【楠木建×山口周】センスのベースにあるのは、「人間観察力」
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リーダーに必要なのはスキルよりもセンス。
スキルを重視しすぎたり、
役職が上がって相手を考える頻度が減ると、
センスが身につきにくくなる。
センスは佇まいに現れる。
意外と上司や同僚よりもスタッフ系の人の方が
人のセンスに敏感というのも納得。
スキルは比較的クローズドなシステムなので、相手や状況がどうであれ、ある程度まで文脈から独立して機能する。
しかし、センスはオープンなシステムです。相手次第で変わっていく。性質が大きく異なるので、スキルだけを重視すると、かえってセンスが身につかなくなるのかもしれません。
裏を返すと、相手が今何を欲しがっているのかを考える必要がなくなる。自分の仕事の価値に対する感受性を阻害する面も出てくるのかもしれません。
それこそ、一本のメール、ひとつの指示、メモの取り方、会議での発言、仕事の段取り、ありとあらゆる一挙手一投足のすべてにその人のセンスが表出しています。
同僚や上司ではなく、むしろ秘書やサポートの仕事をしている人のほうが、能力測定は信用が置けますね。
センスのある人の周辺では、同じくセンスのある人が再生産されるという構図があるかもしれません。「弟子」とか「書生」とか「カバン持ち」という方法論が昔からあるのはそういう理由だと思います。
未来予測にしても、インサイド・アウトで発想する人はアプローチが違います。「完全な未来予測はできない」と割り切り、その上で自分なりの関心に沿って、将来のストーリーやロジックみたいなものを考えます。
注目のコメント
同じ本を何回読んでも常に新しい発見がある、という話をされる方がよくいらっしゃいますが、インサイド・アウトが出来ているのでその時の関心によって新発見があるのでしょうね。アウトサイド・インで最新のニュースをただ読むことにばかり時間を使うより、インサイド・アウトで名著から再発見をすることも意識した方がいいですね。最新のニュースも、自分の関心を通して見れば、最新のニュースという具象からエッセンスを抽出して自分の感心領域に応用が出来ますので、インサイド・アウトになりますが、ただ読んでるだけだとホントただの知識で知恵に昇華されないですね。
ビジネス的なセンスは、目の前の人の機微だけではなく、社会的な流れ、流行に対する機微も同様だと思います。
アウトサイドインの事例中心の考え方では出てこない、将来のストーリーやロジックを考えるインサイド・アウトの考え方ができる人が貴重になってきていると思います。
>見てくれている人の機微を読み取れるんです
>相手の目つき、目の動き、ページのめくり方など、もう全部が情報です。そういう情報から、この人の心の中で今どんな感情が生まれているかを感じ取るしかありません。「センス」という一言で片付けない。
センスがいいと言われている人、自分が思う人がいたら、なぜそうなのかを考える。
よく観察して具体的なポイントを見つける。そして自分に合うことを活かす。
表面的に違っても、本質は同じことが多い。手段の違いがわかると、自分のスタイルをつくる参考にできます。