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大水害の発生と、森林は関係あるのか(田中淳夫)
田畑 直株式会社百森 代表取締役
2017年の記事ですが、災害のたびに見直しておきたい。
災害というのは要素が多く絡む話なので、その中で山林がどういう割合をどういう因果関係で占めているのかはかなり曖昧です。その曖昧であるという事実に目をつぶったまま、「なんとなく」で山林の機能について崇めたり批判したりしかできていないのが現状です。
「人工林のせいで/しっかり手入れしてたおかげで」
それではいつか山林管理の仕事はただ皆で幻想を信じるだけの宗教になってしまいます。曖昧さを排除するのか、それとも曖昧さと自覚的に上手く付き合うのか。どちらでも良いので、やり方を変えないと山林管理は仕事して成立しないのではと考えています。
林業の再生担う新制度の課題
田畑 直株式会社百森 代表取締役
乱暴に言うと「儲かる山は市町村が集めて林業事業体に預ける&儲からない山は市町村が自然林に戻す」という制度がこの国会で成立しました。市町村の責任範囲が広いので、林務に人員をほとんど配置していない自治体はかなり困ったことになりそうです。記事では人材不足以外にも説明責任という課題が出ていましたが「森林の集約がどの程度進んだのか」以前に所有者や境界すら分からなかったりすることが多そうです。そういった実態をうまくコミュニケートしていくことも(おそらく林務分野にほとんど造詣のない)新しい自治体担当者には求められるので、ホント大変そうです。うちの会社で色々とお手伝いできるようになれればと思っています。
ついでに言うと、この記事で面白いのは「森林を適切に管理することは地球温暖化対策として重要なうえ、保水力を高めて土砂災害を防ぐ効果もある」としておきながら最後は「成果が上がらなければ新税を廃止すればいい」と締めているので、結局やらなくていいんかーいというところですね。
環境配慮の木材活用広がる マックや森永など食品・外食で普及
田畑 直株式会社百森 代表取締役
木なんていくらでもあるのだから、どこのものを使っても同じ!という意識だと山もすぐにウナギなんかと同じような状態になることは歴史から見ても明らかなので、持続可能な林業を条件にしているFSC認証の利用が広がるのは良いと思います。西粟倉も「百年の森林構想」に加入している山はすべてFSCのグループ認証を受けていますので、単純に嬉しい。ただ、林業と製材、更には流通がそれぞれ分断されてしまっている業界ではあるので、こういった流れで生じる価値がどこまで山林に還元されるかは気になります。
こういうCSR的な話は一般的に「悪」とされる企業は動きが見えやすいですね。自然=「善」というイメージを活かして、良いパートナーになれると良いんですが。
NORMAL
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