっかりやってるとだんだん眼精疲労で頭も痛くなってくるし、他のゲームも同じようなストーリーパターンばかりでつまらない。 それでゲームが飽きた頃にちょっと勉強やってみると、それまで全く勉強してこなかった分だけ、勉強はやればやるほど出来ることも増える。一方で分からないことは知らないことが出てきて、自分は学ぶことの面白さを知ることが出来ました。そして、勉強ができると良い中学高校大学に行けて、学費も無料になるし、奨学金がもらえて生活費も安くなる。この経験がある種自分にとっては成功体験になりました。 一方で、YouTubeやネット、スマホアプリは海のものから山のものまで有象無象のコンテンツがとにかく溢れかえってる。そして、刺激が市販されてちゃんと作り込まれてるテレビゲームほどは強くないんですよね。ずっとダラダラ何も考えなくても無限にコンテンツが流れてくる。 そして、このコンテンツは本当に有象無象なんですよね。 スマホを1時間しか使わない子供たちが一番偏差値が高いって話のときに、この番組では子供の自制心が優れてるから勉強も出来るって主張されていました。この説は自分には少し違和感があります。子供達がそんなに自分から「スマホを使わないぞ!!」って自制してるのでしょうか? 自分には、その子供たちは単純に興味がないだけなんだと思います。それはいわゆる典型的なYouTubeコンテンツを冷めた目で見てるからという説もあるんじゃないかなって思います
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【教育】なぜ米国の小学生は「マインドセット」を学ぶのか?
NewsPicks編集部
村山 安寿マウントサイナイ医科大学客員研究員•東北大学医学部6年
自分もアメリカの教育?文化?の全てを肯定することは全く出来ませんが、Debugは良いですね。 自分がアメリカで学んでてすごく居心地が良いのは、誰も自分のやることに指図してきたり、干渉してこないことです。 他人は他人、自分は自分の精神なので、日本のようにあれこれ何の役にも立たない恩着せがましいアドバイスをしてきたり、他人の足を引っ張るための小言を言ってくる人を見かけません。 これは逆に、自助努力を過分に要求する実力至上主義の裏返しでもあるので、何か出来なくてもそれは自分の努力が足りないからと考えられてしまいます。それでも、自分はこっちの方が気楽です。 日本にいると出る杭は打たれるの文化なので、少しでも目立つ人は周りの人たちがあれやこれやと足を引っ張ってきますよね。しかし、今の国際社会はむしろ他人にはない専門性や個性を重視しています。日本もゼロイチ人材の育成をなどと言ってますが、そんなダブルスタンダード上手くいくはずがないと思っています。 自分は1年前に昔いた日本の研究室をパワハラモラハラアカハラその他諸々のハラスメント地獄で辞めて、今はアメリカの研究室で研究活動をしていますが、今だに昔の日本のラボの人たちから、「お前は恩知らずだ〜」だの「誰のおかげで今があるんだ〜」云々とメールが届きます。迷惑です、と伝えても効果がありません。 日本にはDebugが通じないおじさんたちが(特に流動性が低く容易に職業規範がより広い社会規範や倫理より優先される医療界、医学界には)沢山いるので、注意が必要ですね。
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オープンイノベーション時代、日本企業の逆転の一手とは?
村山 安寿マウントサイナイ医科大学客員研究員•東北大学医学部6年
一件あたりの研究費が260万円って話をしていましたが、これは単純に金額を増やせば良くなるってわけでもないのが難しいですね。 日本の研究者たちも、逆にこれくらいの数百万レベルの研究費で出来る研究に慣れてしまっています。数百万で良い研究は出来ても、数億円の研究プロジェクトをオーガナイズする力が他の欧米諸国の研究者と比べると日本人研究者は少ないと感じてます。日本人研究者は数億円レベルで出来る研究のイメージがつかないんです。 大学の事務職員も同じです。たとえ急に数億円、数十億円というレベルの研究費がもらえるとなっても、一部の限られた旧帝大などは莫大な研究費ももらっていますが、それ以外のほぼ全ての私立•国立大はそんな多額の研究費をもらった事がありません。 だから、事務手続きや書類作業も全く慣れていません。そのせいで単純に多額のお金を積んでも、大学事務側の仕事が遅いこともあり、タイムリーな研究ができません。これはコロナ禍の際に特に際立ちました。AMEDなどの国の機関から数億円の研究費が優秀な研究者に配分されましたが、大学側の事務作業が滞ったせいで研究は大きく遅れた例がありました。日本がコロナ研究で他の先進国たちと比べて大きく後塵を拝した理由の一因だと思っています。 特許に関しては、日本もアメリカのバイドール法を真似た法律がありますが、まぁアメリカと比べると研究者の起業家精神は雲泥の差がありますね。欧米の研究者たちはPIになった瞬間から常に自分で起業して、研究成果で特許取得することを念頭にしてます。 研究者は失敗した時にどうするのかって話は、自分の経験から語らせてもらうと、研究で失敗しても立ち直れる(立ち直れた)人だけが研究者になれるんだと思ってます。 大学院で修士や博士課程で学ぶと、ほとんど全ての学生が自分の研究が全く上手くいかない、どうしたら良いのかわからないって状態を経験してるはずです。 そこで、もう無理だな、、、って思った人は研究者の道は諦めて一般企業に就職してる人が多い気がします。自分も初めての研究は全然ダメで、人生で初めて書いた原著論文は28個のジャーナルからリジェクト食らって、29個目に投稿したジャーナルに掲載されました。 自分が良いと信じる研究をやっても他人から評価されないことなんて当たり前なわけで、いちいち失敗(?)を気にするなんて時間の無駄です。
