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セブン&アイHD、そごう・西武の売却額は8500万円と発表
毎日新聞
藤野 晴由松風庵 フリーランス(流通コンサルタント、茶道家)
丸井を百貨店の範疇で捉えてコメントされている方がいるので、百貨店業界に長くいた、専門家として少しコメントさせていただきます。 丸井は百貨店業態ではありません。 今、百貨店の魅力として考えられているのは、富裕層の塊である外商顧客を持っていること、そしてその年齢層が若い世代にも広がってきていることが挙げられます。また海外のインバウンド需要で求められるラグジュアリー商材を多く持っていることも挙げられます。 この2つとも丸井には存在しません。 若い富裕層は日本だけでなく海外の方も投資目的でロレックスの時計を買ったりしていますが丸井にはこういったラグジュアリーを展開することができません。 そういうお付き合いを丸井さんは取引先とこれまでしてこなかったのが大きな要因です。ラグジュアリーブランドがなぜ、百貨店の店舗に多く出店しているのかは外商顧客を持っているからです。 また丸井の時価総額を押し上げているのはクレジットカード事業です。 百貨店のビジネスモデルとは基本違いますし、小売業セクターだけをみると収益性が高いとは言えないでしょう。 私は決して百貨店業界にバラ色の未来があるとは思っていませんが、これからの所得の2極化が進む中で、信頼のブランドと富裕層との関係性を持つ百貨店には一定の存在価値があり、それは無くならないとみています。 ただ、その成長性というのがどこまでなのかと問われると、フェラーリがトヨタと数や売上で勝負していないように、ある一定の顧客層に向けた集中化戦略を取らざるをえないでしょう。 ただ、デパ地下のように一般大衆にも支持される部分もあるので、このバランスを一つの店舗で同どうバランス化するかが腕の見せ所です。 百貨店は一般大衆のものだという固定概念は捨て去る必要があるでしょう。 そこにヨドバシカメラが必要なのかと言われると配分の問題ではないでしょうか?ポートフォリオの組み方で店舗の顔は変わります。 ここが今回の西武池袋の1番の問題点でしょう。
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【NY発】投資家がお金を入れまくるコーヒー屋に行ってみた
NewsPicks編集部
藤野 晴由松風庵 フリーランス(流通コンサルタント、茶道家)
昨年に中国のZ世代を調査した時に、彼らも既にスタバはダサいと。でも30代、いわゆるジョウリンホウと呼ばれる80年代の若者はまだまだスタバに憧れを持っていました。この流れは世界的なんですね。 今、神奈川県の真鶴に住んでるんですが、毎月のように小さなコーヒー豆屋さんができています。 しかも、営業は週2回とか3回とか。メインはネット通販みたいです。ほとんどが都会からの移住組なんですが、これでビジネスが回ってるのかなあといつも疑問に思っていました。 この動きと同じなのがクラフトビールですね。 真鶴にもHumans Beerというのがあります。美味しいんだけど、1本700円なんですよね。 毎日飲むビールではないなあと。コーヒーも外で飲むと400円前後。家で飲めば一杯30円くらいかな。 今のZ世代は外でコーヒーを飲むのがスタイルなんでしょうね。 つまり、居酒屋でビール飲めば最低400円、でも家で飲めば150円って感覚なのかな。 お酒だと高くても払うミレニアル世代からすると、お酒をそもそも飲まないZ世代にはコーヒーは外で飲むことでストレスが発散できるものなのかもしれないですね。
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7&IHDがそごう・西武を売却へ、明日にも発表-関係者
Bloomberg
藤野 晴由松風庵 フリーランス(流通コンサルタント、茶道家)
今回の買収で、ファンドはもう百貨店というビジネスモデルは取らないでしょう。 今の百貨店の強みはターミナル立地のデパ地下、富裕層向けのラグジュアリー集積地になっています。特に若い世代の富裕層を新たな外商顧客として取り込もうと必死です。しかしこれができるのは長年にわたって外商部隊を育ててきた老舗百貨店しかできない。三越伊勢丹、高島屋、大丸松坂屋です。 銀座松屋はすでにお店の多くのスペースをLVMHに明け渡してしまって、独自性というのは難しくなっています。 そごう、西武の場合、旗艦店である池袋、横浜、千葉、広島ですが、どこも建物が老朽化しています。 このビルを百貨店として再生するにはROIが成立しません。 やはり、有楽町そごう跡のビックカメラのような形になるのでしょう。 百貨店業界にいた人間としては水島社長時代のイケイケそごうの時代とか、美味しい生活で素晴らしい広告戦略を展開したセゾングループの西武百貨店は懐かしいです。 西武百貨店だけがラグジュアリーブランドをフロアの高層階で展開できたんです。これはブランドとの強い絆と力関係がある西武にしかできないことでした。 店づくりをしてきた私にはめちゃ羨ましいフロア構成でした。 すでに西武、そごうには昔の面影、社内文化はなくやはり、コンビニ経営的なデータ経営がされています。 百貨店経営を全てデータ経営にしたら、今の株式市場では百貨店は存在できません。 SGDSの時代は百貨店の良いところを持続しながらも、会社全体では高効率経営できるような事業ポートフォリオを組むのが求められているように思えます。
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