森脇 健太

これはアパレル業界に関わらず、ものをつくる仕事には往々にしてあることだなぁと熟考させて頂きました。 小売店のあり方が問われる昨今ですが、オリジナル商品を作りたいという販売側の要求というのは常にありました。 ただ「オリジナル商品を作る」＝「差別化」ではないと思います。 自分たちのオリジナルを「自分たちで考える」ことが他ならぬ「差別化」になるのであって、それをものに搭載して初めて差別化できる。 販売能力(優劣ではなく)があることや、販路を持っていることが、メーカーに強気で要求出来るほどの価値を持たなくなった現在、ただの悪習のような、しがらみで成り立つ関係性は見直さないといけないと思います。 今となってはOEMという言葉自体にそういう印象が含まれてしまっていることも残念ですが、これは両者の責任でもあると思います。 自分ごとですが、これからはパートナーシップくらいのイメージでやりたいなぁと思っています。