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ノボ時価総額がテスラ超え、新たな肥満症薬の臨床試験好結果で
Reuters
村山 安寿マウントサイナイ医科大学客員研究員•東北大学医学部6年
GLP-1 receptor agonistは肥満症について各国で適応拡大が承認されたことで株価も大きく上がり、世間の注目も浴びてますが、その効果は糖尿病や肥満症だけに留まりまらないという結果が出てきてます。 最近のフェーズ1だかフェーズ2試験の結果からGLP-1は脂肪肝やNAFLDにも有効と言う結果が出てきてます。すでにノボを中心にGLP1のNASH、NAFLDなど肝臓疾患に対する国際共同治験が進んでおり、私はそっちの方面にも注目してます。ここ1〜2ヶ月以内でアメリカ医師会のJAMAやJAMA Internal Medicine誌から各種血糖降下薬と脂肪肝のクラス別の効果比較をした臨床試験結果が数々発表されており、世界の医学界で非常に注目されている最先端の分野です。 特に韓国のデータを使った観察研究の結果は注目に値するものでした。経口GLP1やSGLT2阻害薬が上市されたのはまだこの10年ほどです。トカゲの毒から見つかったGLP1薬の一つエキセナチドが臨床応用されたのすら2005年くらいからだったと思います。それ以前はアマリールやオイグルコンなどのSU薬が頻繁に使われてました。しかし、SU薬の副作用によって中性脂肪が増加し、脂肪肝になる糖尿病患者さんも多くいました。高脂血症や脂肪肝は心臓病や冠疾患、腎不全発症の高リスクになります。十数年前の糖尿病治療は、薬のせいで逆に腎不全や透析導入につながるような治療法しかなかったわけです。糖尿病で死ぬか、糖尿病薬で死ぬか、どっちが先かという世界です。 そんな糖尿病治療の常識を大きく変えたのがGLP1やSGLT2薬でした。今ではアメリカ糖尿病学会のADAガイドラインでもGLP1, SGLT2、メトホルミンの3剤はファーストラインに推奨されています。GLP1の快進撃はまだまだ終わらなそうですね。 追記 STATからオゼンピックの腎臓病の進行抑制効果が報じられてました。確実に近いうちに適応拡大につながりますね。 https://www.statnews.com/2024/03/05/novo-nordisk-ozempic-kidney-disease/
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政府肝いりの復興拠点 国内トップ級の給与でも研究者集まるか未知数
毎日新聞
村山 安寿マウントサイナイ医科大学客員研究員•東北大学医学部6年
浪江は私にとって個人的に強く思い入れのある場所なので、ぜひ何かしらのきっかけでさらに復興が進んでくれたらと思っていますが。ちょっと的外れな気がしますね。 いつものごとくハード面に大金を使うのも良いですが、あまり上手く行ったケースを知りません。特に給料は最大3500万円と言いますが、日本の旧世代的なアカデミアの雰囲気と自由度の低い医学界を考えると海外の優秀な学者が日本で働きたいとは思わないと思いますね。 どうしても自分の専門である医学領域しかわかりませんが、このような放射線医学の研究には必ず現地住民を対象とした実地研究が必要不可欠ですし、このデータにこそ高い価値があります。しかし、震災から10年経って今更海外や国内の他の場所から金だけで雇われて研究者が集まってきて、いきなり福島の住民にデータよこせ、検査させろ、と言っても当然住民は協力してくれないでしょう。現地住民と研究者との間には信頼関係が必要です。 震災後数年間どことは言いませんが某旧帝国大の研究チームが被災地の調査研究をやってましたが、だんだん研究に協力してくれる被験者の数は減っていき長続きしませんでした。そりゃ、いきなり被災地に見ず知らずの研究者が来て、最近死にたいと思うことはありませんか〜?とかいうアンケートを何回もしてくれば協力する気も失せます。人とはそーゆうものです。 放射線科学・創薬医療、放射線の産業利用というテーマからは少し脱線したかもしれませんが、震災から10年以上経った今から住民との信頼関係をどう構築して研究を発展させるかは課題になると私は思ってます。どうなりますかね。
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