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さすが!漫画家のペンさばき 熊本県水俣市出身の江口寿史さん 湯出小150周年記念式典でライブスケッチ
飯嶋 秀治九州大学 教授・人間環境学研究院人間共生システム兼統合新領域学府ユーザー感性スタディーズ専攻
1969年生まれの私たちの世代の少し上の世代は『すすめ‼︎パイレーツ』の世代、私たちが『ストップ‼︎ひばりくん!』世代だったかと思う。
『少年ジャンプ』の顔のような人気漫画だった。漫画の流行は少しずつ、別の作家が現れてきたけれど、イラスト・スタイルな漫画の走りだった。
時を経て、水俣駅で江口寿史のポスターやマンホール、カードを見かけるようになり、江口さんが水俣出身だと知り驚いた。
高度経済成長期の公害と、バブル経済期のアイコン漫画、その2つが絡まり合って、さらに35年も経てこうした自覚と認識に至るとは。
それにしてもこの世代になると還暦を迎えてもまだまだ若い。新作漫画の媒体がどこになるのか分からないが、待望したいと思う。
「ボヘミアンな科学者」の遺言状
飯嶋 秀治九州大学 教授・人間環境学研究院人間共生システム兼統合新領域学府ユーザー感性スタディーズ専攻
グレゴリー・ベイトソンは不思議な研究者だ。イギリス、オクスフォードの名門に生まれ、生物学者として若くしてデビュー、その後民族学者として、ニューギニア、バリ等でエスノグラフィをまとめ、戦後は精神医学の民族学者に、そうしている間に、言葉の文脈の理解を追って、コミュニケーションの生態学者になってしまった。
佐藤良明さんはベイトソンの翻訳者にして、その思考を体得した第一人者で、ベイトソンが日本でこんなに読まれたのは佐藤訳の柔らかさに依るところも大きい。対談ではあまり自らを語っていないが、浅田彰・花村誠一との鼎談は本来中沢新一も参加予定だった(『ダブルバインドを超えて』)し、この数年で主要著作の岩波文庫化を果たすまでに、本人も東京大学を早期退職し、インディペンデント・スカラーになってしまった。
原著はアメリカで1970年代にスチュアート・ブランドらに影響を与え、東海岸のサイバネティクスが西海岸の『ホール・アース・カタログ』を経由して、シリコン・バレーを準備したが、佐藤さんの翻訳は1980年代に登場し2000年代までハードカバーの読者を獲得したが、その1人が吉本隆明だったし、対談のなかでは落合さんだったと語られている。この対談がNewsPicksというメディアで準備されたのも思想の分肢として興味深い。
まさか対談のなかで、佐藤さんのメタローグが準備され、生成AIの話にまで飛び出してくるとは。この対談で、ベイトソンがまた新たな文脈で語られる準備ができたかもしれない。新しい世代のベイトソン論としては、ドミニク・チェン等も言及している。資本主義の最中にありながら、その人間環境の関係に目を凝らすベイトソンの視点は、これからどこへ向かうのだろうか?
テーマは「月経」。台湾にできた、新時代の博物館
飯嶋 秀治九州大学 教授・人間環境学研究院人間共生システム兼統合新領域学府ユーザー感性スタディーズ専攻
今度行く予定の施設です。文化人類学では参与観察の方法を取るので、月経研究会に誘われて、さて、どこからどう参与したものか?と何度、ドラッグストアの生理用品前に佇んだことか…。「いやいや50代のおじさんがこのコーナーで佇んでマジマジと見ていたら変態って思われる」、という自意識に打ちのめされ、そうだ、写真撮影して後からゆっくり見よう、とスマホを取り出せば取り出したで、「いや、こんな所誰かに見られたら、それこそ変態だ」とコーナーに追い詰められました。先日は男性用尿もれパットを装着。しかし授業で体験を報告したところ「その体験はずいぶん違う」と、ごもっともな声。そんな私ですが、しかし、台湾まで行かないと分からないの?という気はします。日本ではフェムテック・フェスに向かうのが興味深いですが。
死亡が確定のプリゴジン氏「私を殺した方が」 生前の動画がSNSに
飯嶋 秀治九州大学 教授・人間環境学研究院人間共生システム兼統合新領域学府ユーザー感性スタディーズ専攻
国際政治的には具体的に誰が、どこの組織から、という話になりがちですが、その判断の術から離れた人間で、そうした判断がつかなくとも、本件から深く学ぶ事は可能だと思います。
本件で深く読者が記憶に留めるべきは、彼らが搭乗した飛行機が、誰が仕組んだにせよ、半ば公然と殺害されており、現代の人類の安全や人権の感覚が未だにこの程度でしかない、という深い絶望感ではないでしょうか。
半ば、というのが、機上で殺害された事で、地上の可視的な監視機構には引っかかりにくく、その分、読者には他人事に感じられる技術が介在しているためです。
安全と人権が技術と殺人により凌駕されてしまう事態。これが現在の人類文明の程度なのか、と。
中国、日本水産物輸入を全面停止 処理水海洋放出に「強烈な非難」
飯嶋 秀治九州大学 教授・人間環境学研究院人間共生システム兼統合新領域学府ユーザー感性スタディーズ専攻
60年以上前、熊本県不知火海沿岸が有機水銀に浸された時、現地では魚介類を食べた生物が水銀暴露し、周囲では魚介類が売れなくなり、漁業者たちは県境を越えて魚介類を販売し、その被害が山間部にまで及んだ事がありました。その事件での裁判は現在もなお続いています。
今回、中国のみならず、水産物輸入停止する国が複数出現しることには驚きませんし、自国民を安全基準で擁護する政治的判断は生じるでしょう。心配なのはその後です。サプライチェーンが不明な水産物がどこに行き着くのかを考え、対応する必要が出るでしょう。
参照1: https://www.businessinsider.jp/post-273270
参照2: https://www.videonews.com/interviews/20230824-richmond
月経テクノロジーのラディカルで開放的な未来
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