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2017年「ベスト経済書」第1位受賞記念 『「原因と結果」の経済学』著者インタビュー - 「原因と結果」の経済学
津川 友介カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 助教授
ピックして頂きありがとうございます。光栄なことに、私たちの「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社)が、2017年度の「ベスト経済書」の第1位に選ばれました。 「因果関係と相関関係を見分けるスキル」を誰もが身に付けられるように、という思いで書いた本です。前知識がゼロの人でもスルスルと読むことができる本、世界の中でも最も読みやすく分かりやすい本を目指しました。
教育経済学者の中室牧子氏と協力し苦労して書き上げた本ですので、多くの経済学者の方々からこのように選んで頂き、非常にうれしく思います。選んでいただいた皆様、ありがとうございます。
『「原因と結果」の経済学』の無料公開!
津川 友介カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 助教授
拙書をご紹介いただきありがとうございます。この本は「相関関係と因果関係を見分けるスキル」が身に着くようになる本です。
このスキルは、毎日何を食べるか、どれだけ運動するか、子どもにどのような教育を受けさせるか、など自分たちの生活に直結してくるスキルです。長期的には、このスキルが無かったために病気になってしまう人や、ビジネスに失敗してしまう人も出てきてしまうかもしれません。アメリカでは学部の授業でこの考え方を習うのですが、日本人には(経済学部や公衆衛生大学院を出ていない限り)習う機会があまりありません。是非全ての日本人にこのスキルを身につけて頂きたいと思って書いた本です。
がんの「代替医療」、標準治療より死亡率高い 米研究
津川 友介カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 助教授
日本でもがんに対する「代替医療」が幅を利かせていますが、同様にそれを受けている人は死亡率が高いのではないかと推測されます。日本の場合、社会的地位の高い人や芸能人ほど、そのような甘い話が来る傾向があるので危険です。保険外診療、自由診療はほとんど無法地帯のようになっていますので、きちんとした規制が無いと被害者がもっと増えてしまうと思います。混合診療の解禁も、このような詐欺まがいの代替医療の促進につながりますので、注意深くモニターする必要があるでしょう。
手術で取り切れなかったがんが「消える」ような特別な治療はありません。お金をいくらかけたって、特別な情報へのアクセスがあったって、特別な治療を受けることができるわけではありません。いわゆる総合病院で受けられるがん治療が、科学的に証明されたベストな治療であることが大多数であることを、もっと多くの国民に知ってもらいたいと思います。
がん患者を惑わす「甘い言葉」とは? インチキ医療で命を落とす前にできること
津川 友介カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 助教授
日本には驚くようなトンデモな医療、健康に関する情報が溢れています。アメリカにももちろんそのような情報はありますが、大手のメディアで取り上げられることや、ベストセラーの本になることはまずありません。日本の構造的な問題を解決しない限り、苦しむ患者さんは後を絶たないと思います。
私は医師ですが、生き死にの問題であればセカンドオピニオンはまず受けるべきだと思います。7つ行っても全く構わないと思います。現場が忙しくなるというのは医療提供者側のロジックであり、患者さんの立場にたった意見ではありません。医師は、本当に自分の家族だと思ってきちんと時間をかけて説明していたのでしょうか?いずれにしても、複数の医師の意見を聞くことは患者さんの当然の権利だと思います。患者さんは納得が行くまで医師に話を聞き続けるべきであり、それをやめさせようとすると、インターネットや本に助けを求める患者さんも出てきてしまうと思います。
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