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【楠木建×山口周】センスを高める働き方、学び方の極意
NewsPicks編集部
渡辺 隼太株式会社リンク・アイ 代表取締役
センスには成功や勝ち負けという概念がない。 故に勝ち負けの世界で生きていると磨かれにくい。 だからこそ、センスを磨くには、 自分で土俵を決めて自分なりの基準を 持ち続けるしかない。 加えて、身近な人の中で感性のいい師匠を特定し、 観察し、とことん真似てみること。 一長一短でセンスは磨かれないということ。 <抜粋> 「スキル対センス」のタグの話に戻ると、センスはスキルと違って、「成功」や「達成」がない。これが大切なポイントだと思います。 センスには、どこまで突き詰めても、「成功」や「勝った」という概念がありません。スキルは微分的な思考と親和性が高い。TOEICの点が大きく上がったとか、資格試験に合格したとか成功体験を持ちやすい。 しかし、センスは長い時間幅の中で醸成されていく積分的なものです。だから、成功、失敗、勝ち、負け、終わり、他者との比較がない。だから長続きする。 職場にいる「これは」という人を観察する。それこそ一挙手一投足を見て、「何をして、何をしない」のか、その理由までその都度、自分で考えてみることです。 スキルであればTOEIC 500点よりも600点のほうがいいに決まっています。つまり、スキルには外的に与えられている基準がある。 一方、センスの基準は千差万別で、方向性もそれぞれ異なります。ですから、センスは自分で土俵を決めて、自分でこういうものがいいことだと、自分で基準みたいなのを持っていないと、磨きようがないと思います。 師匠選びの段階から、この人みたいになりたいという自分の好みが入っているんだと思いますが、基本は能でいう「守・破・離」です。 初めのうちは、師匠を丸ごとまねしてみる。例えば、メモの取り方だけでも非常に役立ちます。僕自身の若い頃を振り返ると、教授会に出たとき、「この人いいな」と思う教授の横に座ってメモの取り方をいつも観察していました。
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【楠木建×山口周】センスのベースにあるのは、「人間観察力」
NewsPicks編集部
渡辺 隼太株式会社リンク・アイ 代表取締役
リーダーに必要なのはスキルよりもセンス。 スキルを重視しすぎたり、 役職が上がって相手を考える頻度が減ると、 センスが身につきにくくなる。 センスは佇まいに現れる。 意外と上司や同僚よりもスタッフ系の人の方が 人のセンスに敏感というのも納得。 スキルは比較的クローズドなシステムなので、相手や状況がどうであれ、ある程度まで文脈から独立して機能する。 しかし、センスはオープンなシステムです。相手次第で変わっていく。性質が大きく異なるので、スキルだけを重視すると、かえってセンスが身につかなくなるのかもしれません。 裏を返すと、相手が今何を欲しがっているのかを考える必要がなくなる。自分の仕事の価値に対する感受性を阻害する面も出てくるのかもしれません。 それこそ、一本のメール、ひとつの指示、メモの取り方、会議での発言、仕事の段取り、ありとあらゆる一挙手一投足のすべてにその人のセンスが表出しています。 同僚や上司ではなく、むしろ秘書やサポートの仕事をしている人のほうが、能力測定は信用が置けますね。 センスのある人の周辺では、同じくセンスのある人が再生産されるという構図があるかもしれません。「弟子」とか「書生」とか「カバン持ち」という方法論が昔からあるのはそういう理由だと思います。 未来予測にしても、インサイド・アウトで発想する人はアプローチが違います。「完全な未来予測はできない」と割り切り、その上で自分なりの関心に沿って、将来のストーリーやロジックみたいなものを考えます。
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