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家賃がマイホームに変わる?! 「家賃が実る家」がつくる住まいの新概念
森 裕嗣株式会社Minoru 代表取締役
賃貸生活を一生続けていくと、マイホームを購入することができる程度の支払いをしていることになる、という試算がある。
賃貸派 vs 持ち家派 どっちがお得?
というタイトルをよく目にするが、どちらがお得かはっきりしない。
住宅ローン審査は、その人の信用力や支払い能力を正確に判断できているのか?
転職も企業もカジュアルになり、フリーランスの仕事も増えたが、
住宅ローンの審査基準は進化していない。
住宅ローン審査では正社員であることが評価されるが、急速に進化するテックの中に取り残され、リストラされる人も急増していくだろう。企業の倒産も増加すると言われている。
フリーランスや、起業していく生存能力の高い、挑戦し続ける人を評価することも必要な時代が来ている。
そこに一石を投じているのが、
譲渡型賃貸住宅
借りながら持ち家にする賢い選択。
家賃が実る家
住宅ローンを使わずに、家賃を支払っていると、最終的に、土地建物が自分のモノになる。
家賃が支払えない時は退去というリスク回避も可能。
もう一つ、日本企業が支給している住宅手当の制度へも一石を投じている。
住宅手当は、原則として賃貸居住者、というのが一般的。
マイホームを取得したり、実家に戻ると、この住宅手当が支給されなくなる、という不思議な制度。
マイホームを取得したからこそ欲しいのが住宅手当。
家賃が実る家は賃貸借契約なので、住宅手当支給要件には当てはまっている。
自治体での活用も始まっている。
宮城県大郷町では、指定の農業法人に就職して、家賃を支払っていると、最後にマイホームになるという、職住一体型移住定住促進事業を官民連携で展開している。
地域の主要産業と住まいを一体として提供していくことで、主要産業の担い手を定住者として迎え入れていく、一石二鳥の事業。
この官民連携事業が始まろうとしている最中、大郷町の吉田川が台風によって氾濫し、約140世帯が半壊全壊の被害を受けた。
この被災者の方々に、家賃が実る家を提供して町に残ってもらう試みが始まろうとしている。
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