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「若者の読書離れ」はウソ、しつこいレッテルの裏に“一部の大人”の勝手な失望?
Diamond Online
泉 香愛国際バカロレア初等教育コンサルタント 幼児教育・小学校教育
「大人が読ませたい本」と聞くと、「課題図書」が頭に浮かびます。 読みたい本ではなく、読まなければいけない本を読め、それが読書だ、と言われても辛いのは当たり前。 とは言え、世の大人達が揃って嘆いているのが、「読解力の低下」。だから「ちゃんとした」本を読んで文脈を読み取る訓練を・・・となるのでしょうか。 本を読むことは読解力の確実な向上につながるのでしょうか?というか、「ちゃんとした」本でないと読解力はつかないのでしょうか? 読み手の観点が変われば書き手の観点も変わる。そうやって文学や随筆などは変化してきたはずです。「大人が眉をひそめるような内容」の本が出版されるということは、新たなる文学カルチャーがそこに生まれている証拠で、今後の文学界の多様化につながるチャンス・・!とはいかないのでしょうかね。 大人も若者も、理解できる情報が短いものになってきているということは言われています。それはやはり、世の中の流れの加速化や情報の増量によって、求められる力がじっくりとした読解よりも処理の速さに移行してきているからかもしれません。 実社会に求められている力と、知的な人間として理想とされる姿のギャップが、浮き彫りになってきているのだと感じます。
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